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http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/medicalmis.html?d=21mainichiF0221m136&cat=2
昭和大藤が丘病院(横浜市青葉区)で02年10月、副腎の腫瘍(しゅよう)を摘出する腹腔(ふっくう)鏡手術を受けた川崎市の派遣社員、中沢操さん(当時29歳)が約1カ月後に死亡した事故で、神奈川県警青葉署は執刀医らを業務上過失致死容疑で近く書類送検する方針を決めた。泌尿器科の内視鏡の専門医らでつくる「日本EE学会」(理事長、大島伸一・名古屋大病院長)が手術時のビデオ映像を鑑定し、ミスを指摘したことを根拠にする。個別の医療事故を学会が調査するのは極めて珍しく、医師同士の“かばい合い”を打ち破る試みとして注目される。
ミスを否定していた同病院も20日、「手術中にすい臓の一部を傷つけて死亡に至った」と一転してミスを認めた。
中沢さんは、手術翌日に大量出血し約1カ月後に死亡した。遺族は昨年10月に「医療ミス」と会見したが、病院側は「手術のビデオを見たが異常はなかった」と否定した。
しかし今年1月、県警の依頼を受けた学会が、複数の専門医に依頼してビデオを鑑定し、ミスを指摘。病院は手術で採取した組織を再検査し、すい臓の4分の1が切り取られていると確認した。
鈴木セイ時院長は「調査が甘かった。ご遺族におわび申し上げます」と語った。当初の調査で、約8時間の手術ビデオに目を通したが、重点的に見たのは一部分だった。また手術直後、切り取った組織のうち検査したのは副腎だけだった。
この病院の説明について、ある国立大の泌尿器科教授は「全く信用できない。4分の1も切り取ったというすい臓の組織は、肉眼で見ればすぐに分かるはずだ。ビデオでミスを見落としたというのも、プロならありえない」と厳しく批判した。
警察は鑑定を1人の医師に依頼することが多いが、県警は今回、「学会の複数の医師で行う方が個人的なしがらみも生まれない」と、新しい鑑定方式を採用したという。大島理事長は「専門家集団として、学会が鑑定を引き受けるのは社会的責任だと考えた」と話している。
【高木昭午、安高晋、木村光則】
[毎日新聞2月21日] ( 2004-02-21-00:48 )