現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産32 > 937.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 仏産業担当相、ECBに為替問題への対応を求める [ロイター] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 1 月 22 日 21:38:10)
なぜか、為替問題への対応を求めているのは独、仏です。一方、スペイン出身のソルべスEU委員やオランダの関係者は現時点でユーロ高が景気に悪影響を与えるとの独仏の懸念に対しては、冷ややかな反応を見せています。
これは、独仏枢軸という大国主義に対する反感も含まれています。
事は昨年秋。ユーロ圏には財政赤字がGDPの3%を上回らないことという安定協定がありますが、既に独仏はこれを2年連続で超過し、3年目には3%以内に収めるようにとのEU委の警告を無視し、2004年についても歳入の目処もなく減税を実施する予算案を提出し、堂々と協定違反を宣言しました。これに対して、EU委員会は制裁措置の発動を求め、決定機関である閣僚理事会にかけられました。ここで独仏は制裁措置の停止を主張し、ポリティクスの限りを尽くして、押し切りました。この採決においてオランダ、スペイン、オーストリア、フィンランドは最後まで制裁措置停止に反対しました。
通貨統合前に安定協定を作るべきと主張した当のドイツ自身がこれを破り、フランスと共謀して、事実上安定協定を崩壊させたのです。さらに深刻なのは、この決定において、独仏2大国が自らの主張を強引に押し付けたことから、共同体としてのEUの理念を傷つけたことにあります。
イラク戦争を巡っては、”単独行動主義に陥り、国連を無視した”と米英を強く非難した独仏が、こと欧州の中では小国の警告を無視し、EUの理念を踏み躙る行動をとったのです。
ドイツやフランスの蔵相の発言に対して冷ややかなのもこのときの、大国主義丸出しの両国の態度によって生じたしこりが影響しているのではないかという気がします。
そういえば、スペインとオランダはイラクに派兵しています。