現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産32 > 934.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
厳しい経済状況を反映して、02年、全国の労働基準監督署に寄せられた賃金未払いの申告件数は2万3000件を超え、金額も約277億円と、いずれも過去最多だったことが厚生労働省の調査で分かった。また、倒産企業の従業員に対して、国が未払い賃金を立て替え払いした額も、02年度は約476億円と過去最多だった。
同省のまとめによると、02年に全国の労働基準監督署に新たに寄せられた賃金未払いの申告件数は2万3356件(対前年比8.8%増)、対象者数は7万2361人(同8.2%増)、申立金額は276億5005万7000円(同8.5%増)。いずれも資料がある83年以降で過去最多だった。1人当たりの平均金額は、38万2000円だった。
業種別に見ると、件数では建設業が5436件と最も多く、全体の23.3%を占めた。続いて、商業の4404件(18.9%)。金額では製造業約90億937万円(32.6%)、建設業約50億4900万円(18.3%)の順だった。同省では「景気動向や公共投資の減少などの影響もあるのでは」と見ている。
賃金未払いは、「賃金が適正に支払われなかった」という労働者からの申告に基づいて、労働基準監督署が調査、指導する。行政指導に従わないなど悪質な場合は、書類送検することもある。
また、企業の倒産で、賃金の支払いを受けられない労働者に国が賃金の一部を立て替える「未払い賃金立て替え払い制度」による02年度の立て替え払い額は、476億4189万2000円(対前年度比86.4%増)。企業数は4734社(同21.4%増)、対象者数は7万2823人(同28.0%増)で、いずれも76年の制度発足以来、過去最多だった。立て替え払いは、企業が掛け金を負担する労災保険を財源とする労働福祉事業の一つ。同省所管の特殊法人労働福祉事業団が未払い賃金の8割を上限に立て替える。
同省は、02年から立て替え額の上限が引き上げられたことなどから、支払額が激増したと見ている。「02年度は大規模倒産が多く、賃金を運転資金に回しながら自転車操業をしているというケースも多い」としている。 (01/23 18:27)
http://www.asahi.com/business/update/0123/072.html