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1月19日(ブルームバーグ):ユーロが対ドルで上昇し始めてから2年が経過するが、33%上昇したユーロ相場について欧州中央銀行(ECB)内部で動揺が広がりつつある。ジャンクロード・トリシェ総裁やチーフエコノミスト、オトマー・イッシング理事などのECB高官はここにきて、ユーロ急騰が欧州の景気回復に歯止めを掛けかねないとの警戒感を相次ぎ表明している。
トリシェ総裁は先週、為替相場の「荒っぽい動き」をけん制したほか、イッシング理事はユーロの「大幅な変動に懸念している」と述べた。一連の発言を受け、ユーロの対ドル相場は先週、過去最高値の1ユーロ=1.2899ドルから 1.24ドルに下落した。
ただ、こうした懸念をECBが実際に行動で示してくると投資家が確信しない限り、ユーロ安・ドル高は持続しないだろう。ECBは利下げやユーロ売りを通じ、景気を最優先し輸出拡大を目指すという米金融当局が取った措置を講じることができよう。
ベルギーのルーベン大学のポール・ドグローウェ経済学教授は、「これまでのところは口先だけの論争にすぎない」と指摘。「中銀の唯一の懸念材料はインフレというのがECBの強硬派の意見だが、これは受け入れられない。介入と金利政策を組み合わせた戦略を取るべきだ」と言う。
ECB当局者は、欧州連合(EU)の財政規律が利下げを阻んでいると説明しているが、19日にブリュッセルで開かれるユーロ圏非公式財務相会合では、各国閣僚からはECBに対して行動を求める声が出てきそうだ。イタリアのマリオ・バルダサリ経済財政次官は16日、ECBに利下げまたはユーロ売りを通じて、ユーロの対ドル相場上昇を抑制するよう呼び掛けている。
Last Updated: January 18, 2004 21:26 EST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aCfxzw9UIwPI&refer=top_kaigai