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ユーロの外貨準備が拡大 ドルに次ぐ基軸通貨へ【フランクフルト17日共同】
外貨準備に占める欧州単一通貨ユーロの比重が高まり、米ドルに次ぐ基軸通貨の地位を固めつつある。欧州中央銀行(ECB)が17日までにまとめたリポートによると、世界全体の外貨準備高の中でユーロのシェア(占有率)は2002年が18・7%と、前年の16・4%から上昇した。
一方、米ドルは01年の67・5%から02年は64・5%に低下。00年に5・2%だった円は01年に4・8%、02年は4・5%に減少。英ポンドも02年は4・4%にとどまった。
ECBは「国際的な決済、準備通貨、資金調達の手段としてユーロの役割が増している」と評価している。
外貨準備に占めるユーロの比率は先進国では01年の17・5%から02年は21・3%へと拡大。途上国や新興工業国でも15・6%から16・9%に増えている。中国がユーロの比率を大幅に拡大する見通しで、外貨準備におけるユーロの地位はさらに高まりそうだ。