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Ddogレポート2004年の世界予想
本屋の経済書籍のコーナーを見ると……高橋乗宣2004年日本経済円高デフレの恐怖が来襲する!その脇に増田俊男2004年超円高大好況!2004年緊急版 日本経済これだけは知っておこう―竹村健一の3分間早わかりシリーズ その隣りが、長谷川慶太郎の大局を読む―2004年 政治・経済・軍事 etcまあ 夏にはブックオフで100円か50円のコーナーに並ぶ本が堆く積まれています。 その真似事で2004年を予測するレポートを自分なりに纏めてみました。
1. ブッシュJr政権の再評価と米国経済について。
2004年最大のイベントはブッシュ大統領の再選セレモニーだろう。
何?イラクが泥沼に陥り双子の赤字が膨らみ再選はありえない?Ddogは所詮ポチ保守主義者だから…私は現実主義者だ。再選されないと考えるのは、反ブッシュのNYタイムズ等の進歩主義者の「ブッシュは馬鹿なテキサスの田舎のオッサンである」というプロパガンダを信じているか、世界秩序の再編の事実を受け入れられない守旧主義者だろう。
イラクの泥沼は、ブッシュ政権にとっては多少の誤算はあったろうが、概ね予定どうりである?ネオコンは100年戦争を予定しているのだから簡単に収拾されては困る。大統領選挙直前に大量破壊兵器の証拠が(捏造かもしれないが)発見されるという切り札があるとのアカシック佐々木説も相変わらず鋭い指摘だ。
ブッシュの経済手腕は当初わたしも馬鹿にしていた。通貨価値に対する認識以外は、最近評価を改めようと思っている。テキサス人自体がドルを信用せず現物を信頼しているからしかたがないのだが、経済政策も予想以上の手腕と評価したい。問題のドル安も選挙までで、ブッシュ政権下ではドルの崩壊は絶対に無いと思う。選挙後はドル防衛に回ると思う。通貨の価値の信任は経済だけだと思っていると、とんだ大間違いをする。2004年4―6月期には円ドル90円台まであるかもしれないが、軍事的価値を無視して、世界秩序の頂点の通貨が暴落し紙切れになると考える方が不自然だ。
11月下旬にでたベージュブックでも確認できたように米国経済はかなり強い。GDPの伸び率8.2%は19年ぶりの高い水準。問題の雇用も緩やかながら改善され、半導体売り上げも前年同月比23%増。企業業績も軒並みインテルに代表されるようにバブル最盛期の水準まで戻ってきている。あまりに良すぎる経済指標が米国景気拡大→インフレ懸念→長期利上昇→株価下落→景気後退とシナリオをマーケットは想定していた。しかし、衰えない住宅着工、一過性と思われたブッシュ減税効果が堅調に推移する見通しが出始め、11月消費者物価指数が7ヶ月ぶりの下落で、米国の利上げは2005年以降との観測からNYダウは一気に1万ドルを突破した。
米財政赤字に対する多くの馬鹿なエコノミスト達はの誤解している。(一 証券営業マンのDdogの視点が正しいかどうかはいずれ解かるだろうが、)日本がバブル崩壊後完全に復活できない最大の理由、緊縮財政と中途半端な積極財政を小出しにズルズル10年にわたってしたことだ。金融システムも崩壊の際まで追い込まれた日本のバブル崩壊を研究したブッシュ政権はその点賢い。米国の最大産業=軍事産業へ超積極財政政策=対テロ戦争政策を積極的に推進している。クリントン政権のつけであるバブル崩壊でブッシュ政権がとりうる最良の政策は財政赤字を思いっきり増やす事だろう。民間の借金返済を優先すれば日本みたいな経済の底割れが起きないで済む。日本の崩壊後の政策は無駄な公共財と天文学的財政赤字が残ってしまった。その点貧富の差が激しくなったと非難の対象となったブッシュ減税政策のほうが優れた政策と感じるのは、私だけであろうか?
ブッシュ政権でなければ榊原教授が提言した100年デフレが当たってしまったであろう。
ブッシュJrは阿修羅読者の圧倒的反感を買うだろうが、パパブッシュ、レーガンを越えた共和党の大統領になるかもしれない。フセイン政権を、有無を言わさず崩壊させたブッシュ政権の決断実行力の政治的軍事的威力は絶大だ。あのカダフィー大佐の大量破壊兵器開発放棄宣言のTVを見たか?アラブの狂犬がポチになれ果てた!中国を見よ、北朝鮮とともにクリントンはじめ歴代政権を手玉にとっていた極道国家が、米国に恐れをなしている。
日本が再三要求してきたが無視されつづけた人民元切り上げ問題も、アメリカがちょっと感心を持っただけで中国は譲歩の動きが見え出した。多くの米国一般庶民や、日本の納税者はますます貧しくなり、アラブ諸国民は不幸の極みに陥るが、クリントン時代のつけを返し米国経済の崩壊をなんとか阻止できるだろう。そして冷戦体制崩壊後、米国を頂点とする世界新秩序の再構築をブッシュは達成するだろう。
2. 日本経済景気 について。
日本経済は何の疑いも無く企業主導で拡大し続ける。小泉構造改革には一切関係無く、企業の血の滲む自助努力により、贅肉を削ぎ落とし筋肉質の体質になった製造業は世界最強へと復活しつつある。デフレの洗礼は常に輸出市場で激しく競争を強いられた輸出企業以外にも容赦無く激しい競争を強いる事になった。その結果多くの企業で統合が進み金融の再編も遂に地銀に及びつつある。
今のところ小泉竹中ラインで、唯一成果は、その裏の真意は別にして、りそなの公的資金注入決断である。しかし元を辿れば国賊竹中が撒いた金融不安の種を自分達で少し取り除いただけで、マッチポンプもいいところである。小泉政権の構造改革は、日本の戦後経済体制の枠を破壊はしたが、再構築の努力成果には一切関係無い、得に企業業績回復は一切関係無い。残念ながら小泉破壊改革で、力なきグループには害悪でしかない。雇用は回復しないし所得格差は拡大、地方経済は破壊される。優秀な首領が収める地域以外は底が見えない。三位一体の改革など幻想にすぎず達成できない。中小企業にとっても構造改革は恩恵を齎すのでなく、生存は自助努力で生き残る選択しかなく、構造改革は脅迫である。
逆説的にとらえれば、古典経済学派始祖ホッブスの言う自然状態=万人が万人に対する戦い=戦争状態 に戻すことが構造改革の正体なのかもしれない。
その理論で推論すれば、2004年最大の経済的イベントは2005年4月まで先送りにしたペイオフ解禁の実施を確認することになる。夏の参議院選挙最大の争点になるであろうが、ペイオフの再延期はないと考えるべきである。
2004年日本はインフレ転換前最後のデフレの進行と考えられる。大企業の業績は回復しても来年個人が景気回復を実感できることはない。
景気が回復しているので、デフレ対策を求める声は小さくなっているのも確かであるが、最大のデフレ要因は政府であり、マーケット参加者の日本的「和」を希求する精神ではないだろうか?スティグリッツ教授の主張(円安必要論)するように、日本は堂々と円安政策=デフレ克服政策を実施すると宣言すればいいのである。円安は堂々と主張すれば容認されるはずである。 世界の経済界は日本に一段の金融緩和=デフレの克服を求め迫っている。日本がデフレを克服すれば世界経済の活性化になるのは認知されている。デフレの克服とは物価の上昇=円の価値の減退=日銀が際限無く通貨を供給する=円安になるはずである。
モルガン東京三菱NRIやDRI各社の経済レポートは概ね同じことを書いている。
2004年の企業業績は12―13%の経常益が予想されているが、企業業績に牽引され3%前後の成長できるかどうかは、米国経済中国経済の動向に左右されることは間違い無い。
基本的に日本の景気いやグローバル化した世界経済は米国景気に左右されるが、日本においては中国の経済状況、特に中国の設備投資に左右されるようになってきた。
基本的に日本の景気いやグローバル化した世界経済は米国景気に左右されるが、日本においては中国の経済状況、特に中国の設備投資に左右されるようになってきた。
米国の利上げ時期が2005年?中国の設備投資のブレーキが来年の中頃であろう。時期は確定できないが日本の景気減速時期は2004年第四四半期からになるのか2005年前半ではなかろうか。モルガンのレポートでは2004年米国4.7%成長だが2005年は3.7%へ減速する。
2004年日本の景気回復は40年ぶりの新三種の神器 デジカメ・DVD・薄型TV デジタル家電の普及 と中国関連により景気が牽引される。
3. 株式市場
2003年11月12月日本の株式市場は停滞した。この阿修羅で年末株価13000円を予想し12000円に下げたが、これも外れてしまった。しかし、2004年15000円を目指す展開があると、予想している。(願望部分あり)年末の停滞は、次の上昇の為にエネルギーを貯えた時期である。
米国と中国の景気の減速時期が予想に反しないならば、日本の企業は熾烈な淘汰を経て筋肉質の企業だけが残り、なお且つ生存した企業の多くは新たな研究開発を怠らず続けてきたのである。そういった企業の株価はまだまだ正しく評価されていない。
デジタル家電はDVDレコーダー(Ddogプレーヤーしか所有せず)薄型TV(Ddog所有せず、是非デジタル波チューナー付きが欲しい)デジカメ(恥ずかしながら所有していない)は自分が所有していないせいもあるが、大ブレイクするだろう、安くなったら是非購入したいと思う空気は満ちている。
中国関連銘柄は多岐にわたるが、先週1兆円の設備投資を発表した海運業そして受注する造船業界まで、広い意味で中国関連に入り、建設機械や、鉄鋼化学セメント素材、電子部品、ほぼ中国関連銘柄は全業種に近い。
一次産品価格の上昇は石油業界に恩恵をもたらし、石油価格の上昇は新エネルギー関連銘柄も注目である。
相変わらず株式分割銘柄は上昇するだろうし、ブロード関連銘柄は相場の主役でありつづけるであろう。最近の大化けIPO,例えばOTCや生物医学などのバイオ関連銘柄などやIT銘柄は、細心の注意が必要で、いつでも逃げられる構えだけは崩さないでほしい。
銀行株は、3月決算終了まで利食い先行で、あえて買い増さない。
4. 為替に関して
多少重複するが、再度纏める。
円ドル
2004年4―6月期までの円ドルの円高は私も認める。100円割れも有り得ると考える。
ドルが如何に暴落の危険性が高いかについては、今更ここでは記述しない。(あっしらさんの投稿でもを読んでください。)
では何時そのピークを打つか?過去大統領選挙の前年がいかにドル安が進んでいても選挙年半ばからドル高に変化している。ドル高に転換できた大統領候補が全員当選しているので、経験則的に4―6月期の可能性を主張する。
金融当局も円高進行時には際限無くドル買い支えに資金供給できる体制を整えている。
日銀の福井もいつ市中に資金を更に供給しようかタイミングを計っている。際限ない資金供給は、デフレ克服の特効薬だ。
ドルの実質実効為替レートPEERでみると、ドルは2002年2月にピークアウトした後14%下落している。ニクソンショック以降世界が変動相場制に移行後最大30%であるため、93―94円もありうるが、日銀が際限なく資金供給することを考慮すればその手前で収斂すると予想する。
円ユーロ ユーロドル
ユーロの資産のドル資産の引上げは当面続きユーロ高ドル安 ユーロ高円安は'04年中は続こう。ユーロ圏経済は予想成長率は2.1%前後の予想で成長率は後退しないが、米国やアジア日本の成長率と比べ長期的にユーロ経済圏の地盤沈下は止まらないであろう。
ユーロ高ドル安の痛みは1ユーロ1.25あたりが限界との予測レポートが出ている。ユーロ高が実体経済に深刻なダメージにそろそろ耐えられなくなるかもしれない。
円豪ドル等の資源通貨
中国の経済減速の程度にもよるが、中国の経済成長は、ブラックホールのように資源を輸入消費していく構造はまだ、初期段階である。1997ねん1豪ドル100円から2000年シドニーオリンピック直前と9.11事件直後に1豪ドル54―55円を付けていた。現在79円台はまだ中間地点にすぎない、長期的上昇通貨とら得るべきである。
人民元 中国経済について。
人民元問題についてもこの阿修羅サイトでいち早く問題として取り上げてきたが、中国の世界経済におけるプレゼンスの増大で、避けて通れない。完全自由化は一人当たりのGDPが貧しく当面不可能だろう、当面5―10%の変動幅の拡大が行われた後、10―40%の切り上げが現実的なシナリオであろう。
2004年設備投資の減速で景気にの下振れが予想されている。年間30%も伸びれば当然である。そして予想どうりお約束のSARS患者が出始めた。
しかし日本が中国製品の心臓部品を製造し中国が組み立て、米国が消費し、米ドルの価値を日本と中国がファイナンスする構造は確立してしまっていて、後退できない。
Ddogは願望として米中の政治的対立がやがて軍事的衝突へ発展すると予想しているが、どうもシナリオが狂いはじめている。
中国がブッシュ政権に恐れをなして謙り臣下の礼をブッシュ政権にしてしまったのである。
ブッシュ政権は中国に対して強気ではあるが、褒美を授けた。台湾独立に対して牽制しだしたのである。3月20日総統選挙は台湾独立の明暗を分けると思うが、中国が再びIRBMを打ち込んできたりする示威行為が無い限り、台湾独立を米国は積極支持に回らない可能性がある。台湾や私は容認できないことであるが、国際政治の悲しさである。
このところ、日本でもゴードンチャンや河清連の中国の実態を活字化したものがベストセラーとなり、大手マスコミも中国4大銀行の不良債権問題、農村と都市との危機的状況を断片報道するようになった。激安の労働力と土地は自前で、金と技術は他人任せで発展してきた中国経済の成長メカニズムは、米国の意思で資金や市場の蛇口を止めれば中国は一気に崩壊してしまうことが広く人々の知るところになりつつある。とはいえ2008年まではなんとか中国経済は、持ちこたえるというのがほぼコンセンサスがある。
中国は北朝鮮まで担保に出し米国と協調路線を歩みだしてきている、そして北朝鮮は中国の監視下自然死を待つ事になる。
日高義樹によれば、北朝鮮問題は中国が場合によってはの6日で金正日を暗殺しますと、提案した時点で解決である。
この事により極東で米軍はプレゼンスを下げることが可能となり、アジアの軍事力を中東石油資源諸国に注力できるだろう。
2004年予想他に思い付いた事があれば、時間があれば追加投稿します。
以下Ddog愚痴
Dogは6―7月の論争で阿修羅参加者も単なる庶民の集まりで、一般レベルよりも危機意識を持つレベルが高いと思い込んでいたのが幻想であったと認識したのは事実である。しかし、投稿が減った最大原因は、単に多忙である。丁度 相場も復活、また人事異動で現在は6:30から22:30までオフィスに詰めている。投稿どころか閲覧も出来ません。経済レポートは寸暇を惜しんで読みますが、読書量も12月に入って4冊読むのが精一杯。投稿ができないとても歯がゆい思いをしています。今日は久々Dogとして心地よく投稿させて頂く。
PS(個人メッセージ)国賊大江健三郎に傾倒する新人君、私はエロ小説を書いているのでなく、こういった投稿するのが趣味です。勘違いしないように。