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●リスク管理ができてないのは、個人も同じ、自分の使っている銀行の決算ぐらいは知ろう。
佐銀に悪質デマ、一時「取り付け騒ぎ」
http://www.saga-s.co.jp/localnews.asp?ID=20031226&COL=2
二十五日昼前から「佐賀銀行が二十六日につぶれる」という内容のデマが広がり、同行の窓口やATM(現金自動預払機)に預金を引き出す人たちが押し寄せた。佐賀銀行は「信用失墜を狙った悪質なデマ」として、被疑者不詳のまま信用毀損(きそん)の疑いで、佐賀署に告訴した。
佐銀によると、二十四日ごろ、携帯電話などに「二十六日に佐銀がつぶれるそうです。預けている人は明日中に全額下ろすことをお勧めします」という内容のメールが届いた。受信者が知人に転送したり、話したりしたことでうわさが広がったとみられる。
県内の支店では、二十五日昼すぎから定期や普通預金の払い出しが増えた。一部の支店では現金が不足したため、本店から現金を取り寄せたり、午後三時の閉店後も多数の客が店に残った。
デマは夕方にかけて加速度的に拡大。佐賀市の本店のATMコーナーにも午後三時半ごろから人が増え始め、最大時には二百人以上が列をつくった。給料日の人が多い日で、年末だったことも混雑に輪をかけた。各営業店も同様で、行員が説明したり、ATMの利用時間延長などの対応に追われた。
松尾靖彦頭取は午後六時前から記者会見し、「言葉に表せないほど腹立たしい話。公表している決算内容をみてもらえればありえない話ということは分かる」と話した。
この日は佐銀がメーンバンクとなっている松尾建設(佐賀市)についても「手形決済ができず、民事再生法を申請した」などのデマが流れた。同社は「手形決済に滞りはなく、事実無根」とし、佐銀も「全く根拠のない話」と全面否定した。
また、財務省福岡財務支局は二十五日夜、村上和也支局長名で緊急のコメントを発表し、佐賀銀行について「悪質な電子メールにあったような事実は全くなく、銀行の経営内容、健全性、資金繰りは問題ない。預金者には冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。