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日銀に米国債売却、介入資金調達へ 財務省
http://www.sankei.co.jp/news/031226/1226kei088.htm
財務省は26日、外国為替市場での円売り介入に必要な円資金を確保するため、外国為替資金特別会計で保有する米国債を日銀に売却することで合意したと発表した。売却額は最大10兆円で、買い戻しが条件。
政府・日銀が2003年に入って実施した円売り介入は11月末までに約18兆円に上り、介入資金を調達する外国為替資金特会に設けられた限度枠の残高は約6兆円に減少していた。
限度枠は03年度補正予算で21兆円、04年度当初予算で40兆円それぞれ拡大する方針。米国債売却による資金調達は、予算が国会で成立するまでの間を狙った、市場での投機的な動きに対抗するのが狙い。
米国債売却で資金を調達する期限は04年3月末。為替相場が安定的に推移し、03年度補正予算が早期に成立すれば売却はしない。日銀からの買い戻しは04年6月まで。買い戻しの際、日銀側に為替差損は発生しない仕組みだ。
外債売却による資金調達は、1987年ごろまで何度か活用された実績がある。