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(回答先: Re: 上のカウンターは６５５と３００を超えている。皆々興味深々 投稿者 ハヤテ 日時 2003 年 12 月 10 日 00:07:43)
ハヤテさん、こんばんわ。
他に気になることや仕事もあれこれとある同時に、ご提示の内容に関連する小林佳子さんの投稿が濃密な内容で数多くあることもあってレスが遅くなりました。
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小林佳子さんの投稿に関して言えば、危機意識や大まかな歴史観では共有するものがあります。
その一方で、現状分析や今後の見通しについては異にするところも多々あります。
■ 世界大恐慌について
本気半分、冗談半分ですが、「世界大恐慌」という推移であれば害が少なくて済むと思っています。
世界的な経済崩壊を予測していますが、それは、「大恐慌」という激発型ではなく、この間の日本のようにずるずるダラダラと不況が深化するかえって始末にこまるかたちになります。
今は悪いだけでしばらくすると良くなるだろういう楽観主義はまだいいほうで、構造改革をやれば乗り切ることができると錯誤してより悪化させることになります。
世界（先進諸国）がこの間の日本経済のようになるとイメージしてもらうとわかりやすいと思っています。
そのような経済の悪化は、現在の構造（「近代」）に要因があるという見方になかなか辿りつかず、政策でなんとかなるんじゃないかという期待を抱かせて人々を引っ張っていける条件になります。
※ 参照書き込み
『日本経済は「管理されたダラダラ恐慌」状況』
（http://www.asyura.com/2002/hasan9/msg/134.html）
■ 日本の破産や経済崩壊について
その可能性を認めていますが、自然現象ではありませんから、世界支配層の目を盗んでそれを回避することができます。
小林佳子さんの論は預言者的なものでしかなく、どうであればそうなり、こうすれば回避できるという提示がないのが残念です。
（意識改革や火山灰の活用は述べられていますが、より政策的な提言が必要です）
「今こそ、身命を賭して対処しなければ永久に隷従国家に転落しよう」（ http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1599.html ）はアジテーションなのでしょうが、言われている状態が永久に続くと決まっているわけでもなく、いったんどんな状態に陥ろうとも、隷従国家や奴隷的個人から脱却することができます。
アジテーションのような思いで対応していかなければならないという意味では理解できます。
また、小林佳子さんが五分五分だといわれている北朝鮮に対する攻撃はないと確信しています。
※ 参照書き込み
『日本が“国家破産”する可能性はあります』
（ http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/533.html ）
『グローバリズム（新自由主義）か、国民経済主義か』
（ http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/589.html ）
■ 米国の破産
日本の破産に先行して米国が破産するという見通しには同意します。
現在は７兆ドルの連邦債務残高ですが、年に５千億ドルずつ増加するとしても６年で１０兆ドルになります。
１０兆ドルの利払いだけで３千億ドルは必要です。
そのために借金を重ねれば、それにも利払いが必要になります。
日本が年間２０兆円（およそ１８００億ドル）ずつ面倒を見るとしても、歳入とのバランスから言えば、利払いや償還はできないというのが本音でしょう。
債務を履行するためには、負担能力がある経済支配層向けに増税をするしかありません。そのような選択を米国の政府や議会がするとはとうてい思えません。
米国内の経済支配層に打撃を与えるかたちではできないので、対外債務のデフォルトというかたちで米国は破産すると予測しています。
たとえそうなっても、大量の米国債を保有している日本がビビル必要はありません。
政府が保有する米国債は燃やしてしまい、民間が保有する米国債についてのみ“日本政府”が実質日銀引き受けで国債を発行して補償すれば済むことです。
米国のデフォルトをそのようにやり過ごし、その代わりに米国との貿易を維持するという道を選択するのが賢明な政策です。
（残念ながら食料自給率の問題もあり、米国からの輸入を断ち切るわけにはいきません。米国のデフォルトを教訓にして、食料自給率の改善に励むことを願っています）
■ 悪魔崇拝的宗教について
小林佳子さんはイスラムも含めてセム系宗教を悪魔崇拝的宗教とされていますが、イスラムはそれを出自としながらなんとか悪魔崇拝的価値観の現実化を押しとどめている宗教だと受け止めています。
ユダヤ思想をセム系思想と置き換えるなら、このままの推移で歴史的世界変動が起きても、それが崩壊することはありません。
現在進行形の世界構造的変動は、自然現象ではなく、セム系思想をバックボーンとしている勢力が危機意識をバネとして意識的に推し進めているものです。
姿かたちは変わるとしても、セム系思想が根底になった新しい世界が構築されてしまいます。
“彼ら”が推し進めようとしている変動を回避（阻止）することが、セム系思想が現実化されない世界の構築につながります。
なぜなら、セム系思想を乗り越えることではじめて“彼ら”の変動を押しとどめることができるからです。
※ 参照書き込み
『今後の世界と日本 ［里心さんに応えて］』
（ http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/686.html ）
『「亡国」とは．．．』
（ http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/668.html ）
『「亡国」と家族の崩壊』
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/509.html
（タイトル：「フォローありがとうございます」）
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