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[東京 8日 ロイター] 14時に内閣府が発表した11月の景気ウォッチャー調査によると、3カ月前と比較した景気の現状判断DIは48.3で、10月調査の50.8から低下した。また、2、3カ月先を見る先行き判断DIは48.5で、10月の51.1から低下した。
11月の現状判断DIは、前月比2.5ポイント低下し、6カ月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2カ月ぶりに下回った。現状判断では、家計動向関連(10月の48.8から11月は45.8)、企業動向関連(同52.5から50.8)、雇用関連(同60.2から59.7)と全てのDIが低下した。
家計動向関連DIは、気温が平年より高めに推移したことから、冬物の衣料品が極めて低調となった百貨店を中心に低下した。「気温が例年より5─10度高く、衣料品を中心に大変苦戦している」(中国=百貨店)などのコメントがあった。企業動向関連DIは、製造業の持ち直しの動きは続いているものの、輸送業などの非製造業で持ち直しの動きが一服したことから低下した。
先行き判断DIは、家計動向関連(10月の50.4から11月は47.0)、企業動向関連(同50.8から49.3)、雇用関連(同57.0から56.2)と全てのDIが低下した。全体では前月を2.6ポイント下回り、8カ月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2カ月ぶりに下回った。
内閣府によると、先行き判断DIは、デジタル家電などの販売増に対する期待がある一方で、暖冬予想等に起因する個人消費の伸び悩みが懸念され、低下した。
内閣府では、景気ウォッチャーの判断を総合して、「11月は天候不順等の影響がみられ、景気回復の勢いはまだ強くないものの、景気は3カ月前と比較して概ね変わらない」と総括している。3カぶりに上方修正となった10月の「景気は持ち直しの動きが広がっている」という判断からは、下方修正となった。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=businessnews&StoryID=3952411