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[福岡 8日 ロイター] 福井日銀総裁は、当地で開かれた金融経済懇談会で、デフレ脱却には、循環的回復だけでは不十分だとの見解を示した。また、日本経済について、前向きな循環メカニズムが作動し始めており、景気回復軌道に乗りつつある、と述べた。
福井総裁は、日本経済の現状について、輸出や設備投資の増加が明確に生産の回復につながってきている、と指摘した上で、「ようやく前向きの循環メカニズムが作動し始め、回復軌道に乗りつつあることをうかがわせている」と述べた。先行きについては、「今年度下期から来年度を通じ、緩やかな景気回復が続くとみている」として、輸出や生産がさらに増加し、企業収益の改善を伴いつつ、設備投資の回復を一段と促していく、とのシナリオが実現するがい然性が高くなっている、と説明した。
その一方で、総裁は、日本経済が持続的な成長軌道にたどり着き、デフレから脱却するには、「循環的な要因による回復だけでは十分とは言えない」と主張。さらに、「企業の過剰債務や金融システム面の弱さなど、構造的な問題を解決しつつ、新しい価値創造を目指して企業や消費者の成長期待が高まり、それが活発な支出活動につながっていくことが必要だ」と語った。