現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産32 > 313.html ★阿修羅♪ |
|
【ロンドン福本容子】英住宅バブルの終わりはいつ?――ピークは越えたとはいえ、英国の住宅価格は引き続き上昇を続けている。先月6日に金融引き締めに転じ、バブルからの軟着陸を狙うイングランド銀行(BOE)の悩みは深い。
住宅ローン大手のハリファクスが3日発表した11月の平均住宅価格は13万9405ポンド(約2620万円)で、前年同月比14.1%上昇した。年28%の高騰だった1年前に比べれば、落ち着いたが、過去平均の8%を上回ったままだ。特に、首都圏の今年第3四半期の平均価格は22万3460ポンド(約4200万円)で、10年前の3倍になった。
背景には、新築住宅の慢性的な不足の一方で需要は増加する中、48年ぶりの超低金利で借り入れコストが大幅に下がったことがある。英国では20代で住宅を購入するケースが少なくないが、「晩婚化や離婚増などによる単身世帯の増加で、住宅の絶対需要は堅調に推移する」(ハリファクス)という。
BOEは、借金が支える住宅バブルとバブルが生んだ消費ブームを軟着陸させないと、日本のようなバブル崩壊のショックに見舞われると懸念している。キング総裁は「どこまで借金して大丈夫なのか各人は慎重に考えねばならない」と注意を促しながら、「(利上げで)恐怖心を与えようなどという意図はない」と対応に苦慮している。
金利は上昇しているが、家計収入に占める住宅ローン返済の割合は約14%と、過去20年平均の約21%より低い。住宅価格上昇の長期化を予想する楽観論は根強い。
[毎日新聞12月4日] ( 2003-12-04-18:56 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20031205k0000m020031000c.html