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(回答先: 政府、あしぎん株主の損害軽減策を検討 [日本経済新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 02 日 16:48:49)
足利銀行:「他の金融機関の警鐘に」 日本公認会計士協会会長
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20031202k0000m020105000c.html
日本公認会計士協会の奥山章雄会長は1日、足利銀行の一時国有化について毎日新聞のイン
タビューに応じた。【聞き手・後藤逸郎、瀬尾忠義】
――足銀が一時国有化されました。
◆私は(足銀を担当した)中央青山監査法人に所属しているが、監査にタッチしていない。金融庁の検査で、資産査定をかなり厳しくされて損失が出た。その結果を中間決算に織り込んだら、監査法人は(将来の収益を前提に将来の税金の還付分を自己資本に組み込むことができる)繰り延べ税金資産の計
上は認められないと判断した、と思う。地域経済への影響を考えると苦渋の判断だが、監査法人の立場ではやむを得ない。
――資産超過の03年3月期決算を監査法人は認めたが、金融庁の検査は債務超過と認定し、判断が異なりました。
◆監査はその期の決算を見るが、検査は時間が経ってから決算内容の妥当性を見るもの。監査と検査では、資産査定に対する視点や経済環境の理解に違いが出る。債務超過という検査結果が出た以上、03年9月中間決算で繰り延べ税金資産全額を今までと同じように認めたら、そんな甘い決算を誰が認めたんだ、と批判を受ける。
――足銀側とは繰り延べ税金資産の計上をめぐって対立しました。
◆例えば900億円分の計上を認めたとする。でも債務超過なら、繰り延べ税金資産の計上はゼロだ。繰り延べ税金資産の計上額よりも財務内容を先に判断した。仮に計上額を半減されても、堂々と自己資本比率を保つような銀行でなければならない。
――金融機関にとって、足銀のケースにはどんな意味がありますか。
◆他の金融機関の警鐘になる。地域金融機関の整理が始まった。厳格に自己査定をして、それで自己資本が足りなくなりそうなら、事前に提携や合併したり、(増資などで)新たな自己資本を作るべきだ。
[毎日新聞12月2日] ( 2003-12-02-00:28 )