現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産32 > 196.html ★阿修羅♪ |
|
輸出は2桁の増加率を記録、過去最大の好況を享受しているのに対し、国内の消費と投資は通貨危機後最悪の状況に陥るなど、韓国経済に“怪奇現象”が続いている。
このような二極化現象はかつて経験したことがないうえ、世界的にも希な現象だと、専門家らは指摘している。
▲二極化現象がさらに悪化
統計庁が28日発表した「10月の産業活動動向」によると、10月の輸出向け製品出荷が昨年同期より17.8%増加し、今年6月(18.5%)以来5カ月連続で2桁の増加率を記録した。
このように輸出向け製品出荷の好調が続き、生産も目立って回復している。10月の生産は昨年同期比7.4%増と、今年7月(0.7%)以来最高となった。
このような生産増加は主力輸出品目である半導体(38.5%)、自動車(13.1%)、携帯電話など映像音響通信(13.7%)などの生産が急増したためだ。
輸出と生産の好調に支えられ、10月の製造業工場稼働率も6年6カ月ぶりの最高である81.1%となった。
しかし消費と設備投資はさらに低迷している。卸小売販売は10月にもマイナス1.7%と、8カ月連続のマイナスを記録した。
特に小売業は先月(マイナス1.5%)よりはるかに悪化したマイナス3.4%、百貨店の販売は98年10月(マイナス20.8%)以来最低のマイナス15.0%を記録し、消費心理が急激に冷え込んでいることが立証された。
量販店も今年8月10.8%、9月6.6%に続き、10月2.7%まで急落し、増加基調が鈍化した。ただ先月にマイナス2.3%と不調だった卸売業は機械装備と金属製品の販売が回復したため0.7%の増加となった。
企業の投資減少と国内工場の中国移転など産業空洞化の影響で、10月の設備投資の増減率も先月(マイナス2.2%)より悪化したマイナス3.8%を記録、4カ月連続で減少した。
しかし国内の建設投資は住居および非住居用建築が増加し、建設受注が18.8%増加するなど、好調ぶりを続けている。
▲“怪奇現象”の原因は?
過去の景気サイクルは輸出が大きく増加すれば、「設備投資の増加→雇用増加→個人所得の増加→消費増加」という順機能を生んだ。しかし、最近の韓国経済は輸出が増加しているにもかかわらず、内需はむしろ力を失うといった“怪奇現象”を見せている。
サムスン経済研究所の丁文建(チョン・ムンゴン)専務はこれに対し、「政府(財政)、家計(消費)、企業(投資)の経済3主体がいずれも脆弱化し、内需回復が遅れている」とした。
つまり、通貨危機以来景気てこ入れに向けた国家財政の投入が過剰して消沈されている状態で、家計は前政権当時、個人負債などで不良化しており、企業は政治不安、労使問題などで投資心理が大きく冷え込んでいるという説明だ。
▲来年に緩やかに回復する見通し
しかし、景気全体は底を打ったという診断が支配的だ。現在の景気局面を示す景気動向指数(循環変動値)は9月に比べ小幅増加し、3カ月連続で上昇した。
6カ月後の景気を予測する景気先行指数も前年同月より上昇し、今年6月以来5カ月連続上昇した。
LG経済研究院のシン・ミンヨン経済分析チーム長は「来年にも輸出は好調を続けている反面、内需は回復しない可能性がある」とし、「来年の内需回復速度は企業の投資が活性化するかどうかがカギとなる」とした。
尹泳信(ユン・ヨンシン)記者 ysyoon@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/28/20031128000056.html