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技術進んでも市場は縮小 ファミコンから20年 努力続くが…
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003nov/19/K20031119MKA2K100000013.html
任天堂の初代の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」が誕生して今年で20年。映画のような立体的な動画や、複数の人がネットワークを介して遊ぶオンラインゲームが登場するなど、技術は目覚ましく進歩した。しかしソフトを含む国内ゲーム市場は近年、縮小傾向が続き、業界の努力は報われていない。
▽ソフト不振
ゲーム機の販売で競う3社は、このところ相次いで値下げに踏み切った。任天堂は10月、現在の主力機「ゲームキューブ」を5800円値下げ。シェア首位のソニーも11月、「プレイステーション2」を5200円下げると発表し、米マイクロソフトも「Xbox」を8000円値下げした。
普及率の高まりで販売の伸びが鈍化したためだが、業界がそれ以上に心配しているのがソフトの売れ行きだ。コンピュータエンターテインメント協会(東京)によると、2002年の国内ソフト出荷数は前年同期比7・7%減の6637万3000本と、5年連続で減少した。
▽特定のユーザー
ゲーム機の普及に伴い、ソフトの販売はまだ増加が続くとみられていたが、そうはいかなかった。ゲームの内容が凝りすぎて操作が難しくなり、顧客離れにつながった。ソフトの乱立でどれが面白いか判断しづらくなったことも背景にある。発売日に店頭に多くの人が並んだ「ドラゴンクエスト」のようなヒット作は最近、現れていない。
ゲーム大手、セガの小口久雄社長は「いつの間にか、特定のユーザーを対象に製品を作るようになった」と“自戒”を込めて振り返った。同社は開発体制の見直しを進め、発売するソフトの絞り込みも始めている。
▽次世代機に期待
一方で各社とも、将来の収益の柱を定める経営戦略を明確に描けないでいる。オンラインゲームは国内では利用者が増え始めたばかり。韓国で高い人気を得たが「ソフトが普及していなかった韓国特有の要因」(アナリスト)もあり、日本で浸透するかは未知数だ。
もうけを増やすため海外でのソフト販売にも力を入れているが、中国では海賊版が横行して利ざやが薄い。北米でも、ソ
フト単価の下落や顧客ニーズの違いなどの壁が立ちふさがっている。
そんな中、ソニーや任天堂は04年にも次世代ゲーム機を投入する。両社の技術力の結集が、低迷が続く市場の活性化につながるか。ソフト各社は大きな期待を抱きながら待っている。(共同通信)