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http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aKDSDRGLTQfY&refer=top_kaigai
英スタンダード銀やHSBCなど大手銀、イラクで営業免許獲得目指す
11月14日(ブルームバーグ):英銀大手スタンダード・チャータードやHSBCホールディングスなど西側の銀行や、アラブ諸国の銀行各行が、戦後のイラクでの事業基盤確立に向けてしのぎを削っている。
イラクの中央銀行は11月6日、1950―60年代の相次ぐ国営化以来約40年ぶりに、営業免許の入札を行うため外国銀行を招集した。入札案内では、投資額が最低限度の2500万ドル(約27億円)を超え、国内全域に支店を開設することを申請した銀行が有利だとされている。
各行が落札を目指しているのは、事務所・支店の開設または、イラクの地元民間銀行の過半数株式を買収することができる免許6件。50%未満の株式であれば、中銀の許可なく取得することができる。イラク最大の民間銀行、コマーシャル・バンク・オブ・イラクのサドーン・クバ最高経営責任者(CEO)によると、同行は「外国銀行から合弁事業設立に関して、少なくても6件の照会を受けている」という。
スタンダード・チャータードは50年代にイラクのイースタン・バンクを保有していた。同行執行役員クリス・ケルジク氏は11月5日、南アフリカ共和国拠点をヨハネスブルクに開設した際に、同社もイラクで営業免許を申請する考えを表明、「イラクへの復帰は、当社が本当に実現を望むことだ」と述べた。
ただ、イラク戦争後の治安問題や規制の枠組みの欠如などを背景に、外国銀行がイラク投資を思いとどまる可能性もある。7月以降、首都バグダッドや南部の都市ナジャフで自動車などを使った爆弾テロが頻発しており、160人余りの犠牲者を出している。アラブ系銀行で最大手、バーレンのアラブ・バンキング幹部のアブドルマジッド・ブライシュ氏は「当社が参入するには、少し時期尚早だ」と述べている。
Last Updated: November 13, 2003 20:34 EST