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「今さら中国現地に直接工場を建てる必要が果たしてあるのだろうか。中国の過剰投資により、今中国では工場が溢れている。グローバル企業は中国に直接工場を建てるよりは、中国で下請け工場を探している」
国際セミナーに出席するため来韓した米国系コンサルティング会社「ATカーニー」のジョン・ヨシムラ(42歳)アジア太平洋担当副社長は最近、ソウルの朝鮮ホテルで記者と会い、「近頃、中国には競争力のある工場施設が溢れている」としながら、このように述べた。
ヨシムラ副社長は、「一例として、洗剤を生産する某米国企業が先日、工場を中国に移転しようと中国市場を調べたところ、洗剤工場が1000カ所以上も稼動していることが分かった」とし、「結局、その会社は中国進出を諦め、中国の工場1〜2カ所と下請け契約を結ぶことにした」と話した。
また、「グローバル企業は下請け工場に対する技術指導を通じ、品質を管理している」とし、「物量を1〜2カ所の工場に集中させ、本社の指示に従うようにしている」と付け加えた。
続いて「グローバル企業はこのように品質管理を行いながらも、生産設備に莫大な資金をかけていないため、『一石二鳥』の効果を得ている」と説明した。
ヨシムラ副社長は「おかげでグローバル企業はブランド・マーケティングにさらに取り組んでいるのが、今の流れ」とし、「韓国企業もOEM(相手先ブランド)で物量を確保してマーケティングに力を入れれば、さらに大きな利益が期待できるはず」とアドバイスした。
また、「中国の製造会社がグローバル企業の下請け工場に転落しているもう一つの理由は、中国の消費者が中国ブランドより外国ブランドを好むため」と説明した。
中国製テレビが急浮上したにもかかわらず、低価格市場から抜け出ていないように、中国の有名ブランドが殆どない点を指摘した。
「60〜70年代に韓国が世界グローバル企業の下請け工場だったことを考えてみてほしい。その当時もグローバル企業は韓国の工場を所有してはいなかった。それと同様、韓国企業も中国に進出するために工場を建てる必要はないのだ」
また、「10年後は中国以外の他国が世界の下請け基地に浮上する」とした。30年前に韓国が世界大手の靴メーカーの下請け工場だったように、今は中国がグローバル企業の下請け基地としての役目を果たしており、10年後には中国より賃金の安い国が世界の下請け基地の役割を行うという説明だ。
ヨシムラ副社長は、米イリノイ大学でセラミック学を専攻し、シカゴ大学で経営学修士学位を取得した。ここ20年、グローバル企業の買収・合併に対するコンサルティングを行ってきており、現在シンガポールに居住している。
チェ・ウソク記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/07/20031107000067.html