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長引く景気低迷による銀行業績の悪化や個人負債問題など、金融懸案が今年下半期に入ってもなかなか改善される兆しを見せていないとの指摘が出た。
また、ソウル・江南(カンナム)のマンション価格に「バブル」である可能性も提起された。
韓国銀行(韓銀)は5日に発表した「金融安定報告書」で、「今年上半期にSKグローバル事態で困難に陥った銀行の業績は、下半期にもカードローンや中小企業向け融資の貸倒れの可能性が高く、大きく改善されない見通し」とした。
各銀行は今年3月、違法会計事態に巻き込まれたSKグローバルと関連した与信が貸倒れとなったほか、クレジットカード部門で赤字が生じたため、上半期の純益(税引き前)は7092億ウォンと、昨年同期(3兆3930億ウォン)に比べ大幅減少した。
韓銀は「低金利時代を迎え、預貸利鞘を広げるのが難しく、利子収益にも限界がある」とし、「銀行別にクレジットカードや債券など、融資構造によって収益性の格差が広がるはず」と分析した。
一方、銀行の健全さを示す指標である国際決済銀行(BIS)の自己資本比率は10%台で、引き続き安定基調を維持するものと、韓銀はみている。
また、個人負債問題と関連し、「今後、個人向け融資が抑制されるとしても、すでに個人の返済能力が大きく落ちているため、不良債務者になるリスクは依然高い」と警告した。韓銀によると、景気低迷の長期化で失業者や不良債務者が増え、貯蓄率の下落で個人の返済能力がさらに落ちるというのだ。
韓銀は「6月末現在、金融資産に対する金融負債の比率は48.2%と、米国、日本、英国など主要先進国(20〜30%台)に比べて高い」とし、「国民総所得(GNI)に対する個人金融資産の比率は6月末現在1.6倍と、米国(2.9倍)や日本(2.8倍)などに比べ非常に低い」と説明した。
このように、個人の金融資産が少なく負債が多い状態で、景気がさらに悪化すれば消費は急減し、景気がさらに悪化するといった悪循環に陥る可能性があると、韓銀は警告した。
韓銀は「9月、ソウル・江南のマンションの実質価格が長期的な平均価格(過去14年間の平均価格)の1.8倍に達している」とし、「これは過去、不動産価格の急騰が絶頂期に達していた91年5月の1.4倍より高い数字で、バブルの可能性がある」と明らかにした。
これまで朴昇(パク・スン)韓銀総裁は時々、不動産価格の急騰問題を取り上げたことがあるが、韓銀が公式報告書でバブルの可能性を提起したのは初めてだ。
李セミン記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/05/20031105000081.html