現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産31 > 464.html ★阿修羅♪ |
|
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00000089-mai-soci
半世紀近い歴史のある日本の南極観測が財政難で中断する恐れがあるため、研究者やタレントら17人が「南極観測の将来を考える会」を結成し、観測継続を呼びかけていくことになった。7日に開く発足会では、課題や意義を議論した後、小泉純一郎首相らに提出する観測継続を訴える宣言を採択する。
日本の南極観測は1956年に始まり、オゾン層破壊やオーロラ観測などで成果を上げてきた。今月出発する第45次南極地域観測隊は深さ約3000メートルの氷の掘削に着手、約100万年前の世界最古の空気の採取に挑む。
しかし、物資や燃料を運ぶ南極観測船「しらせ」は建造から25年たつ07年度に老朽化のため引退する。船なしでは観測の継続は難しい。後継船の建造費は約400億円。文部科学省は来年度予算に約55億円の概算要求をしているが、「省の他事業を削って財源を確保しないと財務省に認められない状況」(文科省幹部)という。
危機感を強めた観測隊長経験者の村山雅美・国立極地研究所名誉教授(85)らが、南極にゆかりのある人に協力を求め、観測の重要性を広く呼びかけていくことになった。
その結果、研究者のほかに、女優で冒険家の和泉雅子さん、宇宙飛行士の毛利衛さん、タレントの小堺一機さんらが、発起人に名を連ねた。小堺さんは97年末、料理番として昭和基地で越冬した父秀男さんと南極大陸に足を踏み入れた。村山さんは「南極観測は国際協力で進められている。地球環境の研究が重要な時期に観測が途絶えては将来、禍根を残す」と話す。【田中泰義】(毎日新聞)
[11月4日3時12分更新]