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20カ国グループ第5回財政閣僚および中央銀行頭取会議が10月27日にメキシコのモレリアで閉幕した。参会した中国人民銀行行長の周小川氏は会議の後、人民元の為替レート、世界経済およびアメリカ経済の「双子の赤字」などの問題について新華社記者のインタービューを受け、次のように語った。
(人民元の為替レートについて)
中国は金融システムを改革し、不良資産を減らし、銀行に対する資金投入を増やし、中国の金融システムが市場経済下のグローバル化に順応するために準備を整える決意である。このほか、中国は合理的で、バランスを取ることを基礎に踏まえて人民元の為替レートの基本的な安定を保つと同時に、資本項目に対するいくつかの管制を選択的に、逐次開放し、最終的には人民元の資本項目における交換可能を実現することを目指す。閉幕したばかりの中国共産党中央委員会16期3中総で、経済改革についてのいくつかの重要な決定が採択された。これらの改革措置は貿易の発展を加速し、貿易の自由化を促すとともに資本の双方向の移動を促し、今後の為替レート・メカニズムのさらなる整備のためにしっかりと基礎を打ち固め、道を切り開くことにプラスとなるだろう。
数年前、一部のアジアの国はかつてデフレの問題に直面したが、中国は今年デフレを抜け出したばかりで、状況はまだ安定していない。こうした状況のもので、為替レート、外貨準備高の面で政策を大幅に変えるなら、デフレが再び現れるかもしれない。
(一部の先進諸国の国際収支、特に経常項目のアンバランス問題について)
中国が経済のグローバル化の中でその他の国との協力を拡大するにつれて、一部の国々の対中貿易のアンバランスは好転することになろう。今年は現在までのところ、中国の貿易黒字は目に見えて減少し、わずかGDPの0.7%となり、中国は対外貿易全体の基本的な均衡を追求している。
中国はアメリカの財政と経常項目の「双子の赤字」問題に対し関心の気持を表している。中国は措置を取ってアメリカの「双子の赤字」調整の実現に協力するつもりである。このため、中国はアメリカからの輸入を増やし、サービス業をさらに開放することになろう。同時に、中国もその他のいくつかの面で必要ではない管制を減らすこともあり得る。貿易の自由化はアメリカの「双子の赤字」の調整と世界経済の発展にプラスとなるものであり、WTOのカンクン交渉の不調に終わったのは残念なことであり、関係各方が効果的で系統立った措置を講じて貿易保護主義をなくすべきである。
(今回の20カ国グループの財政閣僚会議はグローバル経済の移行が少数の先進国の経済、特にアメリカの経済に依存していることに対し反省を行ったということについて)
アメリカ経済は20世紀90年代の後半期において確かにエンジンの役割を果たしたが、いかなる経済にもサイクル性があり、経済政策上の問題は遅かれ早かれ調整されることになるものである。世界経済には多数のエンジンがあるべきであり、ヨーロッパ、日本とその他の国、日本以外のアジアも含めて、いずれもそれぞれの役割を果たすことができる。さまざまなエンジンの力は大小、メーンとサブの違いはあるが、多数のエンジンがともに動くなら、一つのエンジンよりいっそう効果があり、いっそう平穏なものとなろう。
これまでの数十年間において、一部のアジアの国は輸出指向型の経済戦略を実行してきたが、いまは状況に変化が生じ、アジア経済体内部の需要と域内の需要がたえず増え、域内の貿易額も拡大しつつあり、中国とアジア諸国との間の貿易額は対米、対ヨーロッパの貿易額を明らかに上回ることになり、アジア経済の成長はすでに欧米諸国への輸出に過度に依存することがなくなり、それは世界経済の発展のバランスをとる上で積極的な役割を果たすことになろう。
(最後、今回の会議で一部のメンバーがアジア諸国の巨額の外貨準備高の蓄積に関心を寄せていることについて)
アジア諸国の外貨準備高がやや高いことにはさまざまな原因がある。アジア金融危機の期間に、一部の国は国際投機筋の脅威にさらされたし、同時にみずからの金融システムが健全でないという弊害も浮き彫りにされた。これらの国はここ数年間に金融システムの改革を行った時、リスクの防止と金融の安定を保つことから出発して、外貨準備高を適度多めに蓄積することに傾いている。これに対し、国際通貨基金とアメリカの関係方面はアジア諸国の安全感を高めるため、ヘッジファンドおよびその他の投機的活動に対し必要な監視とコントロールを行うべきである。
「チャイナネット」2003年10月30日
http://j.peopledaily.com.cn/2003/10/30/jp20031030_33616.html