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(回答先: Re: ドルは下がる=伝説の投資家バフェット氏が初めて外貨買いに走る 投稿者 円よりユーロを買っているのでは 日時 2003 年 10 月 30 日 07:24:01)
「円よりユーロを買っているのでは」さん、こんばんわ。
金融投機そのもには興味がない(手を染めていない)のですが、バフェット氏の外貨買いは基本的に終わっていると見ています。
これから、ドルで外貨を買おうとしている投機家しかも有力な投機家が、手口を見せる愚をするとは思えません。
バフェット氏は、近未来に到達する相対ドル価格(為替レート)を知った上で、ユーロや円を大量に買ったはずです。
円を買っているとは思えないということですが、私は、初期はユーロ中心、最近までは円中心だったと思います。
ユーロ高や円高ではなくドル安という流れですから、その流れに棹をさしたい思いを持ち、マネーパワーとして棹をさせる能力を持ち、実際に棹をさし行動をしている外貨が投機対象としてうってつけということになります。
そう考えれば、1ドル=120円に近づけようと意図し、115円割れで阻止を旗印に膨大なドル買い介入を続けていた政府の通貨すなわち円が最高の標的です。
バフェット氏の外貨買いにつられてこれからユーロや円を買おうとする人は、波形変動は常ですからローリターンは得られるとしても、バフェット氏のドルベースでの利益確定に貢献することになります。
夏前に書き込みましたが、この間の為替レート変動は、105円から110円という円ドルレートを標的(合意)としていると考えています。
目標レートで落ち着いたらしばらくはその水準で上下動をすることになると予測しているので、一気にドルの価値が瓦解することはないと見ています。
米国支配層(世界経済支配層)は、経済論理としてユーロや円に対するドル価値の下落傾向は避けられないと思っていますが、経済論理ほどの下落は望んでいません。
彼らが経済活動を行なう基礎通貨がドルであることは変わっておらず、非ドル諸国から上げる利益を大きな支えとしていますから、原資であるドルの価値は相対的に高価値である必要があります。この意味でブッシュ政権が強いドルを望むと発言しているのは本音です。
(理想なのは、1ドル=120円で円を買い、日本での投機で20%の利益を上げ、1ドル=105円でドルに戻すといった流れです。為替で生じた12%の利益を加えれば、32%の利益になります)
逆にドル価値が瓦解すると、単発の投機はうまくいきますが、次の投機では弱い通貨原資で臨まなければならなくなります。(円やユーロを保有している投機家が利口であればドル建て資産を安値で買いまくる行動に対抗できないという不都合も起きます)
ドルが国際基軸通貨であることは変わっておらず、貿易収支で膨大な黒字を稼いでいる日本や中国が対米貿易に依存している現実を考えれば、いわゆる市場論理でドルが崩壊することはないと思っています。
ドルが崩壊するときは、米国支配層(世界経済支配層)がドル基軸体制を桎梏だと判断したときです。
ざっくばらんに言えば、ドル基軸体制を支えるコストが膨大になって利益に見合わなくなったときや、ドル基軸体制よりも利益を上げられる新しい国際通貨体制が構築できるようになったときです。
両要因が一体といったほうが的確かもしれません。
(この他にも、ドル基軸体制を支えている日本や中国がそれを放棄したときということが考えられますが、それはリアルティがあまりないと思っています)
ドル及びドル基軸体制の崩壊は、市場論理で起きるのではなく、崩壊させてもいいと判断した米国支配層の手によって起きると予測しています。
(それは既にスケジュール化されていると見ています)
※ 参照書き込み
『米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/237.html )