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10月22日(ブルームバーグ):大手家庭用品メーカー、花王の後藤卓也社長は、22日の中間決算会見で、「デフレは止まっていない。2002年の上半期を 100とすると、03年上半期は96になった。市場やチラシをみてもらえば未だに(商品価格が)下がっていることが分かるだろう」と指摘。デフレの継続により同社の収益環境は今後も厳しいとの見方を示した。
また後藤社長は、会見後に一部記者団に対して、現在のデフレは流通業者の過当競争によって深刻化していると説明。「流通企業は上期の業績が悪かったため、下期にかけて売り上げを増やそうと必死になって(販促活動を)やるため、デフレはしばらく止まらない」とした。
加えて、国際的な調達体制を武器に低価格商品を日本に持ち込む外資系大手流通企業の動向が、日本の流通業界にデフレ圧力をかけているともいう。「米ウォルマートがどう出てくるのかと、日本の企業が疑心暗鬼になっているため、デフレはそう簡単に止まらない」(後藤社長)と語った。
花王の2003年9月中間期連結決算によると、国内事業は前年同期比0.7%増の3317億円と、辛うじて増収を確保した。新製品のお茶飲料「ヘルシア」や健康オイル「エコナ」など健康関連商品の寄与により、前年同期実績を上回る売り上げとなったが、既存の商品は流通業者の安売り圧力で伸び悩んだ。通期では前期比2%増の6680億円を見込んでいる。
花王の株価終値は前日比5円(0.2%)の2400円。
Last Updated: October 22, 2003 05:38 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=acyl5qk.Zpr8&refer=topj