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フレディマックホーム
http://www.freddiemac.com/
フレディマック株価
http://uk.finance.yahoo.com/q?s=FRE&d=c&t=my&l=on&z=b&q=l
●どうも悪い情報を意図的にながして株価を安くして買いをいれている連中がいるような気がする。
ジョンソン&ジョンソンやキャタピラーなどが其のあとで急激に株価が上がっている。
????の動きが多い。
それとも、本当に隠蔽が完璧なのか?市場にうそは通用しないはずだが???
なぜか下がらない?フレディマック
八月六日、ニューヨークの高級レストラン「ル・サーキュ」。昼食に招いたウォール街のアナリスト約三十人を前に熱弁をふるう人物がいた。粉飾で揺れる連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の新最高経営責任者、パーセギアン氏だ。
「目指すのは株主のための長期的成長」。強調したのは決算操作からの決別。だが、アナリストの目は冷ややかだった。数日前に粉飾への関与が指摘されていたためだ。
「ステディ(安定した)フレディ」。一株利益が予想を大きく踏み外すことのなかった同社は市場にこう評価されてきた。だが、粉飾で手堅い経営への評判は地に落ち、公表数字の信ぴょう性すら問われ始めている。
連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)は大丈夫か――。昨夏、同社のリスク管理が波紋を広げた。想定を超えた金利変動で、資産と負債の間の償還期限に過去最大のミスマッチが生じたのだ。
最悪の場合は資金繰りがつかなくなる。資産が九千億ドル弱と米金融界首位のシティグループに次ぐだけに、リスク管理の不手際は市場にどんよりとした不安を広げた。
同様の懸念はフレディへも向かっている。不安が募るのは、同社がデリバティブ(金融派生商品)取引で世界有数のプレーヤーだからだ。
連邦住宅公社監督局(OFHEO)によると、デリバティブの想定元本は一九九三年の二百億ドル弱からピークの二〇〇一年には約一兆五百億ドルに拡大した。株主を重視する利益追求路線で保有資産が急ピッチで増え、資産の金利リスクを回避するためにデリバティブの活用も膨らんでいった。
「リスク管理は万全だ」。公社はこう繰り返すが、金融工学の最先端を行く大型ヘッジファンドの経営危機でウォール街の金融大手が奉加帳による救済を迫られたのは五年前。「デリバティブには規制が必要」と当時の財務長官、ルービン氏も複雑な取引につきまとう不安には理解を示す。
「暗黙の政府保証が経済原理をゆがめている」。四月、米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン議長が公社改革の急先ぽう、ベーカー下院議員に書簡を送った。
公社は大統領が一部取締役を任命するなど政府とのかかわりが深く、「政府支援機関」とも呼ばれる。有事の際に政府が救済に入るとの誤った見方が、実力以上に公社にマネーを流し込む原因をつくっていると訴えた。
公社から目が離せないのには理由がある。資産規模五十億ドル以上の大手米銀百二十三行のうち、公社が保証する住宅ローン担保債権を自己資本以上の規模で持っているのは六十二行。公社が発行した債券を資本を超える規模で抱える銀行は十一行に上る。公社の経営が傾くと「危機はものの数時間で広がる」。金融システムへの影響をセントルイス連銀のプール総裁はこう警告する。
公社に潜むリスクを認識する政府・議会は監督部署をOFHEOから金融行政のプロ、財務省に移す考え。もっとも、暗黙の政府保証の問題は市場の動揺を誘う恐れがあることから禁句扱い。FRBも粉飾発覚以降は固く口を閉ざしたままだ。
金融システムを人質にとった住宅公社。いつはじけるか分からない爆弾の処理から目を背ける政府・議会。問題の根の深さがここに垣間見える。
この連載はニューヨーク=豊福浩が担当した
【図・写真】米住宅公社「フレディマック」に、米議会のメスが入る見通しとなった(バージニア州の本社)