現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産31 > 170.html ★阿修羅♪ |
|
OCTOBER 15, 2003 23:16
by 申然e 成東基 朴湧
会社員のイム・ヒョンウクさん(33、ソウル城北区貞陵洞)は数日前、大学同窓の集まりに行って雰囲気が変わったことに驚いた。今年初頭の集まりでは1次会で焼肉、2次会ではビール、そして3次会ではカラオケにまで行ったが、今回はフュージョン・サンギョプサル(三枚肉)で焼酒を飲み、1次会を長めにしてお開きとなった。これまでの「私が払う」文化も消え、誰もすすんで払おうとする人がいなかった。
イムさんは「景気がいつ良くなるかも分からず、構造調整だ何だで雰囲気が落ち込んでいるため、怖くてお金を使うことができない」と話した。イムさんだけではない。この頃は、お金のある人もない人も財布のひもを閉めている。昨年末から下り坂に向っていた消費心理が、最近になって良くなるどころか、さらに凍りついている。
ソウル鴨鴎亭洞(アプグジョンドン)の現代(ヒョンデ)デパート本店は通貨危機直後の1998年、前年比売上高が2%減少した。ところが今年は1〜9月の売上げが前年同期比で2.5%減った。同デパートの金ジョンソン次長は「すべてのデパートが前年比で毎月5%以上の売上げが減っている」とし「通貨危機の時は金利が高くて金のある人は余裕があったが、このごろは金利も低くこれといって投資する所もないから無条件惜しむようだ」と話した。
▲凍りついた消費心理〓庶民対象の業種はもっと厳しい。98年に創業して好況を享受した低価衣類専門ショッピングモールのミリオレは9月、明洞(ミョンドン)店の駐車タワーを売却したのに続き、大邱(テグ)店と光州(クァンジュ)店も売却すると明らかにした。今年の売上高は99年の約3分の1に落ち込むものとみられている。
最近の消費低迷は経済専門家が驚くほどだ。統計庁が14日に発表した「9月の消費者展望調査」では、現在の景気・生活状況に対する消費者評価指数が59.9(基準値100)で、この統計を取り始めた98年11月以来最悪となった。
金融研究院の朴ジョンギュ研究委員は「9月の消費者指数が予想より悪化して当惑している」とし「家計の負債が解消されないまま実質の所得が減って、消費萎縮が深刻化したようだ」と分析した。
韓国銀行によると今年の上半期、自動車、テレビ、冷蔵庫、エアコンなど耐久財の消費は前年同期比の10.0%〜28.3%減少した。ここ2年間、経済成長率より高かった民間の消費増加率は昨年の第4四半期(10〜12月)から急落して、今年第2四半期(4〜6月)には−2.2%となり、経済成長率の下落を主導したと分析された。
▲お金のある人は海外へ〓一部の富裕層では国内よりは海外に出てお金を使うか、高級輸入品を消費する傾向も現われている。ソウル江南(カンナム)に住む事業家Lさん(40)はこのごろ日本やタイへ「遠征ゴルフ」に行く。日本の長崎や中国の上海に行けば、韓国より条件が遥かに良いうえ、航空料と宿泊費を合わせても100万ウォン強ですむという。江南では輸入自動車やゴルフ関連の輸入商品の売上げも堅調に増えている。
ハナ銀行盆唐(プンダン)ペクグン支店の金ソンヨプ支店長は「富裕層は外為危機を経て、資産が1.5〜2倍に増えた人が多い。今でも富裕層の消費はたいして減少しないが、中産層と若者の消費が急激に減った」と話した。その上、中産層でも子供の研修などによる海外消費が増え、相対的に国内消費は一段と減っている。
三星(サムスン)経済研究所の丁文建(チョン・ムンゴン)専務は「海外の景気が回復して輸出も好調を見せているが、内需が萎縮して経済が振るわない」とし、「政策面での考慮がなければ消費萎縮が長期化する可能性が大きい」と話した。丁専務は信用不良者の債務調整を本格化し、雇用と投資を促進することができる政策作りが求められると付け加えた。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2003101625488