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【ワシントン=広瀬英治】米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、「前回の(9月初めの)報告以降、米国の景気回復が加速した」と分析した地区連銀景況報告(ベージュ・ブック)を発表した。
全米12の連邦準備銀行(地区連銀)のうち、10連銀が、管轄地区の経済活動が「拡大を続けている」との見方を示した。ボストンなど2連銀は「経済状況は横ばい」と伝えた。
報告は、消費支出が幅広い分野で拡大し、低迷が続いた製造業にも力強さが見られるとしている。しかし、雇用と物価動向については「雇用は一部で改善の兆しが見られるものの依然弱く、最終製品の価格や賃金も落ち着いている」として、引き続きデフレ懸念が払しょく仕切れないことを示唆した。
今回の報告は、FRBが28日に開く金融政策の最高意思決定機関である米連邦公開市場委員会(FOMC)の参考資料となる。
(2003/10/16/19:31 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20031016ib24.htm