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(回答先: ロシアの原油決済をユーロ建てにする可能性があるとほのめかしたプーチン大統領 投稿者 TORA 日時 2003 年 10 月 12 日 19:48:03)
私はヨーロッパの将来に期待しています。いままでの世界はアメリカ主導であり、金と武力で押し切ってきました。EUという強力な一つの国が誕生することで、アメリカ中心の世界秩序に地殻変動が起きるのではないか。それから一方では、さまざまなリスクを抱えながら成長を続ける中国という国がアジアに存在する。またヨーロッパの背後では狐のように政治力に長けたロシアが動き出す。
今日のアメリカがあるのはドルが国際基軸通貨であるという一事に尽きます。ですからアメリカはいくら対外債務が増えようと融通手形を乱発して何とかやって来れている。殺せるものなら殺してみろとばかりに、アメリカはまな板の上で開き直っているのですが、アメリカを殺してしまうと自分たちも死んでしまう。つまり我々の日々の生活は基軸通貨であるドルで成り立っているわけですから、ドルを否定すれば自殺行為です。この横暴と知りつつも身動きが取れない世界を変えるチャンスがあるとすれば、それはEUです。ユーロは基軸通貨であるドルに挑戦してくると予想されます。
しかしいきなりはできません。ドルを基軸通貨として信任しないという宣言があれば、アメリカは天文学的数字の負債を抱えて潰れてしまいます。それは世界が潰れてしまうことでもあります。ですから賢明なヨーロッパは基軸通貨としてのドルを肯定しながら、例えば原油だけはユーロで決済するといったアメリカが震撼することをポロッと言うかもしれない。こうした形でアメリカの横暴を押さえながら、やがてはユーロを基軸通貨とするという目標に向かって少しずつアメリカを切り崩してくるのではないか。
http://www.sunra-pub.co.jp/bnumber/0306/0306/0306_kiji1.htm