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▼ 「マクドナルド」教材研究(複数の方々から情報をいただきました)2002/04/20
(1)マクドナルド本社から入手した「リクルート用」の会社案内に以下の記述があり、感心しました。
★マックシェイクを飲んでいる人の表情は、安らいでいる顔に。→ストローの直径とマックシェイクの粘度を勘案し、ちょうど母乳を飲む速度と同じように工夫されている。
★ハンバーガーの「パン」にあたる「バンズ」は、どの角度からも割けるように作られ、どの世代にも心地よい歯ごたえと舌触りが得られる。
(2)伊藤正規著『人が集まるテーマパークの秘密』日本経済新聞社発行 1994年に上のような記述が登場します。ちなみに、マックシェイクのストローの話は、P236に載っています。伊藤氏は1964年・慶應義塾大学商学部卒業、日本ハム入社、1986年・専務、を経て、1990年・神戸レジャーワールド開発専務を兼務 という経歴の方です。
「日本マクドナルドのマックシェイクには特別の秘密がある。マックシェイクを飲んでいる人の顔が、全員、恍惚状態になっているが、藤田田社長の説明によれば、それは赤ちゃんに回帰しているのだそうだ。ストローの仕掛けでマックシェイクを吸う時の力が母乳を吸う力と同じになっており、出てくるスピードも同じになるよう計算されている。まさに赤ちゃん(哺乳類)が母親のおっぱいを吸っているごとく、お客は一時赤ちゃんに戻っているのだ。マックシェイクは母乳を吸うというジェノスと母乳を吸った赤ちゃんのころを懐かしむパーノスがいっぱい詰まった飲み物なのである。その気になってぜひ飲んでもらいたい。」(P236)注)ジェノス、パーノスについて、著者は(同書P226)でノスタルジーをよりわかりやすくするために3つに分類している。
ここから引用始まり
★第一に個人がさまざまな環境で培われた過去の思い出や郷愁がある。最も一般的に使われているノスタルジーで、後天性である。これを「パソナル・ノスタルジー(パーノス)」と呼ぶ。第二はほとんどの人が気がついていないが、それでいて人間共通の感覚と興奮を呼び起こす力を持ち合わせている、人間の深層心理に埋もれた感情で、「ジェネティカル・ノスタルジー(ジェノス)とする。ユングの集団的無意識の存在と関連するかもしれないし、アーサー・ケストラーのワニの心、ウマの心とも関係が深い。ジェノスは先天性のもので、人間の感情の問題をとらえるだけでなく、若干とも遊びの本質をあぶりだすきっかけになるのではないかと考える。第三は人間の集団を有機体と考えた場合、人間の特定の集団が持つノスタルジーである。先天的でありながら後天的に芽生えたもので、民族意識としてのノスタルジーである、これを「エスニカル・ノスタルジー(エスノス)」とする。
★「ハンバーガーがおいしく食べられる理想的な温度は62℃である。だから、お客の口に入る温度がそうなるようにオペレーションをしている」(P279)
★「マクドナルドではQ・S・C+Vが創業の精神である。Qは品質(Quality)、Sはサービス(Service)、Cは清潔(Cleanlines)、そしてVは価値(Value)である。世界54カ国、1万2040店舗(1993年)で同じおいしさとサービスを提供できるのは、この精神に由来している。・・・略・・・マニュアルは2万5千項目、600ページにも及ぶ。世界唯一の教育施設、ハンバーガー大学で徹底的に社員教育がなされている。」 (P280)
★「世界中のファーストフードにすべて共通することがある。それは蛋白質を脂肪と澱粉で包んだものであるということだ。世界中同じなのは、人間の体が欲する三大栄養素が揃ってうまさを感じることに起因しているのだろう。例えば、中国人なら日本人も馴染み深い肉まん、しゅうまい、ぎょうざ、春巻もすべて蛋白質と脂肪を澱粉で巻いたものである。イタリアのカルツォーネの小型版のカルツォンセリや揚げたパンチェロッティもうまい。イタリアにはエスニック豊かなものが多数あるが、フランスでは薄皮のクレープが有名である。(以下、イギリスでは、・・・スイス、ロシア、インド、オーストラリアでは・・・と続く) 」(P289)
(3)「構造改革」した米国型社会で何が起きているか〜「世界のマクドナルド」をめぐって〜(エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』(草思社、2001年)から)
@ J.R.シンプロット(という人が経営する会社)は…マクドナルドのフライドポテト主要納入業者…シンプロットは全米くっし屈指の地主でもある(所有する土地の合計は、1つの州の面積を上回る)。けた桁違いの億万長者でありながら、J.R.シンプロットには気取りというものがほとんどない。カウボーイ・ブーツにブルージーンズをはき、マクドナルドで食事をし、自分で車のハンドルを握る。…最近になってようやくペースを抑え始めた。手ひどい転落にこ懲りて乗馬をあきらめたのが80歳。1999年に90歳になったのを潮に、スキーをやめた。…今も土地を買い増し、買収する工場はないかと目を光らせる。…「ひとつだけ自慢できることがある。…100人のうち99人までが、2500〜3000万ドル(30億円前後か)かせ稼いだあたりで打ち止めにしてしまう。わしは手を休めず、ひたすら打ち続けた」。
A マクドナルド社は、現在アメリカ国内の新規雇用の90%をになうサービス業の、大きな象徴となっている。1968年に、同社の店舗数は約1000だった。現在、世界中に約2万8000店あり、毎年新たに約2000店が開店している。…アメリカの労働者の8人に一人が、いずれかの時期にマクドナルドで働いたことになる。…マクドナルドは(アメリカ)最大の牛肉、豚肉、じゃがいもの購入者であり、二番目に大きいけいにく鶏肉購入者でもある。また、世界一多くのてんぽ店舗不動産を所有している。…利益の大半を、食品の販売からではなく、家賃収入から得ているのだ。
B ファストフード・チェーンは…ひとにぎりの労働者が出世階段をのぼる一方で、大半が正社員になれないばかりか、社会保障の恩恵にあずかれず、技能もほとんど身につけられず、職場環境を改善するすべ術もないまま、数ヶ月で離職してしまい、転々と職場を渡り歩いている。現在、外食産業はアメリカ最大の民間雇用セクターでありながら、最低水準の賃金しか払っていない。…バーガーキング、マクドナルド、トライコン・グローバル・レストラン社(タコベル、ピザハット、ケンタッキーフライドチキンの親会社)…の3社は、今や世界中に約370万人の従業員をかかえ、およそ6万店を管理し、2時間おきに新しいチェーン店を開店させている。…ファストフード店の従業員に最も必要とされるのは“従順さ”だ。流れ作業によって大量生産を行う業界は他にも多いが、そういう職場では、労働組合が賃金アップを勝ち取り、不満点の訴訟手続きをとり、労働条件に関して発言権をも得ている。一方、ファストフード業界では、離職率が高く、勤務はパートタイムで、店員の社会的地位も低いため、従業員を組織化するのは難しい。そのうえ、会社側は、最低賃金の引き上げに反対したときと同じくらい躍起になって、組合の結成を阻止し続けてきた。…ファストフード店の従業員は…おそらく、組合のことなど考えもしないのだろう。労働条件や店長に不満があれば辞めるだけだ。そして、他の店で仕事を探し、またそれを繰り返す。
C …ファストフード店で多く見られるケガは、転倒や落下、筋肉痛ややけど火傷だ。それに加え、アメリカでは、ファストフード業界が拡大するにつれて、職場での犯罪発生率が高くなった。現在、月に4〜5人のファストフード店員が職場で殺されており、そのほとんどが強盗による殺人だ。
D 食肉業は今日、アメリカで最も危険な職業となった。食肉処理の傷害率は、(アメリカ)国内の工場の平均の約3倍に達する。毎年、この国の食肉業就労者・・・の3人に一人が負傷するか、作業が原因のしっぺい疾病にかかり、応急処置にとどまらない治療を必要とする。・・・食肉処理場の従業員は多くの場合、2,3秒間に1回のペースで肉にナイフを入れている。合計すると、8時間のシフトで約1万回だ。・・・その昔、シカゴの精肉工場が牛を解体するペースは、1時間に50頭程度だった。・・・現在、一部の工場では、1時間に400頭前後を処理している。――1分間に5,6頭が、1本の生産ラインに送り込まれ、それを作業員が、コンベヤーのスピードに遅れまいと必死の形相で切り刻む。肉の流れについていくのに精いっぱいで、・・・処理場の作業員はたいてい互いに数センチほどしか離れていない空間で、大型のナイフを振るっている。ちょっとしたミスが大けが怪我につながりかねない。・・・ラインのスピードに遅れまいとする切実な欲求に迫られて、精肉工場の労働者の間で、メタンフェタミンの利用が広がっている。“クランク”と呼ばれるこの覚醒剤を服用すると、気分がこうよう高揚し、自信がわいてきて、何でもできそうに思える。現場監督が作業員にクランクを売ったり、2シフト連勤などの代償として、無料で支給したりしているという。メタンフェタミンを服用すると・・・実際には事故にあうリスクがずっと高くなる。・・・
E 労働組合があった時代なら、従業員が苦情を申し立て、ラインのスピードが速すぎてケガが増えていると、クビを恐れず発言することもできただろう。今日、(マクドナルドに多くの牛肉を納入している)IBP(アイオワ・ビーフ・パッカーズ社)の従業員の組合参加率は3分の一にとどまる。非組合員の大半は、アメリカに来て間もない移民で、多くは「不法移民」だ。彼らは基本的に、会社の“気が向いた”ときに雇用される。つまり事前の通告もなく、思いもかけない理由で解雇される可能性が常にある。・・・組合抜きで運営されているIBPの工場のラインのスピードと人件費が、今日、業界全体の基準となっている。・・・現場監督は・・・いばり散らすも、クビを切るも、しか叱り飛ばすも、部下の配置換えも、まずは思いのままだ。こうした権力を手にすると、もろもろの職権乱用につながりやすい。・・・女性従業員の多くから、ラインに立っている作業中に身体を触られるという話を聞いた。・・・(ある工場の現場監督たちは)女性従業員にデートやセックスを強要し、・・・。セックスとドラッグと食肉処理場というのは、妙な組み合わせに思えるかもしれないが・・・。
F 食肉業界の中でも特に危険な仕事を担っているのは、深夜勤務の清掃員だ。かなりの部分を不法移民が占める。・・・給料は時給で、精肉会社の社員労働者のそれを3分の一ほど下回る。・・・清掃員は、たいてい真夜中近く、精肉工場に到着して、まずものすごい量の廃棄物と対面する。1頭あたり500キロ弱ほどの牛が、1日に3000〜4000頭、ほふ屠られたそのざんがい残骸だ。これを夜が明けるまでに片づけなければならない。防水服を着ている作業員もいるが、大半はそうではない。清掃道具の基本は高圧ホースで、これが塩素を含む約80℃の熱湯を吐き出す。・・・視界が悪くなり、1メートル半以上先は見えない。・・・作業員はベルトコンベヤーに乗って、熱湯をかける。動く歩道に乗る要領だが、床から4メートル半ほどの高さになる。ホースを抱えて階段を上がり、作業用通路に水をまく。作業台やベルとコンベヤーの下にもぐり、血まみれの汚物のなか、四つんば這いになって、じゅうし獣脂やあぶらみ脂身、牛ふん糞やくず屑肉をこそぎ落とす。
G メガネや保護ゴーグルが曇る。室温があっという間に40℃近くになる。・・・互いに姿が見えないうえに・・・やけど火傷しそうに熱い化学薬品入りの水(熱湯)を浴びる。ガスの臭いが吐き気を誘う。・・・勤務の後、どれだけ石鹸をこすりつけても、臭いは家までつきまとう。・・・同僚の一人がうっかり機械の電源を切るのを忘れて、指を2本失い、ショック症状をきたした。救急車がやってきてけが人を連れていき、他の作業員は清掃を続けた。同僚は翌週、職場に戻ってきた。現場監督にこう言われたという。「片手がだめなら、もう一方を使えばいい」。別の清掃員は、機械にはさまれて片腕を失った。今はロッカー室でタオルをたたんでいる。…食肉処理場の清掃員の死亡率は異常に高い。彼らは、使い捨て可能な労働者として究極の存在だ。不法就労者で、読み書きができず、貧しく、技能がない。…作業員はときに、文字通り身を引き裂かれ、この世から姿を消してしまう。…はくひ剥皮(皮をはぐ)機に頭部を切断された。…ベルトコンベヤーの歯車に引き込まれ、胴体を切断された。高圧ホースを使ってはくひ剥皮機を清掃する作業中、てっぺんから転落してコンクリートの床で頭を打ち死亡した。…(血液貯蔵タンクの中を清掃していて)硫化水素ガスを吸って意識を失う。同僚二人が中に降りて…助けようとした。3人とも死亡した。…ロナルド・レーガンが大統領に選ばれた1980年、労働安全衛生局はすでに資金不足で人手不足だった。…それでも、レーガン政権は断固として、同局の権限をさらに切り詰め、規制緩和を推し進めようとした。
H …アメリカでは毎日、約20万人が食品由来の病気にかかり、うち900人が入院し、14人が死亡している。…(アメリカ)国内人口の4分の一以上が、毎年、食中毒の被害にあっている。…産業化・集中化された食品加工システムが、まったく新たな集団食中毒を生み出し、何百万もの人々を発病の危険にさらしているのだ。…チェーンの要求を満たし、マクドナルドのハンバーガーがすべて同じ味になるよう、同じひき挽肉をまき散らすのに非常に有効なシステムであることが明らかになってきた。…微生物に汚染された食物は、食肉処理あるいはその後のプロセスにおいて、感染した家畜の胃の中身や糞に接触した可能性が高い。…ハンバーガーを食べると重症におちい陥る危険があることの、単純明快な理由が隠されている。つまり、肉の中にくそ糞が入っているからなのだ。
I …1982年、オレゴン州やミシガン州のマクドナルドで売られた汚染ハンバーガーを食べて、何十人もの子どもたちが病気(O−157)になった。…O−157は、非常に強い毒素を出し、腸壁を破壊する。…多くの場合は、激しい腹痛のあとに水様便、血便が1週間ほど続く。下痢には、おうと嘔吐や軽い発熱がともなう場合もある。…問題は、今日の巨大なひいく肥育場から始まる。…肥育場に詰め込まれた牛たちは、ほとんど運動もできずに、ふんにょう糞尿にまみれて育てられる。…そのうえ、牛たちが食べさせられているえさ餌が、病気のまんえん蔓延に貢献している。穀物価格が上昇したため、より安い餌、特に牛の成長を速める高タンパクの飼料が求められるようになった。1997年8月まで、(アメリカの)牛の、実に75%が日常的に、畜産廃棄物――加工済の羊や牛の残骸――を食べさせられていた。年間何百万匹という猫や犬の死骸までが、動物保護施設から買い取られ、飼料にされていた。俗に「狂牛病」として知られる牛かいめん海綿状脳症(BSE)の大発生の原因になっていることが、イギリスの例からわかったため…禁止された。にもかかわらず…豚や馬の死骸は、食鳥類の死骸とともに、牛の飼料として与えても良いことになっている。…食鳥が牛の死骸を与えられることまで許可されているのだ。1980年代に6ヶ月以上イギリスに滞在したことのあるアメリカ人は、現在、献血を禁じられている。BSEの人間版変異体であるクロイツフェルト・ヤコブ病のまんえん蔓延を防ぐためだ。しかし、牛の血液は今なお、アメリカの牛が与えられる飼料に混入されている。
J …食肉処理場の中でも特に肉の汚染が起きやすいのは、牛の外皮をは剥ぎ取るのと、消化器官を取り除く工程だ。現在、外皮は機械が剥ぎ取るが、もし外皮が十分洗浄されていなかった場合、泥や糞のかたまり塊が肉の上に落ちるかも知れない。胃袋や腸管を牛の体内から取り除くのは、今も手作業で行われる。注意をおこた怠れば、消化器官の中身が、まわりに飛び散ることになる。今日、生産ラインの速度がどんどん上がっており、この作業は以前より格段に難しくなっている。…労働者は、ひとりで1時間に60頭もの牛のわた腸抜きをする。…何百もの枝肉がライン上をすばやく動いていく…包丁は数分ごとに洗浄・除菌するよう義務づけられているが、焦っている従業員は忘れがちだ。汚染された包丁は、触れるものすべてに細菌を付着させる。…アメリカでひき挽肉となる牛のうち約4分の一は乳が出なくなった乳牛であり、乳牛は病気になることが多く、抗生物質の残留物によってむしば蝕まれている場合が多い。…マクドナルドは自社の挽肉供給の多くを、乳牛に頼っている。乳牛が比較的安価で、低脂肪の肉をもたらし、しかもこれで…すべて国産牛肉を使用していると宣伝することができる…現在、ファストフードのハンバーグ1個には、何十頭いや何百頭もの牛の肉が含まれている。…食肉汚染の根本的な原因――牛に与えられる飼料、肥育場の過密状態、食肉処理場の非衛生的環境、ラインの過度に速いスピード、訓練をあまり受けていない労働者たち、厳しい政府監視のけつじょ欠如など――に目を向けるかわりに、食肉業界と農務省は…食肉に放射線を照射しようというのである。
K アメリカの食肉処理場の労働環境は、雇用者が従業員に対して実質ノーチェックの権力を振るえばどうなるかをにょじつ如実に表している。労働組合が過剰な影響力を持つと、それはそれでだらく堕落を招き、能率の悪さを奨励することになる。しかし組合が存在しないと、企業に犯罪組織のようなふるまいを許し、ばつ罰を受けぬまま労働法に違反し続けるのを見過ごすことになる。食肉業者が、もんもう文盲(字が読めない)で貧しく、おうおう往々にして不法滞在者である移民たちを採用し続けることを許されれば、他の業界もすぐにそれにならうだろう。工場渡り労働者の増加は、民主主義を大いにおび脅かすことになる。不法移民である労働者には選挙権がなく、みずからの法的権利を守る力もほとんどない。労働組合というきっこう拮抗(=対抗)勢力がなければ、企業はますます社会で最も弱い層を探し、さくしゅ搾取(=しぼりとる)しようとするだろう。議会は、子どもを食い物にするようなコマーシャルを禁じるべきであり、…より厳しい食品安全法を可決するべきであり、労働者をじんだい甚大な傷害から守るべきであり、経済的権力の危険な集中化をそし阻止するべきである。…残念ながらどれも実現しそうな気配はない。…しかし…ひとつの集団の要求にだけは屈せずにいられない…“消費者”という集団だ。…消費者の怒りが予想されるというたでけでも、マクドナルドは(製造会社に対して)遺伝子組み換えじゃがいもを使った冷凍フライドポテトは、今後いっさい購入しないと通知した。…意味ある変革への第一歩は、あまりにたやすい。ただ買うのをやめればいいのだ。ファストフード業界のおえら偉方たちは、なにも悪い人間ではない。彼らはビジネスマンだ…消費者が要求すれば、放し飼い・草育ちの有機牛肉を使って、ハンバーガーを作ってくれるだろう。…
(4)マクドナルドのハッピーセットのおまけが、中国下請け工場で15歳以下の児童を使
い1日15時間以上の違法労働によりつくらされたいたことが発覚しています。(週間金曜日3月30日号参照)一方、日本マクドナルド(社長:藤田田)は回答を避け、米国本社は、下は12歳に至る子どもが酷使されていた事実を依然、否定しています。子供を利用した欺瞞的な広告を大量に流し、消費者の目をごまかしています。
この問題は、現地時間17日、シカゴ開催のマクドナルド株主総会で取り上げられる予定で、ハリントンインベストメントなど良心的な一部株主は中国での児童労働を会社として禁止すべく案を総会に向けて提出しました。
古くはコスタリカの熱帯雨林の破壊にはじまり、問題が発覚する度に発注先を変え、責任回避をはかる姿勢が明瞭です。マクドナルドは、社会的・国際的犯罪の事実を認め経営自ら責任を取るべきです。
(5)他の参考となる文献など
○宮崎文雄『マクドナルド7つの秘密』エール出版1500円、
○ジョージ・リッツア『マクドナルドカの世界』早大出版3000円、
○河原和之「マクドナルドから見えてくること」(安井俊夫ほか編『1単元の授業21中学社会公民』日本書籍2500円所収)
○青木卓『マクドナルドの勝手裏』(技術と人間社 1600円)
○嘉門達夫「ハンバーガーショップ」の歌
http://www.jca.apc.org/rekkyo/newfile2001/local-info.htm