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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040206-00000515-yom-soci
急激に痴ほう症が進み死に至る難病「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」患者の英国男性(19)の脳内に血栓予防薬を投与し、症状を改善させることに、東北大の堂浦克美教授(プリオン分子解析)らの研究チームが成功したことが、6日分かった。
この男性は、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)からの感染で起きる「変異型ヤコブ病」の患者で、発症から約2年4か月たつ。
自発呼吸はあるものの、唾液(だえき)を24時間吸引しなければならないなど植物状態に近かった昨年1月、英国の病院で、血栓予防薬「ペントサン・ポリサルフェート」を脳内に持続的に投与するための小型の注入装置を、腹部に埋め込む手術を受けた。
堂浦教授のアドバイスを受け、リバプール大の医師らが手術を行い、在宅で治療を続けたところ、男性は2、3か月後から徐々に「ママ」など簡単な単語を話せるようになった。さらに、話しかけている人物に視線を向けたり、手を握ると強く握り返したりするなど、症状の悪化が止まり、やや改善しているという。
英国では、この男性以外に、4人のヤコブ病患者への治療が昨年10月から始まっている。国内でも福岡大(福岡市)が臨床応用の検討を進めているという。
ヤコブ病患者は日本国内で約200人いるが、これまで効果的な治療法がなかった。堂浦教授は「最適な投薬量を見つける課題が残っているが、感染後早い段階でこの治療を始めれば、原因のプリオンの増殖を抑え、患者が治療を受けながら社会復帰できる可能性もある」と話している。
厚生労働省厚生科学審議会CJD等委員会委員の水沢英洋・東京医科歯科大教授の話「劇的な改善はしていないが、強い副作用も報告されておらず、患者にとっては一つの希望だと言える」(読売新聞)
[2月7日1時41分更新]