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2月3日のPro-Med日本版に、アメリカのクロイツヤコブ(CJD)について、以下のとても興味を引く情報がありました。
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[2]情報源:United Press International、2003年12月29日。
BSE: クロイツフェルト・ヤコブ病患者数千例と関連。
米国では、連邦政府のクロイツフェルト・ヤコブ病患者モニターシステムが患
者数万名を見落としている可能性があると、科学者や消費者運動家が通信社
(United Press International)に指摘した。クロイツフェルト・ヤコブ病患者
の集団発生は米国各地で報告されている。すなわち、Pennsylvania 州では
1993年に、 Florida州では1994年、Oregon州では1996年、New York 州では
1999-2000年に、そしてTexas 州では1996年に報告された。
エール大学神経病理学科外科部門の研究チームの検討を含め複数の研究で、剖
検によりアルツハイマー病あるいは痴呆症と診断されていた患者の3〜13%が
実際はクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患していたことが判明したとしている。
米国では毎年アルツハイマー病と診断される患者が400万人、痴呆症患者は数
十万人が発生していることから、最も少なく見積もって12000人以上のクロイ
ツフェルト・ヤコブ病患者が検出されず、公式統計に含まれない可能性がある。
実際、アルツハイマー病と診断された死亡患者数は1979年には857例であった
ものが、2000年には50倍以上の5万例近くとなった。
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これは衝撃的な数字だと思います。
一方、2月2日にイギリスの保健省が、過去13年間のプリオン病の発生数を発表しています。これによりますと、
散発性(世界中で見られるCJD)692名(73.9%)
医原性(硬膜手術等)44名4.7%
家族性4.3%
GSS21名2.2%
vCJD139名14.5%
となっています。
以上のことから、荒っぽい計算ですが、アメリカのvCJDの発生数を推測してみると、
(イギリスの人口を5700万人、アメリカの人口を2億6000万人とします)
(散発性CJDが年間100万に5人の割合で高率に発症するとします)
アメリカでの散発性CJDは年間1,300人となります。
そして、医原性と家族性とGSSの合わせた発生率をCJDの10%とすると12,000×10%=1,200人
この散発性CJDとその他のCJDの合計数を年間CJDの12,000人から引くと9,500人がvCJD(つまりBSE)でなくなっていることが推測出来ます。
次に、イギリスでは、18万5千頭のBSE牛に対して、8年間で139名がvCJDになっていますから、(数年ということを考慮しないで計算すると)9500人のvCJD患者のためには約125万頭の牛がBSEに年間罹患していることになり、これは、アメリカの牛の約1.3%ぐらいになります。確かアメリカでは、ダウナー(神経症状を呈して食用に供せられない牛)として処理される牛が20万頭ですから、多くは、健康牛として「と畜」されている牛にBSEが発生している可能性があります。このことは、日本で実証されています。
上記のUnited Press International記事の内容が正しいということが前提ですが)これがもし本当ならば、凄いことだと思います。
アメリカ農務省が全頭検査を渋るのも納得がいきます。
こんな状態でもし、全頭検査をしたら、アメリカは大パニックになるでしょう。アメリカの牛肉生産は、畜産だけでなく、穀物関連、流通、販売、機械等想像以上に裾野が広いので、畜産業が壊滅的打撃を受けるだけではすまないでしょう。
間違いなく大統領選挙にも決定的に影響を与えると思います。
アメリカは日本の政府、政治家、消費者などがいくら言っても、おそらく全頭検査をすることはないでしょう。