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<BSE>米産牛の安全性確認できない 調査団報告
農林水産省は19日、米国でのBSE(牛海綿状脳症)発生を受けて派遣した厚生労働省、内閣府食品安全委員会との合同調査団の調査報告を発表した。
感染牛が米国でなくカナダ生まれだったことなどから、米政府は「カナダで感染した」との見方を強めているが、今回の調査報告は「BSEが発生した牛にカナダで与えていた肉骨粉が米国にも輸出されていた可能性があり、米国で肉骨粉がほかのえさに混ざって感染の原因になる交差汚染などの可能性を否定できない」として、米産牛の安全性は確認できないと指摘した。また、「今後、米国においてBSEが発生しないという保証はない」としている。
米国は週内に農務省次官ら政府代表を日本に派遣し、米産牛の輸入再開交渉を本格化させる意向。ただ、日本が求める「全頭検査と同等の対応」には消極的で、交渉は難航しそうだ。
(毎日新聞)[1月19日12時18分更新]