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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040110-00001054-mai-soci
BSE(牛海綿状脳症)による米国産牛肉の輸入禁止措置を受け、大手牛丼チェーン各社が主役なき「代わり丼戦争」に突入している。禁止措置が続けば2月上旬にも米国産の在庫が切れる見通しに加え、豪州産も高騰、あの手この手でメニューの拡大を図る。一方で、この余波に「社運到来」と語る強気のハンバーガーチェーンも現れた。【大槻英二】
■総力を挙げて
吉野家ディー・アンド・シー(東京都新宿区、981店)では、カレー丼の販売を12日までに全店に拡大する。具は豚肉と玉ネギ、隠し味は牛丼のたれ。価格400円。牛丼(並)の280円に比べると高いが、店員がすぐに調理法を習得でき、厨房(ちゅうぼう)設備をそのまま使えるとの条件で検討。子会社のカレー専門店のカレーソースに改良を加えた。今のところ、客は15%減程度だが、中旬以降、「焼鶏丼」、「いくら鮭(さけ)丼」、「豚キムチ丼」(いずれも450円)、「マーボ丼」(400円)を登場させ、どの店でも新メニューが3品以上そろう態勢を築く。
焼鶏丼は過去に九州・沖縄地区で販売していたものに半熟卵をのせ、いくら鮭丼はグループ会社・京樽の調達ノウハウを活用。客の9割が牛丼を注文していただけに、グループ各社が総力を挙げて対応する。企画室広報・IR担当の吉村康仙さんは「輸入が再開されればもとの『牛丼一筋』に戻したい」と話す。
しかし、牛肉の在庫は残り約1000トン。禁輸措置が続けば2月上旬にもメニューから牛丼が消える可能性もある。
■前倒し
他の牛丼チェーンの牛丼シェアは5割前後。新商品を前倒しして投入することで対応している。
松屋フーズ(東京都練馬区、576店)は、昨年末から「ヘルシーチキンカレー」の販売を始めた。「牛めし(並)」と同じ290円。「もともと復活させる予定を1カ月程度早めた」(同社)と、ライバル店の「400円カレー」に対抗心を見せる。
また、「すき家」を展開するゼンショー(東京都港区、483店)は「とりそぼろ丼」(380円)を、なか卯(本部・大阪市淀川区、280店)は22日から「豚角煮丼」(550円)を前倒し販売する。各社ともメニューの拡大で在庫牛肉を一日でも長く持たせようと懸命だ。
■バーガーにポテト
牛丼各社の苦闘の一方で、ハンバーガー業界では、ロッテリア(東京都新宿区、約640店)が9日、肉を使わない「北海道のじゃがバタバーガー」(190円)を売り出した。
当初は28日発売の予定だった。同社のビーフパティは豪州産だが、ビーフ系バーガーの売り上げ減少を懸念し、13日発売に前倒し。ところが、バーガーの売り上げは逆に伸び、さらに発売を4日早めたところ、初日は客の3割が新商品を注文したという。同社は「社運が来た実感がある」と新メニューに期待をかける。
さて、この「苦肉の戦い」の行方は?(毎日新聞)
[1月10日17時4分更新]