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(回答先: <遺伝子組み換え>初の表示納豆を販売 札幌のベンチャー企業(毎日新聞) −除草剤に耐性のある遺伝子を組み込んだ米国産大豆が原材料 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 29 日 09:25:54)
遺伝子組み換え大豆使用納豆発売−−技術指導の冨田・北大名誉教授に聞く /北海道
◇「原料表示」問いたい
札幌市のベンチャー企業「A―HITBio(エーヒットバイオ)」(池田順子社長)が、遺伝子組み換え大豆を原料にした納豆「納豆のススメ」を発売した。消費者団体から疑問の声も上がる中、販売に踏み切った同社科学技術アドバイザーの冨田房男・北海道大名誉教授に開発の目的などを聞いた。【聞き手・筑井直樹】
――発売した反響は
「予想以上の注文が寄せられている。商品の価値を認めてくれた人は、この値段(15パック800円)でも買ってくれると確信している。販路が拡大すればもっと下げられる。年間20万食は売りたい」
――疑問の声もある中で、販売に踏み切った理由は
「輸入大豆の多くは、組み換え体が主流の米国産だ。実際は消費者は日々、組み換え体を原料にした食品を口にしていると考えられる。しかし、きちんと原料表示している商品は売っていないため、問題になっていない。政府は昨年、BT(バイオテクノロジー)戦略大綱を作ったが、消費者の理解を得る努力が足りない。そうした状況に一石を投じるため、あえて使用を前面に出した商品を販売した」
――製造販売はどのようにするのか
「除草剤に耐性のある遺伝子を組み込んだ米モンサント社の大豆を輸入する。委託生産しようとしたが、受け入れてもらえなかった。場所は明かせないが、自社工場で製造している。スーパーで販売してもらおうとしたが断られ、インターネットで売らざるを得ない」
――組み換え大豆の特徴は
「除草剤の量が通常の大豆と比べて少なくて済むから、環境に優しい。減農薬や有機農業と考え方は同じだ。今まで私たちが口にしてきた食品は、安全性試験がされていない。これだけ厳密に科学的な評価を受けた食品は、組み換え食品以外に無い。米国では20年の食経験があり、安全性は確認されている」
――栽培のメリットは
「土壌が痛まない。トラクターで土を耕さなくて済むから、二酸化炭素の排出量も少ない。この大豆は米国での栽培に適した大豆だが、いずれは道内でも栽培に踏み切りたいと考えている」
――それでも消費者の警戒感は強い
「組み換え食品が常に安全と言っているのではない。出来上がった製品の安全性は、検査しなければならない。だから、最終製品が安全であることが確認されればいい」
――しかし、消費者が実際に求めているのは、有機や減農薬作物だ
「そうした消費者は、食品は金を出せば買えると思っているのだろうが、有機や減農薬で実際にどれだけの収量が上げられるのか。労働力や後継者不足が深刻なのに、このまま日本の自給率が低いままでいいのか。食糧問題はもう、従来の方法では解決できない」
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購入申し込みはインターネットかファクス(011・388・7855)で。
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とみた・ふさお 1962年北大農学部卒業。北大大学院農学研究科教授、北大副学長を歴任。NPO法人道バイオ産業振興協会会長。
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■ことば
◇遺伝子組み換え作物
病気や農薬に強い他の生物の遺伝子を導入した農作物。米国を中心に開発・商品化されているが、日本国内では安全性や環境への懸念から商業栽培はされていない。道内では今年、道農業研究センターでトウモロコシの遺伝子を組み込んだイネが試験栽培され、道消費者協会などは試験の凍結を求めた。
とみた・ふさお 1962年北大農学部卒業。北大大学院農学研究科教授、北大副学長を歴任。NPO法人道バイオ産業振興協会会長。(毎日新聞)
[12月6日18時41分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031206-00000002-mai-hok