現在地 HOME > 掲示板 > 狂牛病・遺伝子組み換え10 > 161.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: A-HIT Bio、延期していた組み換え納豆の販売を年内にも開始(BitzTech) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 19 日 05:28:37)
====================================================================
BTJ /HEADLINE/NEWS 2003/11/28 SOLUTIONS 第466号
====================================================================
●メール登録、6万5550通突破、御要望に応え6万5000人まで
無料登録拡大。お友達にご連絡下さい。登録は下記サイトから
http://bizmail.nikkeibp.co.jp/btjh.html
●メール送信先の変更や中止は巻末をご覧ください
●最近はニュースが1日20本以上掲載されます。できるだけ、朝、昼、晩の
1日3回、BTJのHOT NEWSをご覧ください。バイオの今があります。
(中略)
====================================================================
◆□◆□●皆さん、お元気ですか
====================================================================
午後1時半から、東京日比谷で開催されたわが国初の組換え原料使用を表示
する食品、Dr.富ちゃんの「納豆のススメ」の記者発表に参加して参りまし
た。プレスセンター6階にあるフォーリン・プレスセンターの記者会見場は
満杯。数えただけでも66人以上の記者と4社のTVカメラ(札幌テレビ、共同ニ
ュース、NHK、テレビ東京)が、ひしめいておりました。
麒麟麦酒の社長が組換え原料を使用しないという非科学的な宣言を市場に
おもねて行った瞬間に、わが国の加工食品業界は非組換え原料に殺到、農水
省が表示を整備しても、組換え原料と通常の原料を分けていない不分別とい
う表示が極一部の輸入食品に使用されている以外、わが国で販売されている
食品は随意表示である非組換え原料使用ばかりが表示される結果となりまし
た。本来、組換え表示は、安全性の問題ではなく、消費者の選択を確かなも
のにするために制度化されたものです。しかし、わが国の全て大勢に従う社
会の習性から、非組換え一色にスーパーの棚は染められています。この意味
では、組換え原料を全面的に打ち出し、堂々と売り出そうという「納豆のス
スメ」は、消費者の選択という観点では画期的な、意図的に組換え原料を活
用した食品第一号となりました。これによって、組換えダイズを食べてみた
いという、好奇心旺盛な消費者にも選択の機会が与えられました。
本来なら組換えと非組換え表示の食品が、スーパーの棚の上で、情報提供
を確実に行いつつ、販売競争されるべきだと考えています。事情を理解した
消費者こそが選択すべきです。私も納豆巻と凍結乾燥した納豆をいただきま
したが、とても搾油用ダイズで製造した納豆とは思えない美味しさでした。
搾油用のダイズは、油脂分が多く、そのままでは納豆に製造すると油っぽく
なる欠点があります。同社はこれを独自の手法によって解決したと主張して
おり、美味しくて、安全と強調しています。
安全?と首をひねる読者もいるでしょう。
もともと、搾油用のダイズにしか組換え品種はなかったのにも関わらず、
納豆製造業者は非組換えダイズ使用と表示することを競っています。本来、
組換え食品の安全性は従来の食品と変わらない、むしろ、それを動物実験に
止まるとはいえ、費用と知恵を投入して検証している分、従来、伝統的に安
全だとみなして、安心してきた今までの食品よりも「はるかに科学的に安全」
であるというのが、「納豆のススメ」の商品化に踏み切った北大発のベンチ
ャー企業A-HIT Bioの主張であります。
今回の「納豆のススメ」は組換えダイズを原料に、伝統技術で育種した納
豆菌を使って、美味しく、安全な納豆であることを売り文句に、発売しまし
た。米国のモンサント社を通じて、組換えダイズ(除草剤耐性)を輸入して
製造しています。この納豆には、微生物由来の除草剤耐性遺伝子とそれに由
来した蛋白が含まれますが、ダイズを煮た段階で、この酵素は変性失活、
さらに納豆菌の蛋白分解酵素によってある程度、分解されているだろうと期
待しています。いずれにせよ、組換えダイズそのものの食品としての安全性
は、米国食品医薬品局と厚生労働省によって既に確認済みです。
後は、消費者の選択です。同社は下記のウェブサイトで発売しました。
冷凍した「納豆のススメ」5パックで800円(消費税、送料別)です。皆さん
も、どうぞご理解の上、お試し下さい。
私は乾燥納豆と納豆巻を食べましたが、食べすぎでお腹が張っている以外
は問題ありません。
ちなみに集まったジャーナリストの反応はどうだったのか?
配られた49皿の納豆巻のうち、12.5巻が残されていました。半分食べ残し
の意味は不明ですが、いずれにせよ、「納豆のススメ」は、消費者の中で甲
論乙駁を引き起こしそうな結果です。事実上、組換え食品を締め出して、技
術革新を見ない振りしてきた、不自然な状況よりはましであると、私は考え
ます。
皆さんも良い週末を。
Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
P.S.1 また、6月25日より「FOOD・SCIENCE/NEWS メール」も創刊致しました。
健康食品の研究、開発、企画に役立つ情報を配信する予定です。先端技術情報
センターの頼れる姉御である中野栄子が担当致します。
登録は無料、毎週水曜日発行。
登録は、http://bizmail.nikkeibp.co.jp/food-sc/ をご参照ください。
○おかげさまで登録7200人突破
P.S.2 6月23日より新しいメールマガジン「個の医療メールマガジン」を創
刊致しました。これは、ゲノム情報などを利用した科学に立脚した患者本位の
医療(個の医療)の実現を支援する電子マガジンです。最新情報を、より詳細
に、よりまじめに報告する予定です(当分、私、小板橋が担当致します)。
登録は無料、毎週月曜日発行。
登録は、http://bizmail.nikkeibp.co.jp/p-med/ をご参照ください。
○おかげさまで登録7000人突破
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━