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(回答先: また炉心冷却系で不具合=配管接合部から漏水−福島第二原発 [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 09 日 20:05:02)
2.原発の非常装置は使い物になるのか?
東電の原発内にあった多量の異物問題ですが、2月9日の報道によると、一度調べ終わったはずの原発から、また多数の異物が発見されました。この前の検査がずさんである可能性が高いようですが、検査後に落としたのならばより問題です。
東電は、目詰まりの心配はないといっていますが、50%目詰まりしただけで非常装置は使い物にならなくなるのです。異物の数ですらはっきり把握できていない状況で、目詰まりを起こすような細かなゴミがある可能性があること、配管が破断した時にまさに非常装置が必要となっているのに、詰まりかねないゴミが大量に出て非常装置が働かなくなる可能性が高いこと、などのことなどを考えるとほうっておけない重要な問題です。
しかし、1月中旬ごろに、県や市にこの問題について確認したのですが、彼らはこうした問題がありうるとは考えていませんでした。
2月8日の講演会で菅谷さんは「日本はチェルノブイリの教訓を学ばない」と嘆いていました。9日、東電は運転再開を地元自治体に要請しましたが、こういったことに対する調査、対策もとられないままの運転再開など、許されないと思います。
以下に、当地と同様の問題がある福島で、複数団体が国や東電と最近交渉した際に、原子力安全・保安院に渡された要請書を転載します(東電にも同様の要請書が渡されました)。
2004年1月29日
原子力安全・保安院院長 佐々木宣彦 様
緊急時の圧力制御プール・ストレーナー閉塞問題の解決を求める要請書
スウェーデン・バルゼベック原発2号機や米国・ペリー原発、リメリック原発1号機で発生した圧力抑制プールのストレーナー閉塞事故は、ストレーナーに捉えられた繊維状の物質が層となり、フィルター化することで微粒子を捉えますます閉塞するという現象でした。これを受けて米国NRCは、1995年、冷却材喪失事故発生時にECCS(非常用炉心冷却系)が働かなくなることで炉心溶融を引き起こす可能性があるとし、全米のBWR(沸騰水型)原発事業者にストレーナーを大型のものに変更するなどの対策をとるよう勧告しました。日本では、作業改善策として保温材をアスベストから他の金属などに95%変えたことや、プールに異物がないことが定期検査や塗装時の検査で確認されているという理由で、この対策が講じられていません。
原子力安全・保安院は、2003年9月「原子炉格納容器圧力抑制室の塗装に関する申告について」において「我が国の原子力発電所ではゴミが水源(圧力抑制室等)に流入しにくい構造となっていることや保温材の材質が海外プラントと異なる等により、特段の問題が確認されない」としました。しかし、昨年来の圧力抑制プールの異物公表によって、「異物がない」というのも、「ゴミが流入しにくい構造」であるというのも虚偽であることが明らかになりました。
東京電力の安全評価では、検査の際に落下したとされるプール内で発見された、大物の異物の影響しか対象にされていません。しかし、ECCSの作動は、配管破断の冷却材喪失事故発生時であり、破断口から流出する保温材の影響など、最悪の想定条件で評価しなければなりません。貴院は、昨年11月20日付けで原子力安全委員会へ報告を提出していますが、安全評価について事業者追認の姿勢に終始しております。わたしたちは、ストレーナー閉塞問題の必要な対策と、厳しい安全評価をしないまま運転再開することは、県民住民の安全と安心を軽視することで認められません。保安院は自らの不明を恥じ、事業者任せの姿勢を改めなければ、福島県民の信頼を得ることは不可能であると知るべきです。
この際、以下申し入れます。2月15日までに文書回答されるよう要請します。
記
1、東京電力に対し、圧力抑制プール浄化装置やストレーナーの改良など必要な措置をとり、ストレーナー閉塞について厳しく安全評価をやり直すよう求めること。
2、ストレーナー閉塞問題について県民・住民への説明会を行い、停止炉の運転再開にあたっては、必要な措置と安全評価をやり直した上でなければ認めないこと。
3、保安院として、ストレーナー閉塞の可能性について、独自に調査分析・評価を行うこと。
以上
いわきに風を 原発いらない いわき市民の集い ストップ!プルトニウム・キャンペーン
脱原発ネットワーク・会津 脱原発福島ネットワーク 福島原発30キロ圏ひとの会 双葉地方原発反対同盟
なお、脱原発福島ネットワークが1月20日に、東電と国に出した公開質問書は以下から読めます。
・「圧力制御プールの異物とストレーナー閉塞問題の公開質問書」
http://www.ht-net21.ne.jp/~kannoyu/datugen/20040121-ECCSsitumon.html
この問題に関する詳細は以下のページよりふくろうの会の資料を参照して下さい。
・「サプレッションプールの異物とECCSの機能喪失」
http://member.nifty.ne.jp/fukurou-nokai/strainer-031223-f.pdf
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