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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040123-00000021-khk-toh
ITER 仏にデータ解析所 青森・六ケ所村に本体を建設
【パリ23日共同】国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致問題で、平林博・駐仏日本大使は23日付フランス紙ルモンドに寄稿し「本体を(日本の)青森県六ケ所村に建設し、内陸でも建設が可能なデータ解析・遠隔操作センターを(フランスの)カダラッシュに建設する」と提案した。日本がフランスに対し、こうした提案を公表したのは初めて。
「ITERで小競り合いはやめよう」との寄稿で、平林大使は、ラファラン首相が今月中旬「欧州単独でもITERを実施するかもしれない」と述べたことについて、「フランスは国際協力なしに計画を実施したいのか」と問い、国際協力が成功の鍵だと強調した。
大使は(1)核融合分野の科学的蓄積は日本がフランスより優れていることを世界の科学者が認めている(2)巨大な精密機器の運搬にはマルセイユ近郊の港からカダラッシュまで96キロの道路に問題があり、車線拡大、26本の橋の補強、トンネル迂回(うかい)路などの土木工事の計画が不明、などと指摘した。
大使は「日本はすべてを六ケ所村に建設することを考えてはいない」とし、本体を六ケ所村、データ解析センターなどをカダラッシュに建設するとの案を示した。
ITERの建設地誘致をめぐる昨年12月末のワシントンでの関係国閣僚級会合で、米国、韓国が日本を支持、ロシア、中国がフランスを支持して対立、2月の会合に決着が持ち越された。
今年1月初めエーブラハム米エネルギー長官が日本支持をあらためて表明した。
(河北新報)