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あの銃撃事件に対する調査が始まる前の時点で、事件のおおよその内容すら分からない事件
直後の段階で二階級特進というのはやはり異常である。このことだけでも政府はあの銃撃事件
を世論操作の道具にしたという客観的な事実は確定する。事件の内容すら分からない時点で多
くの役人を使用した壮大な葬式を行ったことにも同じことが言える。
あの二人の人格から言って、彼らがイラク人に何らかの犯罪行為をしようとして反撃された
ことなど絶対にないとしても、何も調査していない段階では誰が銃撃したかすらわからないし
、何らかの偶然や誤解で銃撃されたかもしれないのである。
なぜ事件直後の調査前の時点で、「名誉と国家的功績を称える」二階級特進を与え、多くの
役人を使用し参列させた壮大な葬式を行うのか。役人は税金で雇われており、割り当てられた
自分の職務を執行するのが仕事である。政府がはっきりしない殺人事件の被害者の葬式ために
役人を有給で職務を怠らせ、未だ無根拠な壮大な葬式に多額の費用を出費したのは、国民に対
する重大な背信行為である。二人の家族に特別手当が支給されるのなら、政府は即刻それを凍
結しなければならない。そのための正当な根拠が未だにないからである。
しかも政府は、あの二人の遺体がアメリカ当局によって飼い犬の死体並みの扱いすら与えら
れずに辱められている時に、それをアメリカに非難していなかった一方であのような無根拠な
壮大な葬式を行ったのである。このことは、あの国葬が根拠どころか被害者や国民に対する誠
意すらなく、ある人々の都合のための手段として行われたことを証明する。
銃撃された車を日本側に引き渡すこともなく、事件直後も数日後も日本側に対してウソの事
件についての報告をし続けたアメリカ当局が、あの葬式にわざわざアーミテージのような大物
を参列させたこともいかがわしい。アメリカ当局が二人の死を悼むのなら、なぜあのような情
報操作をし続け、アメリア軍が管理していた二人の遺体をじっくり撮影させたあげく長期間イ
ンターネット上で世界に公開させ続けたのか?
アメリカがあの二人の死を政治の道具として扱っていることも、このことだけで確実である
。外務省は、二人の遺体の写真を雑誌に載せた日本の週刊誌を非難する前に、アメリカ当局を
非難するべきである。この辺にも歪んだ日米関係とか、屈折しきった日本人の対米意識が露骨
に表れている。
私は、二人の外務省職員は、“アメリカによって”、故意に―誤解によってということも理
論上はありうる―銃撃されたと考える他はないことを論証した。実際に最近アメリカ軍がイタ
リア人をテロリストと間違えて誤射したという実例もあり、日本政府が調査なしで簡単に「テ
ロリストの犯行」とは決め付けたことは言い訳のできない責任を問われねばならない過ちだっ
たのである。百歩譲ってアメリカ軍が犯人とは決め付けられないとしても、アメリカ当局があ
の事件の調査を妨害し続けていること、日本政府があの事件についての調査・報告をまともに
行っていないことは、一連の客観的事実から明らかなのである。
よって、現時点においてすら二人の二階級特進や国葬など許されるものではないのに、事件
直後に早々とそれらを行ったのは、国民の金銭や名誉を無断で損なった政府による意図的な背
任行為であると断言できる。アメリカ軍によって故意か過失で二人は殺害されたという、十分
高い可能性のあることが事件の真相であった場合には、二人の二階級特進・国葬は不当であっ
たことになることは言うまでもない。
あのような条件で、アメリカの顔色をうかがって大急ぎで二階級特進・国葬を無根拠に行っ
たことそれ自体が、今の日本社会のあらゆる情けなさとレベルの低さを歴史的・国際的に確定
してしまう破廉恥行為である。
仮に、あの二人がイラク人の抵抗勢力によって銃撃されたとしても、政府によるその一連の
扱いは不当である。政府は「危険地帯において国益のために勇敢に活動して亡くなったのだか
ら二人の特別扱いは当然だ」と言うであろうが、今回の事態を「主観的・部分的」にではなく
「客観的・全体的」に、つまり政府とか国民としては普通にとらえてみよう。
まず、日本国政府と日本国民は、今回のイラク戦争とイラク占領に対しては、中立な立場で
はまったくない。日本政府はイラク戦争前からはっきりと国際的な非難を受けている英米のイ
ラク軍事攻撃に賛成の立場を表明し続けており、英米のイラク占領統治と英米主導のイラク復
興事業への軍事的・資金的援助をすることをはっきり約束している。しかも、アメリカがイラ
ク攻撃・占領をするための中継基地を提供しつづけている。イラク戦争開始後現在に至るまで
には、日本国民が自分たちの代表者や閣僚を選出する総選挙もあった。
今までの多くのイラク人死傷者、イラク公共施設の破壊などのいくらかの責任は日本側にも
あると言わざるをえない。このような条件で、アメリカと協力活動中の日本人外務省官僚がイ
ラク人に襲撃されることが、それほど特別に異常で悲劇的なことなのだろうか。前もって予想
される当たり前の出来事であるし、日本人・日本政府の方で先にイラク人を殺傷するようなこ
とをしておきながら、破壊と占領の下にあるイラク人が英米と協力活動中の日本人を殺傷する
と「極悪非道な犯罪者による悲劇的な殺人事件」となるのはどういうことなのか?
戦争中に兵士が死ぬたびに二階級特進・国葬などを行う国などありえないことと比較して考
えればすぐに分かるが、今回の事件直後の政府の外務省職員に対する扱いが不当であり世論操
作の手段の性質を強く持っていることは、このことからもさらに明らかになのである。今後、
自衛隊員がイラクで死ぬたびに同じ扱いをしていくのだろうか?それは明らかに恣意的で不当
な政府による国民への背信行為である。
内容的には戦争状態での戦死そのものかそれにごく近いものであるのに、日本政府は今回の
イラク派兵で死亡した自衛隊員には一人頭10億円支払うというウワサがある。根拠のなしに
余計な金が使われてもったいないのである。自分の選択でイラクに向かった自衛隊員の死亡者
の家族にいくらであれ莫大な手当てを出すのなら、その金額を中小企業の育成や救済に使った
ほうがどれだけ多くの日本国民が救われることだろう。
外務省職員としての仕事をイラクでしている時に、正体不明の事件に巻き込まれて死亡し、
まだ事件の調査がまったくなされない段階で国葬を行い大金を費やすのならば、その金を中小
企業の育成や救済に使ったほうがどれだけ多くの日本国民が救われたことだろう。くれぐれも
、銃撃された外務省職員の遺族には、不自然な金額の手当てを支給しないでもらいたいものだ
。もしその金額が大きすぎるのなら、私はそれを口封じのための金と疑う。
これからイラク人抵抗勢力に殺されるかもしれない自衛隊員の遺族にも、普通の戦死で遺族
に支給される年金・手当て以上のものを政府は与えてはならないし、そのことを前もって国民
と自衛隊員にはっきりさせなくてはならない。
イラク人死傷者などどうでもいいと日米政府や両国民が言うことは許されない。この戦争の
大義のなかには、「イラク人民の解放と幸福」があったからである。そして、その大義の説明
を国民にしながら、税金や国軍を使用してきたはずである。だからこそ無差別爆撃が許されな
かったのである。とすると、今回のイラクでの騒動に巻き込まれて死亡したイラク人と日本人
の間には、日本政府からすればあまり立場の違いはないことになる。なぜ、イラクの日本人ば
かりに大金を支払い盛大な葬式を出すのか?イラクの人々も危険地帯にいるのである。
『イラク派兵問題ではもっと真剣になったほうがよい。』
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/427.html
投稿者 書記長 日時 2003 年 12 月 07 日
『まずはアメポチ連合の情報操作・心理操作と戦わねばなりません。』
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/489.html
投稿者 書記長 日時 2003 年 12 月 13 日
『自衛隊への呼びかけ。(内乱罪適用か?)』
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/480.html
投稿者 書記長 日時 2003 年 12 月 10 日
『まったフセインも殺されたウダイ・クサイも本物に決まっている。』
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/821.html
投稿者 書記長 日時 2003 年 12 月 17 日