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(回答先: 断片的ですいませんが、とりあえずはブッシュ氏の首尾は上々ということですか？ 投稿者 一般人 日時 2003 年 12 月 18 日 04:28:42)
一般人さん、こんばんわ。
＞ブッシュを捕らえたことで、とりあえずはアメリカ政府は順風満帆ですね。さらにそ
＞のあとは分からないけれど。そういうことですか？
フセインを拘束したことで、だと思いますが、現在のイラク情勢は米英政権にとって順風満帆と思える条件ではないと思っています。
米英政権がひとまず順風満帆と思える条件は、米英が最低限望む法と制度でイラクが主権国家として回復し諸外国からも承認されることです。
これによって、米英政権は、イラクの抵抗勢力に対する掃討をＵ．Ｎ．主導下の多国籍軍部隊に委ねることができます。
（それまでにＵ．Ｎ．にゲタを預けてしまえば、米英が最低限望む法と制度によるイラクにならない可能性があると同時に以降の軍事駐留も不可能になります）
主権を回復したイラクで武力闘争を続ける勢力は、現在のように米英軍事占領支配に抵抗している勢力とは見られなくなり、“公然と”テロリストとみなされるようになります。
現在イラクの抵抗運動を好意的に見ている世界の人たちのなかからも、せっかく手続きを踏んで国家を再建したというのにそれが気に入らないからといって武力闘争を行って平和や復興をおかしくする連中はおかしいとか許せないという声が上がるようになると予測しています。
（わかりやすく言えば、現在のアフガニスタンで反米武力闘争を行っているタリバンを中心とした勢力と同じ扱いを世界（国際機関・諸国家・人々）から受けることになります）
そこに至ることがイラク侵攻に踏み切った米英政権が一息つける条件です。
そして、そこに至る過程で最大の障害になるのが南部シーア派です。
米英が最低限望む法と制度は日本のそれに近いものですから、イスラムをイラクに基礎にしたいと考えているシーア派及びその他の敬虔なムスリムが受け入れられるものではありません。
なんとか宥めすかしたり口先の約束を持ち出して反対派を懐柔しようとするでしょうが、それが効を奏すかどうか予断を許さないと思っています。
（人口の６０％を占めると言われているシーア派が受け入れなければ、政権移譲は実現できません。そのときは、６月末をもって政権移譲というスケジュールが遅れるとともに、血なまぐさい策動も行われるだろうと思っています）
なんとか政権移譲を果たしたとしても、テロリストが横行するイラクになるでしょうし、米英政権もそれを望んでいます。
武装闘争によってでも反対する者を抹殺する“チャンス”ですし、周辺諸国から義勇兵が入ってくれば、それを名目に周辺諸国に侵攻することもできます。
大量破壊兵器の研究や保有などといったでっち上げをしなくとも、主権国家に軍事侵攻する大義名分を手に入れることができます。
＞それにしても戦後の構図を考えると、やっぱりアメリカとEUと中国の関係で日本のポ
＞ジションをのらりくらりとやっていた方が日本の国益上は正しいと思うのだけれど、
＞内政についてはもうちょっとビジョンを持たせて、外交は国民の何を言われてもずる
＞ずるの方が良いのに逆になっていると思える。実質的に動かなくても、アメリカへの
＞リップサービスのやり方なんていくらでもあるように思えるのですがね。
＞よく分かりませんがそんな風に稚拙ながら思います。
米国政権は、日本の資金供与のおかげで米国経済に打撃を与えないで「対イスラム戦争」を遂行できるという財政条件に置かれています。
日本は、米国政権にものが言える最大の条件を手にしている国家です。
米国政権は“狂犬”とも言えますから、ほどほどの物言いでなければなりませんが、「実質的に動かなくても、アメリカへのリップサービスのやり方なんていくらでもある」のです。
＞日本人謙虚に生きた方が国も大きくないしいいと思うんだけれど。経済的に国際上プ
＞ライオリティが高いと自分達がイケテルと信じる目の曇りを正せないものですかね。
＞高度成長からバブルを通しても解決できてない問題がどんどん拡大しているように思
＞えるけれど、家庭崩壊、離婚、虐待、食の安全、老人介護、環境汚染などがすすんで
＞も経済立国であった方が幸せに思えるのですかね多くの日本人は。
どの国も謙虚に生きた方がいい条件を手に入れることができると思っています。
経済的優位性も“無常”であることや金融を支配していない経済的優位性はいつ壊されても不思議ではないということがわかっていないようです。
多くの日本人は、経済立国でなければ、家庭崩壊、離婚、虐待、食の安全、老人介護、環境汚染などがさらに進むと考えていると推測しています。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。