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http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/1407.html
EU人が米国入りするためには、個人情報をアメリカ政府に提供することが義務となった。それをしないでアメリカ入りしたら当局に拘束され取調べを受けるという。日本の政府当局も米国のこの要請に従うことは、間違いない。日本人でアメリカに行く人は今後、あなたやあなたの家族の住所、電話番号からはじまり、仕事場のアドレス、銀行口座の内容(テロ資金をチェックしたいという理由)、またしばらくすると生体情報(顔つきなどの特徴。モスリム系か否かをチェックするとの理由)等すべて、アメリカから把握されることを覚悟しなければならなくなる。外国政府に個人情報を管理されるという、日本の歴史始まって始めての事が始まることになる。アメリカ政府職員またはそのエージエンとがあなたの家の扉をノックすることが可能になるのである。
予想されることとしてはアメリカに批判的な言論をメディアやインターネットで公表している人物などは、照合が容易になり、危険人物との理由で搭乗を拒否されることだろう。米国関係でものを書く、ジャーナリストや学者など、アメリカに入国して、調査研究しなければならないから、今後、アメリカ批判の調子は抑えざるをえなくなるだろう。政治家も同様だ。アメリカ批判をすれば、生活範囲がアメリカから監視ターゲットにされる可能性がでてきた(現在は、議員は連絡先として自宅を明らかにしておらず事務所のアドレスを明らかにしているが、今後米国当局に自宅が正確に掴まれる)。あるいは有力なアメリカ批判者がアメリカに入国した場合、本人の照合が確実に取れているから、アメリカ国内で、容易にターゲットにされる。殺傷も簡単となる。事故に思わせて車を突っ込ませる。泊まったホテルで深夜「強盗」によって押し入られ、殺される。入国管理違反の濡れ衣を着せられ、集中キャンプへ投獄され、一生戻ってこれなくされる。
つまり、アメリカ批判者はアメリカ国内と日本国内で、標的にされ、いやがらせされ、拘束され、最悪な場合負傷・殺傷されたりする可能性がでてくるわけである。
庶民は関係ない。問題は公の場で、アメリカ批判をしている論者や活動家なのである。
言論の自由は完全に失われる方向に向かっており、日ごろから監視者(彼ら)の目を気にしなければ生きていけない、非常に息苦しい生活体制に入るのだ。奴隷生活・家畜生活である。
今後、これまで徹底してアメリカを批判していた人物が、アメリカは名誉を重んじる国なので、ウソはつくはずはない、情報操作などするわけないと気色ばんだり、アメリカ政府の発表物するコメント・写真・映像にしてもすべて本物であるに決まっている、などとアメリカ発表物を検証しようとする動きを逆に牽制する動きをとる人、「『アメリカは正義』キャンペーン」に味方する人、組する人があとをたたなくなるのである。
それは阿修羅内でも始まりつつある。
この空気、目に見えない気配はたいへん怖いものだ。昭和初期から特高警察など官憲の管理的・専断的力が増強するにつれ、つまり大正デモクラシーが圧殺されるにつれ、日本人が満州・中国進出・侵略に諸手を挙げて賛成していく、軍部礼賛・権力者礼賛の急展開となったことが思い出される。そして、戦争責任は、軍を支持した国民に責任があり、とされ、今日、国民総懺悔のメンタリティーに置かれ、メディアコントロール・情報操作をした権力者側の責任は置かれたままとなっている。転向者によって、悪いのは国民だった、政府は正義だ、政府はうそつかないなどとして権力体制側を批判することはしないのである。専断政治・武断政治を選択し、戦争をプッシュしたのは、軍隊外国派遣を選択したのは国民の側であるという催眠がかけられていった。戦後、読売・産経・文春などが催眠術師となった。
かくして、現在の日本。有力論者・一般庶民、昨日まで権力者への批判、本日からは礼賛。こうした動きがさらに強まり、絶対的専制政治が、着実に受容されていくのである。
かつての日本のアジア侵略を正当化している連中が、やはり今回も、イラク戦争正当・アメリカは正義、アメリカうそつかない情報操作ありえない)、という流れに組している構造が透けて見える。
さて、日本人、今後どうしたものか。