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「ティクリート日本外交官殺害事件」報道のまとめ − その2 −
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/730.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 12 日 20:31:02:Mo7ApAlflbQ6s


『「ティクリート日本外交官殺害事件」報道のまとめ − その1 −』
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/572.html
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阿修羅サイトに転載された新聞記事を中心に時系列的にまとめたものです。
事実報道に絞った内容になっています。
疑義の提示や論議の参考資料として利用していただければ幸いです。

(レバノン人運転手も殺害されていますが、「日本外交官殺害事件」と表現させていただきます)


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日本外交官殺害:米、動揺を懸念 ”手厚い”弔意でクギ [毎日新聞]


 【ワシントン佐藤千矢子】イラクで日本人外交官2人が殺害された事件は1日、米国でも大きな反響を呼んだ。背景には、旧フセイン政権の残存勢力などが、米軍が率いる「連合」に亀裂を生じさせようとしており、日本は動揺しているのではないかとの見方がある。ブッシュ政権は同日、日本政府が「テロに屈しない」「自衛隊派遣計画に変更はない」と表明したことを高く評価することで、日本が消極姿勢に転じないよう暗に圧力をかけるとともに、国際社会に結束を強調して見せたが、その裏では懸念も漏れた。

 「アスナールは確かに率直に支持を表明していたが、コイズミと韓国はさらに躊躇(ちゅうちょ)して派兵を延期するのではないか」。1日、ミシガン州の遊説先に向かう大統領専用機内で、ホワイトハウスのマクレラン大統領報道官に、同行の米記者団からこんな質問が飛んだ。

 スペインのアスナール首相のイラク復興への支持は、スペイン情報機関員7人が殺害されても揺がないかもしれないが、日韓両国は動揺し、イラクへの自衛隊派遣を延期するのではないか―質問はそんな米国内の懸念を反映したものだ。

 マクレラン報道官は「彼ら(日韓両国)はイラクへの関与は変わらず維持すると表明している」と日韓両国のイラク関与政策は不変だと説明した。

 一方、米FOXテレビは同日、毎日新聞の世論調査で自衛隊派遣への反対・慎重論が8割強に達したことを紹介しながら「日本は米国を見捨てるだろうか」との疑問を投げかけた。

 日本の動揺がことさらに強調されるのは、11月12日にイラク南部ナシリヤでイタリア警察軍司令部が自爆テロに襲われた際、福田康夫官房長官が自衛隊派遣の先送りを示唆するような発言をしたことが大きく報道され、「テロリストに日本は脅せば効果的とのメッセージを与えてしまった」(日米政府筋)からだ。米ブッシュ政権はこれに不満を抱いている。

 外交官2人の殺害事件を受けて、ブッシュ大統領が小泉純一郎首相に弔意を表す書簡を送ったのをはじめ、ブッシュ政権高官は1日までに日本政府に対してさまざまなルートで弔意を表明した。「自衛隊派遣計画への影響を心配しているのは間違いないが、さすがに米側の誰も、派遣は大丈夫かとは聞かなかった」(日米政府筋)というが、変わりに手厚い弔意の表明と、日本政府の方針は不変だと強調することで、日本にクギを刺したとも言える。

 国務省高官や国防総省報道担当からは1日「(日本以上に)もっと多くの米国人が標的になっている」「米国人も同じ犠牲を払っており、そうした犠牲が最終的にテロとの戦いを通じてアジア・太平洋地域の安全にもつながる」との本音も漏れた。

 またバグダッドを訪問していた民主党のヒラリー・クリントン、ジャック・リード両上院議員は1日、ワシントン市内で会見。リード氏は「反乱兵は、諸外国を米国支援から引き上げさせようとの戦略を立て、ソフト・ターゲットを襲撃している。各国指導者は最後まで頑張る決意を表明しているが、心配なのは日韓の世論が圧力をかけ、関与を制限したり、遅らせることだ」と日韓両国の世論の動向に懸念を表明した。ヒラリーさんは「国連の権限や国際的正当性がなければ、国際部隊を維持することはできなくなる」と述べて、国連の役割拡大が解決策につながるとの考えを示した。

[毎日新聞12月2日] ( 2003-12-02-13:24 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031202k0000e030065000c.html

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在イラク代理大使、2日ティクリット入りへ [朝鮮日報]【韓国政府は調査を始める】


 孫世柱(ソン・セジュ)在イラク代理大使は2日午前(現地時間)、韓国人襲撃事件現場のイラク北部ティクリットに向け出発する予定だと、外交通商部当局者が明らかにした。

 孫代理大使は当初今月1日、バグダッドからティクリットに向け出発する予定だったが、ティクリット付近地域で米軍と抵抗勢力間で大規模な交戦が発生した上、気象もよくなかったことから出発を遅らせていた。

 孫代理大使は2日午後、ティクリットに到着すれば、米軍当局を訪れて負傷者を面談し、詳しい事故の経緯などを調べる予定だ。


http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/12/02/20031202000055.html
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日本外交官殺害:外国人が標的 スナイパー暗躍の見方も  [毎日新聞]


 【バグダッド小倉孝保、竹之内満】日本人外交官ら3人がイラク北部ティクリート付近で殺害された事件は、高度の射撃訓練を受けた狙撃手が一帯で外国人を標的とする攻撃を活発化させている現状を浮き彫りにした。襲撃グループとしてはフセイン元大統領の信奉者のほか、成功報酬目当ての「職業狙撃手」が暗躍しているとの見方も浮上している。

 現場を管轄するチグリス警察署によると、今回の襲撃で犯人グループは自動小銃を使用。少なくとも計25発を発射。うち10発前後が車体を貫通し、3人に致命傷を負わせている。現場では事件当時、90年式の日本製セダンと98年式の米国製四輪駆動車が目撃されているが、犯人グループがどちらの車を使っていたかは絞り切れていないという。

 これに対して、日本人外交官が乗っていた車は特別仕様の「ランド・クルーザー」。車重が増えすぎて走行速度が低下しない程度にガラスや車体を防弾仕様にするなど、防御力を強化した車で、紛争地の在外公館を中心に配備されている。

 関係筋によると車体は、自動小銃による攻撃ではよほどの至近距離か、狭い範囲に絞って連射しないと貫通しない。しかも、車は時速150キロ以上での高速走行が可能だ。安全確保のため事件当時も高速走行中だったとすれば、犯人グループは猛スピードで追いつき、併走しながら狭い範囲に確実に弾を当てていることになる。高度な狙撃技術を持つプロ集団の犯行の可能性が強い。

 また、日本人外交官殺害事件のほか、周辺地域で先月末、似た手口で韓国人会社員、コロンビア人が射殺されており、ティクリート一帯を中心に外国人を狙った狙撃手が活動を始めた可能性が高い。

 外交筋などによると、高度の技術を身に付けた狙撃手としては▽フセイン政権の復活を期待する政治的思想を持った旧フセイン軍兵士▽外国人襲撃による成功報酬が目的の「職業狙撃手」――が考えられる。

 ティクリートはフセイン元大統領の出身地で、旧政権時代は都市整備が進み、住民の多くが政府幹部に取り立てられるなど優遇されてきた。このため、他都市と違いフセイン政権復活を夢見る住民が多く、無報酬でも占領政策への敵対活動に身を投じる者も多い。旧政権下で軍の射撃訓練を受けた者もおり、こうした親フセイン兵が無差別狙撃を行っている可能性がある。

 一方、旧軍の中流以上の幹部はバース党幹部であることを理由に旧フセイン政権崩壊後は、政府機関への復職を禁止されている。こうした中流幹部の中には、旧政権に対する忠誠心はないものの、家族を養うため成功報酬目当てに狙撃技術を使う者がいるという。報酬は旧フセイン政権の隠れ資金などが利用されている可能性がある。

[毎日新聞12月2日] ( 2003-12-02-18:41 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031203k0000m030032000c.html
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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2003年12月 3日号(平日毎日発行)
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※本日配信の『日刊ゲンダイ Dailymail(有料版)』より一部の記事を抜粋して配信
させていただいております。記事全文を読みたいお客様は有料版をお申し込みくださ
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─ Dailymail Businessより ─────────────────────────
■ 日本人外交官殺害に重大な疑惑
■ なぜ現場にいたイラク人目撃者の証言と
■ 駐留米軍の発表がこれほど極端に違っているのか
■ 2人はアメリカ軍に殺られたのではないかという見方
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車中へ襲撃されたという目撃者、道路脇の売店に
立ち寄ったところを襲われたという駐留米軍。
細部にわたって検証すると、謎と疑惑はこれだけある
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◆ 誤認なのか意図的なのかは分からぬが恐らくそれが真相 ◆

 29日、イラク北部のティクリットで起きた日本人外交官2人の殺害事件に重大疑
惑が出てきた。奥克彦参事官(45)、井ノ上正盛三等書記官(30)はいったい誰
に殺されたのかという疑問だ。殺害状況には2説ある。
 まずイラク駐留米軍の発表だ。「奥参事官らは売店で走行中の車を止め、食料と飲
料水を買った際に銃撃を受けた」というもの。これだとテロリストか強盗が“待ち伏
せ”か“追跡”して襲撃したことになる。
 もうひとつはチグリス警察署の説明である。
「外交官ら3人が乗った黒の4輪駆動車は片道2車線の幹線道路を時速100キロで
走行中に、追走してきた犯人の車から銃撃を受け、道路からそれて畑の中に突っ込ん
だ。外交官の車の左側には29発の弾痕があった。畑の土の轍にはブレーキ、アクセ
ル痕はなく、運転手は車線を外れた時には致命傷を負っていたとみられる」
 この食い違う2説はどっちが正しいのか。現場に居合わせた道路脇の食料品店の店
主(42)はこう証言している。
「バグダッド方向から来た車が店の手前で右に大きくカーブを切り、路肩を外れて6
0メートル先の畑に突っ込むようにして止まった。ドアを開けたら3人が血の海の中
に倒れていた。1人はまだ息があり、苦しいうめき声を上げていた」
 この証言が事実だとすると、駐留米軍の「車から降りて食料品スタンドで撃たれた」
という説は成り立たない。
 そもそもこの幹線道路近くには証言した店主の食料品店以外はなかったし、奥参事
官らが銃撃に慌てて逃げたとしても轍からみて運転手はその時点で虫の息だったはず
だ。

◆ 「銃撃直後に米軍車列」の重大証言 ◆

 しかも、この店主の証言として共同通信が驚愕すべき内容を送っているのだ。「畑
に突っ込んだ車のすぐ後ろから米軍の車列が通り過ぎていった」
 この証言は重要だ。だだっ広い4車線の道路で銃撃があったのに米軍車両はそのま
ま通過したことになる。しかも、現地警察によれば、畑に突っ込んだ車や遺留品はす
べて米軍が回収してしまったという。また、外務省によれば紛失した奥参事官らのパ
スポートは後になって米軍が「地元有力者から取り返した」と言って返却したという。
 駐留米軍の発表内容は明らかに不自然。福田官房長官も「テロの可能性が強い」と
はっきりと断定はしていない。米国から情報を入手できる立場なのに、真相はモゴモ
ゴ言うだけである。米軍はなぜニセの事故情報を発表したのか。その目的は何か……。


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2外交官殺害、イラク警察がテロとして捜査 [読売新聞]


 【バグダッド=久保健一】2人の日本人外交官殺害事件について、イラク警察を全国的に統括する総合警察局筋は2日、本紙に対し、「旧フセイン政権の情報機関員が関与した」との見方を強め、テロ事件とみなして捜査を進めていることを明らかにした。

 同筋は、外交官の乗った四輪駆動車が、<1>発見時、片側2車線の幹線道路を外れ、道路脇の畑の中に停止していた<2>不審な車に追跡されていたとの目撃情報がある――ことなどから、ティクリート方面に走行中、並走する車から銃の乱射を受けた可能性が強いとしている。

 同筋はまた、この手法について、旧フセイン政権情報機関の「作戦局」が要人暗殺によく用いた手法だとも指摘。犯行は、反米武装勢力に加わったとされる「元情報機関員が深く関わっている可能性が高い」との見方を示した。

 強盗による犯行との見方については、<1>金品が盗まれていない<2>身代金目的の誘拐のため拉致を図ろうとした痕跡がない――ことから「可能性は極めて低い」と話している。

(2003/12/2/21:37 読売新聞 無断転載禁止)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031202i113.htm
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外交官殺害事件は「テロ」 政府、襲撃状況でほぼ断定 [共同通信]

 政府は2日、イラクの日本人外交官殺害事件について、奥克彦参事官と井ノ上正盛書記官が襲撃された現場の状況や2人のこれまでの現地での活動内容などから、強盗目的や怨恨(えんこん)による犯行と考えられないとして、事件を「テロ」とほぼ断定した。
 同日までの外務省の調査で(1)2人の所持品に手が付けられていない(2)走行中の車に軍用とみられる銃を乱射した(3)奥参事官が地方の統治評議会など「親米派」の政治家と深いつながりがある重要人物として知られていた−などが判明。政府関係者は「大使館を出た時点から追跡されたか、ティクリット市街地の手前で排外的な集団が外国人が乗った車の待ち伏せをしていた可能性がある。テロそのものだ」と明言した。
 米軍などの撤退を狙った武装勢力の犯行とみられるものの、犯行声明など具体的な証拠は見つからず、犯人の標的が「日本政府」か、「在イラクの外国勢力一般」か、などは未解明。(共同通信)
[12月2日20時9分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000220-kyodo-pol
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米兵による銃撃の可能性も疑え 日本人外交官2人の死  [日刊ベリタ]

【東京2日=河合敦】日本人外交官二人の殺害事件は、まだ多くのなぞが残されている。犯人は、旧フセイン勢力、アルカイダなど国際テロ組織などが取りざたされているが、もうひとつ疑うべきは米軍による誤射の可能性だ。共同通信がティクリットから報じた内容などによると、奥参事官らを乗せた車は、ティクリットの手前で並行して走る車から銃撃を受け、道路から畑に60メートルほど分け入ってとまったが、そのすぐ後を「米軍の車両が通り過ぎていった」と地元住民は証言している。また、現場には薬きょうが落ちていなかったという。...

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200312020108512
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4駆車含む3、4台並走  日本人外交官殺害事件 [共同通信]

 【バグダッド3日共同】イラクの日本人外交官殺害事件で、奥克彦参事官(45)らの車両は、並走していた4輪駆動車など3、4台の車に分乗した武装グループに襲撃されたことが2日、新たな現場目撃者の話で分かった。

 武装グループの車両は参事官らの軽防弾4輪駆動車を取り囲み身動きできなくした上で、左側の追い越し車線から自動小銃を乱射したとみられ、奥参事官らの車を狙い撃ちにした犯行の可能性が強まった。

 事件を目撃したのは、イラク北部のティクリット南方十数キロのムカイシファの現場に近い幹線道路路肩で清掃作業中だったファド・サタル氏(19)や、現場車線の反対側の畑で農作業をしていたラード・マハムード氏(26)ら。

 マハムード氏によると、11月29日正午から午後1時ごろの間、銃声が聞こえた。「数100メートル先の幹線道路の方向を見ると、白っぽい4駆車と白のトヨタ製乗用車など4、5台の車列の最後尾に奥参事官らの車両とみられる黒色の4駆車が走行していた。白っぽい4駆車などは発砲を続けていた」という。サタル氏の目撃証言もマハムード氏らの証言内容と一致している。

 目撃証言によると、銃撃したとみられる4輪駆動車などはその後、加速してティクリット方向に走り去った。参事官らの車両は被弾後、急に減速して蛇行を開始。最終的に幹線道路右側に外れ、牧草地に約60メートル突っ込んだところで停止した。地元警察官によると、奥参事官らの車は左側に約30発の自動小銃の弾を受けていた。
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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2003年12月 4日号(平日毎日発行)
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─ Dailymail Businessより ─────────────────────────
■ 真相の徹底解明が絶対必要
■ 米軍なのか、テロなのか、小泉内閣はなぜ調査をしないのか
■ 殺害が米軍によるものだったらどう対応するのか
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この事件の真相はアメリカ軍の説明と、現地目撃情報、現地警察の捜査
が極端に相違している現状では全く不明。小泉内閣は臨時国会も開かず
追及から逃げているが、重大な責任をどうするのか
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 イラクで起きた日本人外交官の殺害事件は、4日たった今も真相が見えてこない。
小泉内閣に積極的に事件解明に取り組む姿勢がないからだ。
 川口外相は「情報収集に全力を挙げる」を繰り返し、事実上の外務大臣といわれ、
全情報を握っているはずの福田官房長官は「分かりません」「外務省に聞いてよ」の
連発だ。米軍発表と現地警察の情報では、2人が襲撃された『状況』も『時間』も大
きく食い違っている。なのに小泉内閣は、その疑問に触れることを避けようとしてい
る。
 あらためて米軍発表を検証すると、現地の状況と合致しないことが分かる。奥参事
官と井ノ上書記官は「水や食料を買うために道路脇の売店に立ち寄ったところを小火
器で撃たれた」といい、事件の発生は11月29日の午後5時頃と発表した。
 ところが、現地警察の情報では「2人の乗ったランドクルーザーを追ってきた旧型
クラウンが、並走して30発を乱射。コントロールを失った車は、畑に突っ込み道路
から数十メートルも離れたところで止まった」としている。また、チグリス警察が現
場に駆けつけたのは午後1時頃。2人が搬送されたティクリットの病院も「午後2時
前に運び込まれた」と証言している。米軍発表とはまったく食い違っている。
「内外のマスコミが伝えている情報からは、米軍が事実をネジ曲げて発表しているこ
とがうかがえる。襲われた道路周辺には売店らしいものは見当たらず、車が突っ込ん
だ畑にはタイヤと血の跡が残っている。3人は車内にいて1人は息があったという住
民の話は、病院関係者の証言と符合する。また、襲われたランドクルーザーは、米軍
の車列の前か後ろにいて、銃撃事件後、米軍車両は走り去ったとの情報もある。事件
の発生時間も、2人がバグダッドの大使館を出た時間から午後1時過ぎと考える方が
自然で、米軍には状況・時間を隠さなければならない事情があったとしか思えません」
(情報関係者)
 現地からは断片情報しか入らないが、いずれも米軍発表を覆すものばかりである。

◆ 日米両政府はグルになって何かを隠している ◆

 米軍が2人の乗ったランドクルーザーや遺留品などの“証拠”を持ち去ったことも
疑惑を浮かび上がらせる。反米感情の強いティクリットに移動中の米軍が、先を走る
ランドクルーザーをテロリストの標的に利用したという「米軍の盾」説。時速150
キロ近いスピードの車の接近を自爆テロと勘違いして撃った「誤射」説――政府関係
者の奥歯に物のはさまったような言い方も引っ掛かる。
 また、米国政府の気の使い方も異様だ。事件発生後、国務省は「弔意」を表明し、
これを受けてブッシュ大統領は「2人を失ってさびしい」という内容の書簡を小泉首
相に送った。1日にはバウチャー国務省報道官が、2人の名前をフルネームで呼んで
「イラク復興に多大な貢献をした。米国にとっても大きな痛手だ」とコメントしてい
る。
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米、CIA動員し徹底捜査 日本人外交官殺害事件 [共同通信]

 【ワシントン3日共同】イラクの日本人外交官殺害事件で、米政府は米中央情報局(CIA)などを動員、犯人グループ特定に向けた徹底捜査に乗り出した。米政府高官が2日、共同通信に明らかにした。
 事件を調べている米軍主体の連合軍暫定当局(CPA)が、米国の同盟国である日本と韓国、スペインの3カ国を計画的に狙った連続テロとの見方を強めたためで、捜査に全力を挙げている。
 CPA当局は、日韓とスペインが11月29日から30日にかけた同じ時期に襲撃、殺害されたことや、日本人外交官と韓国人技術者が事件当時に乗っていた車が一般のイラク人が所有している車種でないことに着目。犯行グループが、米国と親交のある外国人と分かって追跡したとみている。
 同高官は「犯行グループは特定できていない」とする一方で「CIAや米軍、国務省を動員、事件の真相を究明するため徹底した捜査を実施している」と述べ、事件に関する情報は日本政府に逐一報告していることを明らかにした。
[12月3日18時7分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031203-00000165-kyodo-int
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2外交官殺害、警視庁が殺人容疑で司法解剖へ [読売新聞]


 イラクでの日本人外交官殺害事件で警視庁は3日、奥克彦・駐英参事官(45)と井ノ上正盛・駐イラク3等書記官(30)の遺体が4日午後に日本に到着するのを受け、容疑者不詳のまま、殺人容疑で遺体を司法解剖する方針を決めた。

 警視庁は既に、銃撃を受け破損した4輪駆動車を撮影した写真を外交ルートを通じて入手、写真を鑑定して当時の状況を詳しく調べる。

 国外で日本人が殺人や強盗などの重大犯罪の被害に遭った際、容疑者の外国人に日本の刑法を適用できるよう規定した改正刑法が今年8月に施行されたことを受けての措置。

(2003/12/3/21:00 読売新聞 無断転載禁止)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031203it14.htm
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3、4台で並走し襲撃か 外交官殺害、新たな目撃情報 [産経新聞]

 イラクの日本人外交官殺害事件で、奥克彦参事官(45)らの車両は、並走していた四輪駆動車など3、4台の車に分乗した武装グループに襲撃されたことが2日、新たな現場目撃者の話で分かった。
 武装グループは参事官らの軽防弾四輪駆動車を3、4台の車で連携して威嚇する形で、追い抜きざまに左側の追い越し車線から自動小銃を乱射したとみられ、奥参事官らの車を狙い撃ちにした可能性が強まった。

 米政府高官は同日、共同通信に対し、米軍主体の連合軍暫定当局(CPA)が米同盟国である日本と韓国、スペインの3カ国を計画的に狙った連続テロとの見方を強め、米政府が中央情報局(CIA)などを動員、犯人グループ特定に向けた徹底捜査に乗り出したことを明らかにした。

 事件を目撃したのは、イラク北部のティクリート南方十数キロのムカイシファの現場近くで清掃作業や農作業をしていた複数のイラク市民。

 11月29日正午から午後1時ごろの間、銃声が聞こえ「数百メートル先の幹線道路の方向を見ると、白っぽい四駆車と白のトヨタ製乗用車など4、5台の車列の最後尾に奥参事官らの車両とみられる黒色の四駆車が走行していた。白っぽい四駆車などは発砲を続けていた」という。

 銃撃したとみられる四駆車などはその後、加速してティクリート方向に走り去った。参事官らの車両は被弾後、急に減速して蛇行を開始。最終的に幹線道路右側に外れ、牧草地に約60メートル突っ込んだところで停止した。地元警察官によると、奥参事官らの車は左側に約30発の自動小銃の弾を受けていた。

 CPA当局は日韓とスペインが11月29日から30日にかけた同じ時期に襲撃、殺害されたことや、日本人外交官と韓国人技術者が事件当時に乗っていた車が一般のイラク人が所有している車種でないことに着目。犯行グループが米国と親交のある外国人と分かって追跡したとみている。(共同)

http://www.sankei.co.jp/news/031203/1203kok081.htm
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外交官殺害事件の報告書提出 衆院イラク特別委理事会 [朝日新聞]


 衆院イラク復興支援特別委員会は3日、理事会を開き、政府がイラクでの現地調査や外交官殺害事件について報告書を提出し、外務省幹部らが説明した。

 自衛隊のイラク派遣の実施内容に影響する先月27日に帰国した専門調査団については政府側は「調査結果がまとまっていない」との理由を挙げて報告せず、与野党とも「現状分析には不十分だ」と指摘。このため同特別委は来週にも再度理事会を開き、7月から11月にかけて現地を4回訪問した岡本行夫首相補佐官の出席を求め、報告してもらうことを決めた。

(12/03 19:33)

http://www.asahi.com/politics/update/1203/010.html
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警察当局が本格捜査へ 外交官殺害、テロとの見方強まる [朝日新聞]


 外務省は3日、イラクで殺害された奥克彦・在英大使館参事官と井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官の遺体が4日午後に成田空港到着後、警察当局による検視と司法解剖を行うと発表した。また、2人が乗っていた四輪駆動車を管理している米軍に返還を求め、警察当局が鑑定する。政府は事件が強盗など一般犯罪ではなく、テロであるとの見方を強めており、警察当局の捜査を通じて裏付けを急ぐ方針だ。

 高島肇久外務報道官は3日の記者会見で「国外の犯罪だが、日本の警察として必要な捜査を行う。警視庁が担当する。日本人が海外で犯罪にあった場合でも日本にも捜査権がある」と述べた。

 外務省は同日、衆院イラク復興支援特別委員会理事会に事件についてのこれまでの調査結果を文書で報告した。それによると、(1)車には30発前後の弾痕が残っている(2)外交官2人が所持していた貴重品などが遺留品として回収された――ことなどから、「単なる一般犯罪とは理解しにくい」と述べている。

 政府は米軍から情報収集するとともに、警備会社関係者を事件現場周辺に送って調査しているが、外務省の報告は「これまでに入手した情報には矛盾する点が多く、確たる結論をえるに至っていない」と説明している。 (12/03 20:23)


http://www.asahi.com/politics/update/1203/009.html
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外交官殺害事件で調査団派遣を検討…外務省 [読売新聞]

 外務省首脳は3日、イラクで殺害された日本人外交官殺害事件の事実関係を究明するため、現地に政府調査団を派遣する方向で検討に入ったことを明らかにした。

 調査団は外務省、防衛庁などの職員のほか、事件捜査に精通した警察官で構成する。米軍や地元警察などから事情を聞くほか、背後関係も調査する見通しだ。(読売新聞)
[12月4日1時28分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031203-00000215-yom-pol
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2外交官殺害、警視庁が殺人容疑で司法解剖へ [読売新聞]

 イラクでの日本人外交官殺害事件で警視庁は3日、奥克彦・駐英参事官(45)と井ノ上正盛・駐イラク3等書記官(30)の遺体が4日午後に日本に到着するのを受け、容疑者不詳のまま、殺人容疑で遺体を司法解剖する方針を決めた。

 警視庁は既に、銃撃を受け破損した4輪駆動車を撮影した写真を外交ルートを通じて入手、写真を鑑定して当時の状況を詳しく調べる。

 国外で日本人が殺人や強盗などの重大犯罪の被害に遭った際、容疑者の外国人に日本の刑法を適用できるよう規定した改正刑法が今年8月に施行されたことを受けての措置。(読売新聞)
[12月4日0時21分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031203-00000014-yom-soci
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3、4台で並走し襲撃か 外交官殺害、新たな目撃情報 [産経新聞]


イラクの日本人外交官殺害事件で、奥克彦参事官(45)らの車両は、並走していた四輪駆動車など3、4台の車に分乗した武装グループに襲撃されたことが2日、新たな現場目撃者の話で分かった。
 武装グループは参事官らの軽防弾四輪駆動車を3、4台の車で連携して威嚇する形で、追い抜きざまに左側の追い越し車線から自動小銃を乱射したとみられ、奥参事官らの車を狙い撃ちにした可能性が強まった。

 米政府高官は同日、共同通信に対し、米軍主体の連合軍暫定当局(CPA)が米同盟国である日本と韓国、スペインの3カ国を計画的に狙った連続テロとの見方を強め、米政府が中央情報局(CIA)などを動員、犯人グループ特定に向けた徹底捜査に乗り出したことを明らかにした。

 事件を目撃したのは、イラク北部のティクリート南方十数キロのムカイシファの現場近くで清掃作業や農作業をしていた複数のイラク市民。

 11月29日正午から午後1時ごろの間、銃声が聞こえ「数百メートル先の幹線道路の方向を見ると、白っぽい四駆車と白のトヨタ製乗用車など4、5台の車列の最後尾に奥参事官らの車両とみられる黒色の四駆車が走行していた。白っぽい四駆車などは発砲を続けていた」という。

 銃撃したとみられる四駆車などはその後、加速してティクリート方向に走り去った。参事官らの車両は被弾後、急に減速して蛇行を開始。最終的に幹線道路右側に外れ、牧草地に約60メートル突っ込んだところで停止した。地元警察官によると、奥参事官らの車は左側に約30発の自動小銃の弾を受けていた。

 CPA当局は日韓とスペインが11月29日から30日にかけた同じ時期に襲撃、殺害されたことや、日本人外交官と韓国人技術者が事件当時に乗っていた車が一般のイラク人が所有している車種でないことに着目。犯行グループが米国と親交のある外国人と分かって追跡したとみている。(共同)

http://www.sankei.co.jp/news/031203/1203kok081.htm
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襲われた四輪駆動車、弾痕も生々しく [毎日新聞]

2003年12月4日

イラクの日本人外交官殺害事件で、外務省は4日午前、奥克彦参事官と井ノ上正盛3等書記官が事件当時に乗っていた四輪駆動車の写真3枚を公開した。事件3日後の今月2日にティクリートで米軍が撮影し、バグダッドの日本大使館関係者がメールで入手した写真のうち、3枚を公開した。

 車体左側面に弾痕が集中しており、運転席と後部座席の窓ガラスの弾痕がはっきりと分かる。外務省によると、弾痕は車体前面や、側面ドア、後部など計30発前後。同省は「少なくとも数発が防弾ガラスを貫通している」と話している。

http://www.mainichi.co.jp/news/journal/photojournal/index.html
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死亡外交官が2階級昇進 外務省で初、警察に倣い [東京新聞]

 日本人外交官殺害事件で、外務省は4日、奥克彦参事官を「大使」、井ノ上正盛3等書記官を「1等書記官」に、事件当日の11月29日付で、それぞれ2階級昇進させる人事を発表した。殉職職員を昇進させる警察などの制度に倣い、外務省として初めて適用した。

 昇進の理由について外務省は「2人はイラクへ率先して赴き、復興支援業務で中心的役割を果たした。公務への貢献は極めて大きい。2階級上位の名称を付与し、生前の勤務精励と多大な公務貢献に報いることとした」と説明している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20031204/fls_____detail__045.shtml
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イラク復興支援 現地の声国民に伝えよ 外交官殺害 真相解明へ全力調査を 与党幹事長が政府側に要請  [公明党デイリーニュース] 

http://www.komei.or.jp/news/2003/12/04_05.htm

自民・安倍晋三、公明・冬柴鉄三の両幹事長は3日朝、都内で会談し、イラク現地の状況や日本人外交官殺害事件について大森敬治官房副長官補ら政府側から報告を聞いた。公明党から東順治国会対策委員長、北側一雄政務調査会長、自民党から中川秀直国対委員長、額賀福志郎政調会長が同席した。
 日本人外交官殺害事件に関して、政府側は、現段階で「真相は分からない」としつつ、「テロの可能性が高い」と報告。与党側は、真相解明へ、イラク暫定行政当局(CPA)などを通じて調査を進めるよう求めた。
 日本の復興支援について、政府側は、イラク南東地域は、病院や学校施設の整備や給水の要望が強く、自衛隊が派遣された場合にはこれらが主な任務になると説明。
 これに対して、与党側は、「現地の自治体や部族が学校、病院整備などで自衛隊に来てもらいたいと具体的に要請していることを、国民にもっとアピールすべきだ」と指摘。治安回復のためには、イラク警察への支援が必要として、「パトロールカーや無線などの整備とともに、周辺国での(警察官の)育成などを行えばイラク市民からも信頼されるのではないか」と主張した。
 また、復興支援での国連の関与について、国連が体制を立て直してきちんと役割を果たしていけるよう、政府として働き掛けていくよう要望した。
 さらに、国連が発表した国際テロ組織アルカイダやタリバンの実態に関する最新報告書の中で、アルカイダがイラクでのテロ・襲撃事件にかかわり、生物・化学兵器の使用可能性を指摘していることから、報告書の具体的な内容や政府の分析を、国民に知らせる努力を積極的に行うよう求めた。
 この日の会談で自公両党は、衆院イラク復興支援特別委員会での閉会中審査について、来週以降の開催で野党側と調整することを確認。野党側が求める臨時国会には応じないことにした。
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奥大使は頭など10数発被弾=井ノ上1等書記官は胸など4、5発−警視庁が検視 [時事通信]

 イラクで殺害された外務省の奥克彦大使(45)と井ノ上正盛一等書記官(30)の遺体は4日夜、東京都東大和市の葬祭場「玉川上水会館」に安置され、警視庁は遺族の了解を得て検視を行った。
 その結果、奥大使は左側頭部に対する数発を含め、左胸、左腕に計10数発の銃弾を受け、井ノ上1等書記官は左胸に前方からと背中の左側鎖骨から腕の方向に、計4、5発被弾していることが分かった。
 遺体の状況から、奥大使は頭がい内または胸腔(きょうくう)内の損傷か失血死、井ノ上1等書記官は失血死の可能性が高いという。
 犯人グループは車両の左側から銃を乱射したとみられ、傷もすべて体の左側にあった。
 銃弾は4輪駆動車に装備された軽防弾ガラスを貫通して速度が弱まったため、遺体内にとどまっているとみられる。
 同庁は5日、都内の大学病院で遺体を司法解剖し、死亡の状況などをさらに詳しく調べる。 (時事通信)
[12月5日1時2分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000186-jij-soci
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外務省職員の遺体画像へのリンク削除要請


(平成15年12月05日)
差出人: 外務省国内広報課長
03-3580-3311(代)


件名:  外務省職員の遺体画像へのリンク削除要請


 貴「論談」ホームページの「目安箱」ページにおいて、私どもが承知する限り、今般イラクにおいて死亡した当省職員、奥克彦大使及び井ノ上正盛書記官の遺体を撮影したとされる写真へのリンクが掲載されておりました。

 こうした写真の揚載は、公序良俗に反するというのみならず、亡くなった方々を冒涜し、ご遺族や関係者の方々を著しく傷つける行為に他なりません。

 現在、同様の画像等を公開しているサイトに対し、厳重に抗議し、公開の中止を強く申し入れており、貴掲示板におかれても、かかる画像へのリンクの掲載につき即刻削除するよう強く申し入れます。

 また今後上記以外にも同様の掲載がある場合には、同じく削除するよう強く申し入れます。
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外務省職員の遺体画像へのリンク削除要請
(平成15年12月05日)
差出人: 東京法務局人権擁護部第二課
03−5213−1367

貴「論談」ホームページの「目安箱」ページにおいて,私どもが承知する限り,今般イラクにおいて死亡した外務省職員の遺体を撮影したとされる写真へのリンクが掲載されておりました。

こうした写真の掲載は,人権上看過できない行為ですので,速やかに削除願います。

平成15年12月5日
東京法務局人権擁護部第二課長
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外交官遺体写真配信に抗議、ネットでの削除要請 外務省 [朝日新聞]【配信した各社に異例の抗議】
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1568.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 06 日 05:42:08:Mo7ApAlflbQ6s


 イラクで殺害された外務省職員の奥克彦さんと井ノ上正盛さんの遺体写真が通信社によって配信され、雑誌などに掲載されたり、インターネット上で公開されたりしていることに対し、外務省が抗議をしていることが、5日分かった。

 遺体の写真は11月30日、ロイター、APなどの通信社によって複数のコマが全世界に配信された。

 外務省によると、同省に数多くの抗議が寄せられ、遺族感情も考慮して在外公館を通じて配信した各社に異例の抗議をした。「今後は配信をしない」と答えた社もあったという。また、同省は写真を掲載した夕刊紙や週刊誌にも抗議した。

(12/06 00:05)


http://www.asahi.com/national/update/1206/001.html
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米 日本に情報の誤り認める [NHK]

2人の日本人外交官が殺害された事件について、現地のアメリカ軍は、当初、2人は売店で水や食糧を買うために車を停めたところを、襲撃された、と発表していました。これに対し、日本政府は、地元の警察からの情報や車の状況などから、走行中に、別の車から銃撃を受けたテロの可能性が濃厚だという見方を強め、事実関係の解明を進めています。こうした中アメリカ政府は、日本政府に対し、これまでの調査の結果、当初のアメリカ軍の発表には誤りがあり、2人が売店で水や食糧を買うために車を停めた際に襲撃されたという事実はなかったと、日本政府に伝えてきたことが明らかになりました。これを受けて、政府は、なぜ誤った情報が発表されたのか、引き続き、アメリカ政府から事情を聞いていますが、当初のアメリカ軍の発表が否定されたことで、事件はテロという見方を一層、強めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/2003/12/05/d20031205000129.html
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外交官殺害:「日本人狙った」 イラク外相が言明 [毎日新聞]

 イラク暫定内閣のジバリ外相は4日、日本人外交官殺害事件について、米軍、イラク側双方のこれまでの捜査情報や犯行の手口などから、旧フセイン政権の情報機関「ムハバラト」の犯行で、米主導のイラク占領統治に協力する日本人外交官として狙われた、と言明した。

 外相は捜査情報を根拠に、同事件が「フセイン政権下の情報機関ムハバラトが実行したのは疑いない」と強調。「標的」の確認の仕方など日本人外交官の襲撃方法が、ムハバラトの教本内容と一致していると指摘した。

 さらに「周到に計画された殺人のプロの犯行」とし、同一幹線道路で発生した韓国人技師殺害事件や、バグダッド南方でのスペイン情報機関員の殺害事件もムハバラトの犯行と断言した。

 動機については「日本が米国の占領統治に協力しており、2人が外交官だから狙われた」と述べ、米統治政策に打撃を与えるため日本人外交官が狙い撃ちにされたとの見方を示した。

 ムハバラトは1970年、当時のイラク最高意思決定機関、革命指導評議会の副議長だったフセイン元大統領が創設した情報機関。(バグダッド共同)

[毎日新聞12月5日] ( 2003-12-05-14:34 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031205k0000e030074000c.html
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「飲食物購入時に襲撃」は誤りと米が訂正 2外交官殺害 [朝日新聞]

 外務省は5日、イラクで11月29日に起きた奥克彦参事官と、井ノ上正盛書記官の殺害事件に関して、米政府当局から当初寄せられていた情報が訂正されたと発表した。新たな連絡によると、米軍が当初伝えた、事件当時2人が車から降りて売店に寄り、飲食物を購入しようとした時に襲撃されたという説明は、地元住民の誤った証言に基づくもので、事実と異なることが確認されたという。

 米側からの訂正説明によると、襲撃された車は道路脇のくぼみで発見され、近くに売店はなかった。米政府当局は、事件当時の状況について、これまでに得られた情報を総合すると、2人が乗った車は、道路を走行中に襲撃された可能性が高いとしている。また、現在までに、襲撃した犯人を特定できる目撃証言などは得られていないという。

(12/05 21:03)

http://www.asahi.com/politics/update/1205/011.html
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イラクにおける日本人外務省職員殺害事件について


平成15年12月5日


5日、本件イラクにおける日本人外務省職員殺害事件について、米側から以下のとおりの通報があった。

(1) 更なる調査をした結果、日本人外交官は、食料と飲料を購入するために道路脇の売店で車輌を降りたときに襲撃されたのではないことが確認された。


(2) 車輌は道路脇のくぼみで発見され、また、その近くに売店はなかった。


(3) 車輌が道路脇に停車中に襲撃された可能性があるとの当初の報告は、ある地元市民による誤った情報に基づくものであった。


イラクにおける米当局は事実解明に向け最大限の努力を行ってきている。今後、更なる調査活動を行なうが、これまで得られた情報を総合すると、車輌は道路を走行中に襲撃された可能性が高いと見られる。


なお、米側によれば、現時点において本件の襲撃者についての特定された情報はない由である。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/15/rls_1205b.html
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奥さんは頭蓋内損傷、井ノ上さんは失血死 外務省発表 [朝日新聞]

警視庁は5日、イラクで殺された外務省の奥克彦参事官(45)と井ノ上正盛3等書記官(30)の死因を発表した。

奥参事官は左側頭部に受けた銃弾による頭蓋(ずがい)内の損傷、井ノ上書記官は左胸を撃たれた傷による失血死だった。今後、国際テロを扱う公安部外事3課が殺人容疑で捜査し、イラク駐留の米軍などと情報交換して事件の解明を進める。

奥参事官の遺体を慶応大病院、井ノ上書記官を東大病院で司法解剖した。外事3課は被弾数や銃弾の種類などは、「遺族感情を考慮すると死因以外は明かせない」として公表しなかった。

4日の検視では、奥参事官は左側頭部や左胸などに十数発、井ノ上書記官は左胸などに4〜5発被弾していたことが判明。ともに体内に銃弾がとどまっていたという。

(12/05 22:07)

http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200312050342.html
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イラク・日本人外交官殺害 遺体から銃弾−−警視庁、司法解剖 [毎日新聞]

 警視庁は、イラクで殺害された奥克彦参事官(11月29日付で大使に昇格)と井ノ上正盛3等書記官(同日付で1等書記官に昇格)の遺体の司法解剖を5日午前9時から東京都内の大学病院2カ所で始めた。遺体から銃弾が摘出され、警視庁は銃弾を鑑定し、使用された銃の特定を急ぐ。

 検視結果では銃創と断定できない傷も多かったが、奥参事官は左側頭部に数発、左腕や左側胸部と合わせ十数発を被弾していた。頭がい内損傷か、胸腔(きょうくう)内臓器損傷による失血死などの疑いがある。

 井ノ上3等書記官は頭部に傷はなく、前胸部に1発、鎖骨から左腕にかけてと左背部と合わせ4〜5発被弾したことによる失血死の疑いがあるという。【川辺康広】

(毎日新聞2003年12月5日東京夕刊から)

http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/afterwar/art/031205E040_4111001410EA.html
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奥さんは頭蓋内損傷、井ノ上さんは失血死 外務省発表 [朝日新聞]

 警視庁は5日、イラクで殺された外務省の奥克彦参事官(45)と井ノ上正盛3等書記官(30)の死因を発表した。

 奥参事官は左側頭部に受けた銃弾による頭蓋(ずがい)内の損傷、井ノ上書記官は左胸を撃たれた傷による失血死だった。今後、国際テロを扱う公安部外事3課が殺人容疑で捜査し、イラク駐留の米軍などと情報交換して事件の解明を進める。

 奥参事官の遺体を慶応大病院、井ノ上書記官を東大病院で司法解剖した。外事3課は被弾数や銃弾の種類などは、「遺族感情を考慮すると死因以外は明かせない」として公表しなかった。

 4日の検視では、奥参事官は左側頭部や左胸などに十数発、井ノ上書記官は左胸などに4〜5発被弾していたことが判明。ともに体内に銃弾がとどまっていたという。
(12/05 22:07)

http://www.asahi.com/national/update/1205/036.html
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<外交官殺害>旧フセイン政権の残党か イラク内務次官(毎日新聞)


 【バグダッド福島良典】イラク北部ティクリート付近で先月29日、日本人外交官ら3人が殺害された事件でイラク内務省のアハマド・カドゥン・イブラヒム次官は5日、毎日新聞と会見し、犯行はウサマ・ビンラディン氏率いる国際テロ組織「アルカイダ」など外部勢力ではなく、旧フセイン政権残党を中心とする「イラク人によるものだ」という見方を示した。

 同次官によると、事件捜査は米の占領当局、イラク警察が共同で進めているという。同次官は想定される犯人像について「自爆テロはイラク人によるものではないが、日本人外交官殺害事件は銃撃であり、イラク人の手口だ」と指摘した。

 さらに「犯行手口から見ると、旧政権の諜報機関ムハバラトの仕業である可能性があると思う」と述べる一方で、「(フセイン元大統領に忠誠を誓うゲリラ部隊)フェダイン・サダム(サダム忠誠隊)か、他の旧フセイン政権残党なのか、捜査の進展を待たなければならない」と語った。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031207-00000026-mai-soci
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並走日本車から身乗り出し29発 外交官襲撃で目撃証言 [朝日新聞]


 イラク北部で11月29日に起きた日本人外交官2人の殺害事件で、現場近くのディジュレ警察署が得た銃撃の模様の目撃証言が5日、分かった。武装グループは、並走する車から身を大きく乗り出して照準を定める高度な手口だったという。訓練を施された者の犯行とみられ、反米勢力によるテロ行為である疑いが一層強まった。また、襲撃現場に向かう途中で、2人が道路脇の売店に立ち寄り、果物を買っていたとの証言も確認された。

 ディジュレ警察筋が朝日新聞の取材に明らかにした。証言したのは、道路脇で土木作業をしていたイラク人男性。奥克彦・在英大使館参事官(45)=11月29日付で大使に昇格=と、井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)=同1等書記官=の四輪駆動車が農地に突っ込んだ現場から南約10キロで目撃した。

 それによると、午前11時ごろ、目の前の路上を四輪駆動車が走り、その左側をトヨタクラウンとみられる白い乗用車が高速で並走していた。窓から男が上半身を完全に外に出して撃ち続けていたという。

 同警察によると、四輪駆動車の前方エンジンフードにも銃弾が数発貫通した穴があった。銃撃犯は、車高が高い四輪駆動車の車内を撃つために高く銃を構えた体勢をとっていたとみられる。四輪駆動車が時速150キロ以上で逃げれば、農地に突っ込んだ場所までは3〜4分間。犯人はその間に29発を車に命中させた。

 同警察は使われた銃はカラシニコフ銃とみている。弾倉は30発入りで、途中で弾倉を入れ替えた可能性が高い。特殊な銃撃訓練を積んだ人物が、標的を定めて犯行に及んだことが推定できる。

 戦前のイラクで、そうした訓練を施していたのは、民兵組織のサダム殉教者軍団▽共和国特殊防衛隊▽フセイン体制を支えていたムハバラードと呼ばれる巨大な治安情報機関――などだ。

 当初、米軍広報官は「(2人は)売店に立ち寄ったところを銃撃された」と発表した。朝日新聞が街道沿いの商店に確認したところ、29日朝、日本人2人が四輪駆動車から降りたという目撃証言は確かにあった。

 現場から60キロ南のバラドの街道沿いに果物店が8店ほど並ぶ場所で、銃撃の約1時間前の午前10時ごろ、2人は果物店でナツメヤシの実1袋5キロ、バナナ1キロ、ミカン1キロを買い、5000イラクディナール(約280円)を払った。その品物が車内にあったことはディジュレ署も確認した。

 2人が立ち寄った果物店の店主サラーム・アブドラ・ハラフさん(29)は「日本人2人のうち1人はアラビア語を話した」と語り、アラビア語専門の井ノ上書記官を覚えていた。2人は背広姿で、ナンバープレートのついていない四輪駆動車に乗っていたことから、「日本の情報関係者」だと思ったという。

 買い物の際に「発砲」はなかった。近くには簡単なレストランなどもあり、2人は電子カメラで店を撮影するなどし、約20分後に出発したという。この付近は車の運転手が休憩をとる場所で、武装グループはそこで2人に目をつけ、追跡し、集落などがとぎれる銃撃現場付近で犯行を決行した可能性も出てくる。

(12/06 17:18)


http://www.asahi.com/international/update/1206/011.html
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邦人記者装い写真撮影や買い物 奥大使ら、事件発生直前 [共同通信]

 【バグダッド8日共同】イラク北部ティクリット近郊で殺害された奥克彦大使と井ノ上正盛1等書記官が事件発生約1時間前の11月29日午前、現場の幹線道路から約80キロ南東にあるバラドで写真撮影や果物などの買い物をしていたことが7日分かった。
 その際、日本人記者を装って外交官の身分を伏せており、安全を考慮していたことがうかがえる。
 果物店店主のサラム・ハラフ氏(29)によると、先月29日午前11時すぎ、近くに停車したトヨタの四輪駆動車から2人が降り、写真を撮影。バナナやミカン、ナツメヤシ約5000イラク・ディナール(約270円)分を米ドルとディナールで払った。
 ハラフ氏は、背が低い人物がアラビア語を話したと証言、この人物が井ノ上書記官、もう1人が奥大使だったとみられる。「韓国人か」と尋ねたハラフ氏に井ノ上書記官は「日本の記者」と述べ、電子カメラで撮影した画像を見せたという。
<共同>

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KHP&PG=STORY&NGID=main&NWID=2003120801000012
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遺体写真掲載誌に外相名で抗議 イラク2外交官殺害事件 [朝日新聞]

 外務省は8日、イラクで11月29日に起きた奥克彦・在英大使館参事官と井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官の殺害事件に関し、8日発売の「週刊現代」(講談社)が2人の遺体写真を掲載したことについて川口外相名で抗議し、講談社に掲載誌の回収を申し入れることを明らかにした。写真は11月30日にロイターやAPなどの通信社を通じて配信されたが、外務省は雑誌協会を通じて写真を掲載しないように申し入れていた。

(12/08 12:36)

http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200312080135.html
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襲撃受けた車、日本の管理下に=外務省 [時事通信]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000779-jij-pol

高島肇久外務報道官は8日午前の記者会見で、イラクで殺害された日本人外交官2人が銃撃された際に乗っていた四輪駆動車が、6日に米軍から引き渡され、在イラク日本大使館の管理下に置かれていることを明らかにした。車は事件現場に近いイラク北部ティクリットの米軍施設内で保管されていたが、現在はバグダッドに移送されている。 (時事通信)
[12月8日13時10分更新]
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日本外交官殺害に2班関与 イラク州知事が言明 [共同通信]


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000039-kyodo-int

【バグダッド8日共同】イラク北部ティクリット近郊で起きた日本人外交官殺害事件で、ティクリットを州都とするサラハディン州のフセイン・ジュブルト知事は7日、犯行グループが「標的」の情報収集と攻撃実行のそれぞれの役割を分担する2班で組織され、周到に計画した上で犯行に及んだとの見方を明らかにした。
 また知事は、同事件の翌日に同じ幹線道路で発生した韓国人技師殺害事件の容疑者をイラク警察当局が7日までに拘束したことを明らかにした。
 知事は拘束日時や容疑者数など詳細を明らかにしていないが、州警察当局を監督する立場。捜査当局が外交官殺害事件解明の糸口となる情報を容疑者から得ている可能性もある。
 知事の発言内容は、事件が「周到に計画された殺人のプロの犯行」とするイラク暫定内閣のジバリ外相の見方と一致している。(共同通信)
[12月8日9時31分更新]
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外務報道官会見記録(平成15年12月8日)

報道官会見記録 (平成15年12月8日(月)11:30〜 於芝会見室)
イラクでの襲撃事件

(報道官)逢沢副大臣が出張中のため、私がイラク対策本部の経過についてご報告申し上げます。本日、午前9時から9時半まで川口外務大臣等出席の下でイラクの対策本部が開催されました。報告があったこと、またそこで取り上げられた事項について説明申し上げます。奥大使、井ノ上一等書記官の御葬儀が、皆様御承知のように12月6日(土曜日)に東京の青山葬儀所で、奥家、井ノ上家と共に外務省葬として営まれました。会場の狭さ等の理由で代表取材などの協力お願い致しましたが、記者団、報道関係者の方々に多大な御協力を頂きました。ありがとうございました。井ノ上家につきましては合同葬の後、御遺体が宮崎の方に運ばれ、御家族と共に昨夜お通夜、本日御葬儀が、宮崎県の都城市で営まれることになっております。これに逢沢副大臣が外務省を代表して参列しております。
 一方、銃撃に遭いました日本大使館の車ですが、この被害を受けた車は、6日(土曜日)にバグダッドに移送されました。これは犯罪の証拠品でもありますので、場所等を公表することは控えさせて頂きます。
 大変残念なことですが、講談社発行の『週刊現代』が御遺体の写真を掲載して、本日から発売を開始したと承知しております。亡くなったお二人の方の人権を踏みにじり、御遺族の気持ちを全く考慮しない許し難い行為だと私たちは感じております。川口外務大臣からも対策本部の席上、言語道断のことだ、強く抗議をするようにという発言があり、大臣名で講談社に対して強く抗議することに致しております。これに際し、『週刊現代』の回収を申し入れる方針です。外務省と致しましては日本雑誌協会を通じて兼ねてから雑誌各社に対して、この写真は配信されてはいるが、お使いにならないようにということをお願いし、また申し入れを行っていたところですが、こうした要請を無視して写真を掲載された講談社『週刊現代』に対しては、改めて申し上げますが、厳重に抗議して当該雑誌の回収を申し入れる方針です。

(問)移動された車だが、これはどこの管理下にあるのか。日本政府には引き渡されているのか。

(報道官)もちろん日本国大使館の館用車であり、日本国政府の財産でございます。ただ、これは犯罪の捜査という観点がございますので、管理という点については、例えば、米軍当局、もしくはイラク警察当局がこれに対して調査をしたいということでございましたら、当然そうした点は認めることにになろうかと思います。基本的な管理は日本側が致しております。

(問)その日本側の捜査、ものを見ながらというのはやってるんでしょうか、誰がやってるんでしょうか。

(報道官)今は車がティクリットから届いたばかりですので、これからどのような形でもって捜査をしていくかということも含めて、現在検討中でありますけれども、具体的な内容については、例えばこういう形の捜査といったようなことは申し上げることを控えさせて頂きます。

(問)例えば、日本から警視庁の鑑定の人が行くとかは。

(報道官)まだそのようなことにはなっておりません。

(問)奥家のほうは葬儀はどうなっていますか。

(報道官)6日の合同葬の後、荼毘にふされました。


http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/hodokan/hodo0312.html
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外交官殺害の悲劇、「弾」が語る 運転手の遺体から弾丸

 イラクでの日本人外交官襲撃事件を捜査しているディジュレ警察署は8日、外交官とともに殺されたイラク人運転手の遺体から取り出された弾丸を検視医から受け取った。カラシニコフ銃から発射された可能性が大きいと見ている。

 運転手のジョルジース・ゾラさんの遺族の申し立てを受けて、ティクリート総合病院が事件の翌朝に司法解剖した。ディジュレ警察に届いた死体検案書によると、ゾラさんは2発被弾し、左胸から右胸にかけて弾丸が貫通していた。死因は内臓の損傷による出血死という。弾丸は右足ひざ付近にあった。口径が7.62ミリのカラシニコフ銃の弾丸と同じであることがほぼ確認できた。

 ただし、軽防弾のドアを貫通したためか、銅合金に覆われた先端が曲がり、さらに弾の底部がはじけているなど変形しているために、さらに詳しい鑑定が必要という。

 奥克彦・在英大使館参事官(45)=11月29日付で大使=と井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)=同、1等書記官=の遺体は、事件の翌日、駐留米軍が引き取り、検視は同病院では行われていない。ただし、同病院で奥さんに救命措置をとったムハンマド・サレフ医師は、奥さんの頭部左側から後頭部にかけて銃弾が貫通した跡を確認しており、弾丸の入った穴は小さく、出口が大きかったなどの特徴から、「5メートル以内の至近距離で銃撃されたと見られる」と証言した。

 カラシニコフ銃はイラク軍や警察で使われ、市民の護身用としても広く出回っている。同警察は情報収集を進めているが、民衆の間には反米武装勢力について警察に情報を提供すれば、裏切り者として復讐(ふくしゅう)を受けると恐れる空気が強く、目撃者探しは難航しているという。

 同警察は、これまでに日本製普通車からの銃撃という目撃証言を得ているが、普通車からでは車高の高い四輪駆動車の前方エンジンフードに銃弾を貫通させることは難しく、より車高の高い車からの銃撃の可能性もあるとして、近く現場周辺住民の事情聴取を始めるという。 (12/09 15:34)

http://www.asahi.com/national/update/1209/016.html
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<殺害外交官>週刊現代の遺体写真 川口外相「言語道断だ」 [毎日新聞]


川口順子外相は9日午前の閣僚懇談会で、今週発売の週刊誌「週刊現代」がイラクで殺害された日本人外交官の遺体写真を掲載したことについて「言語道断だ。人権問題だと思っている」と強く批判した。福田官房長官も会見で「本当に良くない。遺族の気持ちを考えると、そこまで報道すべきかどうか考えるべきだ」と述べた。

(毎日新聞)[12月9日12時51分更新]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00003058-mai-pol
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APF通信:http://www.apfnews.com/

Photo Mail News BBS:
http://www.apfnews.com/gd/mailbbs.php

No.67 特報/外交官検死結果

殺害された外交官の検死によって、当初から伝えられていた内容にかなり誤りがあったことが分かった。奥氏は3発の銃弾を受け、そのうち、1発が左側頭部から頭がい骨を貫通し脳に到達、即死。井ノ上氏は鎖骨に1発の銃弾を受け、静脈等損傷により失血死。虫の息があったのは、奥氏ではなく、井ノ上氏だった。/APF通信社特報部
03/12/09 0:48
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「ニューズウイーク日本版12・17」

P.21

「韓国人工事業者や日本人外交官が襲われた事件では、犠牲者は車に乗っているところを、並走してきた車から銃弾を浴びせられた。韓国人が乗っていた普通の車は、弾を防ぐには役には立たなかった。
 日本人外交官が乗っていたのは軽い防弾装甲を施した車両だったが、やはり役に立たなかった。3〜4台の車に乗り込んだ襲撃犯は大口径の機関銃を使用したらしく、銃弾は車の窓を簡単に貫いた。」
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※ 参照書き込み

「日刊ゲンダイ」記事より

『米軍(CPA)は奥参事官を見殺しにした!!  [日刊ゲンダイ12月5日より] − それでも事件の真相を追及せず自衛隊派兵を急ぐ“カス政府” −』
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1323.html

『事件直前に発生した「韓国大使館員誘拐事件」で“次は日本の外交官や民間人を皆殺しにする”とのメッセージを米軍が情報秘匿! [浜田和幸氏:日刊ゲンダイ]』
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1329.html


『なんと“本物”のイラク大使はいまだに本省常勤 [日刊ゲンダイ]』
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1325.html


TV番組より

『射角と正確度からトラックの荷台などに設置された“軽機関銃”による銃撃らしい』
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1734.html

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