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今後の世界を何によって受け止めるべきか?
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投稿者 如往 日時 2003 年 12 月 11 日 07:04:36:yYpAQC0AqSUqI

(回答先: 今後の世界と日本   [里心さんに応えて] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 09 日 21:38:06)


 あっしらさん、こんにちは。
 横レスにて失礼します。


 私自身は経済学の素人を認めながら、あっしら流経済原理の解明はマーケティング論的に言えばプロダクト・アウト(=供給重視)の基調に重心が置かれていると理解しています。無論、マーケット・イン(=需要重視)の発想によるフィード・バックを内包していないと断じることはできません。けれども、双方向を統合した、所謂(国家)経営論の提示までには至っていないと思われます。それは、そこまでの誘導に与しないとのあっしら氏特有の弁別によるのか、どこかに提示されていても見逃してしまっているのか、あるいは私の想像力不足によるものか、判然とはしていません。
 合作論に関する氏の基本的姿勢が、「合作」を考察の梃子として重視する、もしくは共通の視点を仮設するためのたたき台として提示することにあるとは、私も含めてあっしら教信徒(?)の多くの人達は心得ているのではないでしょうか。私も“奴ら”が予め謀略を画しているとは考え難いのですが、歴史的に涵養されたエートスの基に貨幣的富の拡大の機会を探索し、必要ならば他者と謀議・合作し策略を遂行していくことは十分考えられ得る所作だと思います。

 ところで、勿論今後の世界を何によって受け止めるべきかということに大いに関係しているのですが、この阿修羅の各板がどのように集約されてどこに収斂していくかを推察し、仮にジャーナリズム的性格を超えることがあるとしたら、おそらく共同体論に帰着していくベクトルもあり得るのではないかと想っています。もしかすると、50年代や60年代の亡霊が30年の年月を経て新たなる共同体論として現前して来るかも知れません。
 70年代以降、「日本はブルジョア革命を経ずして変革のドライビング・ホースを形成し得るか。あるいは将来的にもブルジョア革命を経験しないであろう日本が変革のドライビング・ホースを形成するためには何に依拠すべきか。」と、同様に「新たなブルジョア革命の様態、21世紀におけるブルジョア革命の外貌はどのようになるか」は、左翼系知識人の問題意識の中核部分を構成していたと想います。
 そして、「あっしら流経済原理を援用する共同体論とは何か。」と、すなわち「創設すべき共同体とは、その共同体を支える理念とは、共同体経営の原理とは。」一体何になるだろうかと、時々私は想いを廻らしています。同時に、上述の問題と重なりますが「共同体の建設を主導し担い手として核になるべき層ないしは群とは何か、それは現実に新たなる共同体論を構築し得るか」も主要なissueであると意識していますが、遺憾ながら今も尚答えを見い出せずにいます。

 さて、おそらく“奴ら”は共同体論には興味がなく彼らの追求するのは結社論ないしは結社連合としてのカルテル論であるのでしょう。彼らの寄生的性格から言えば、固より共同体の発想には疎く、重要視するのはより効率的で永続的な寄生状態の現出に有用な結社という個の結合だけだと想われます。しかし、“奴ら”でもなく“奴ら”の予備軍でもない我々は、迫り来る奴隷状態にたいする抵抗やそれからの解放のためには新たなる共同体論を模索してゆかざるを得ないでしょう。
 少し前の共同体論の立論公式(function)には、例えば「聖なるもの」、「プロトコル」、「物語」等のparameterが提起されたのですが、あっしら氏ならばどんなものを対置されるでしょうか。あるいは新たにどんなparameterが必要だと思われますでしょうか。
 また、氏は“奴ら”も我々(人間)の本性の一部を反映しているに過ぎぬと捉え、それゆえ“奴ら”と話し合うことも可能だと推察されているように見えますが、では彼らを話し合いのテーブルにつかせるにはどのようにしたらよいのでしょうか。彼らにその寄生的性向を払拭させることは難しいでしょうし、どんな条件提示をしたら少なくともテーブルにつく気になるのでしょうか。
 
 足早に多くを盛り込み過ぎたかも知れませんし、さらに本格的に共同体論に踏み込んでゆくことの困難性を心得ますので、あっしらさんの感興に副う限りにおいて回答をいただければ幸甚の至りです。

 また、会いましょう。

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