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(回答先: アルカイダなどというのは世の中に存在しない。それはペンタゴンの作った偽のイメージである(ノルウェーの教授)。 投稿者 ある会だ 日時 2003 年 12 月 09 日 16:00:17)
ある会ださん、こんにちわ。
アルカイダ脅威論は、かつてのソ連=共産主義脅威論に相当するものだと思っています。
共産主義脅威論が戦後世界の米国一極支配を補完する役割を果たしたように、アルカイダ脅威論は、“脱戦後世界”の新世界秩序構築運動(=「対イスラム戦争」)を補完するための仕掛けです。
(国内の共産主義者は脅威であっても、戦争で疲弊しなんとか国家を維持しようともがいていた「共産主義国家」は危険な敵に値するものではありませんでした。「共産主義国家」を軍備増強と強権支配に向かわせることで経済的にも困窮させ、そのあがきぶりをもって国内向けに共産主義の危険性を実感させるという政策が「冷戦」であり反共主義です)
ウサマ・ビンラディン氏が主宰するアルカイダ(「十字軍とユダヤ人に対抗するイスラム世界戦線」?)そのものが米英のエージェントかどうかの見極めはついていませんが、メディアで喧伝されているような世界最強のテロリスト集団でもイスラムで多数派を形成できる政治勢力でもないことは確かです。
(アルカイダのなかに多数のエージェントが入り込んでいることは間違いないと思っています)
そのようなアルカイダを米英支配層=メディアが誇大宣伝する意図は二つあると思っています。
一つは、「対イスラム戦争」を「対テロリスト戦争」として遂行するために“目に見える”証拠が必要だということです。
(カソリックがキリスト磔像やマリア像を持ち込んだように、論理だけで人々を納得させたり惹きつけるのはたいへんですから、わかりやすい対象としてアルカイダを持ち出したというものです)
もう一つは、イスラム世界の“破壊分子”を炙り出すための釣り糸です。
(共産主義脅威論も、対外的にはソ連や中国の脅威や悪逆非道を煽るものでしたが、同時に、国内の左翼反体制派を炙り出すためにも使われてきました。共産主義者は危険と思わせるとともに、共産主義者を公安組織がウォッチしています。イスラム世界の「近代化」を進める上で、誰が敵なのか誰が危険分子なのかをアルカイダをリトマス試験紙にして見つけ出すという手法です。アルカイダにシンパシーを感じる一般ムスリムは多いので、シンパシーが行動に転換した時点で対処しようというものでしょう)
米軍がイラクで行っている「対テロ掃討作戦」も、潜在的危険分子を顕在化させる目的があると考えています。
(※ 『イラクの現局面は大枠で米英政権のシナリオ通り [シジミさんへ]』(http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/333.html))
※ アルカイダの実態についての見方は次の書き込みを参照してください。
『アルカイダはローカルなイスラム復興組織』
( http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/585.html )