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英米のアフガン・イラク侵攻と世界一強支配戦略は、国際平和・協調の理想とシステムを破
壊するものであり、日本を含めた世界の諸主権国家の利益に反するどころかその最大の脅威と
なるもである。
実際に英米のイラク侵攻は、その政体問題の最大の当事者であるイラク国民の支持も承認も
なく、国連安全保障理事会の支持も承認もなく、はっきり言ってイラク国民と国際社会の大多
数の反対を押し切って強引に行われたものである。
イラク戦争では、多くのイラク人一般市民および兵士の死傷者が続出している。アメリカは
「戦闘終結宣言」なる「戦争終結宣言」とは異なる宣言を「一方的」に発したが、それが終戦
を意味しないことは明らかである。
このことと、この戦争がイラク国民も国際社会も正式に認めていないものだということを合
わせて考慮すれば、どう控えめにみてもイラク人及びイスラム教徒によるイラク国内での対英
米軍攻撃は、「英米の侵略行動への対抗」であって無法で非道な犯罪行為とはイラクの内外両
方の法的基準に照らしても評価できない。
否、むしろその、「英米の侵略行動への対抗」活動は、世界の諸主権国家及びその諸国民の
現在と未来における主権・自由・財産・安全を守るための戦いとしての意味と役割をイラク国
民とフセイン氏の意思とは無関係に持っている。
このことは、もともと軍事侵攻の理由とはなりえないイラク政府が保有する「大量破壊兵器
」が発見できず、むしろ英米政府がイラク戦前にそれに関する虚偽報告をしたことが明らかに
なっている現在は、さらに重要になっている。要するに、何の根拠も証拠もなく、ある強大国
家が自国の国民に嘘の報告をして、ある国をそこの住民の承認もなく軍事攻撃をして占領する
ことを、世界の諸国民は許すわけにはいかないのである。
つまり、イラク国民及びイスラム教徒のイラク国内での反英米軍事闘争は、イラク人、日本
人、国際社会のそれぞれの立場から見ても、まったく正当なものであり、むしろ世界の諸国家
・諸国民の共通の利益を守るものである。
であるから、当然われわれ日本人がイラク国内における反英米闘争における諸戦果を日本や
世界の不利益となる犯罪行為と決め付けることなどできるはずもなく、われわれはいち早くイ
ラク国内の悲劇的な混乱が侵略当時国である英米ではなくイラク国民と国際社会の指導のもと
に収集されることを目指すべきなのである。