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少子化対策して人口増加させても幸福につながりません。
ξ 人口減少が経済にどう影響するか ξ
ペストの大流行
ヨーロッパでは1348年から猛威を振るったペストで人口が激減、半減した。
1人あたりの耕地面積は広がり、土地余り人手不足社会となった。
農産物の価格は下落、人手不足で労働賃金は上昇、生活水準は向上した。
江戸時代の三大飢饉
享保天明天保の江戸時代の飢饉が発生した1730年−1800年。
日本の人口は3200万人から一時3000万人を切るまでに減った。
だが生産性の向上で農業生産高は増加した。
技術進歩が人口減少を克服する原動力となり、生産性の向上は幕末まで続いた。
アイルランドのジャガイモ飢饉
1846年から1910年頃にアイルランドでは人口が年率0.9%ずつ減った。
ジャガイモが飢饉で海外移民が続出。60年間ほど人口減少は続いた。
この間の経済成長率はプラスだった。
土地余り人手不足となり実質賃金が上昇。
人手のかからない畜産への産業構造転換も進んだ。
1980年以降のハンガリー
出生率の大幅な低下と死亡率の上昇で人口が減少。
だが、実質成長率はおおむねプラスを維持。
80年代半ばまでは資本ストックが増大、90年代半ば以降は市場経済化による
技術進歩が雇用減をカバーした。
総合
労働力が減少することで実質賃金が上昇し生活水準が上昇した。
労働力の減少は技術革新による労働生産性の上昇で補った。
ただ産業構造の転換を伴わない技術革新では成長に限界が有る。
江戸後期には農業の技術革新で経済が向上したが、高度成長したのは明治維新の
工業化を進めてから。
現在は工業社会から情報社会への転換が高度成長するには必要。
少子化現象は国を富ませる。情報化とバイオ技術化、ナノテク化、最新技術を
積極的に取り入れれば更に良い。