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(回答先: Re: 反論します。 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 21 日 20:32:49)
スパルタクスさん、こんばんわ。
>あっしらさん、こんばんわ。
>イラクに対する占領政策は日本のそれよりかなり屈辱的で暴力を伴ったひどいもので
>あって、反発されて当然なんです。
謂われなく爆弾を落とされ砲撃された上に、占領軍として国土を蹂躙している米英占領軍にイラク人が反発するのは当然です。
元の書き込みは、都市空襲を受け原爆まで落とされ、同じように占領軍として国土を蹂躙された日本では武力抵抗が起きなかったのに、なぜイラクで武力抵抗が起きているかを説明したものです。
(これまでの武力抵抗が、イラク国民の“自発的な”ものなのか、米英の意図が裏にあるものなのかは見極めがついていません。しかし、米英が居座り「近代化」を押し付けようとすれば、確実に自発的な武力抵抗が拡大すると思っています)
武器狩りで屈辱的な対応をしていることは知っていますが、占領政策で「日本のそれよりかなり屈辱的」というのはどういう内容を指したものでしょうか?
(フセイン政権が逃亡したのですから、直接支配という統治形態は別として)
違う!そんなんじゃない!日本を占領した時、アメリカは日本兵にペニスをなめさせるような虐待をしただろうか?土足で女性の家に上がりこんできただろうか?彼らは戦犯裁判すらせず、一方的に残党狩りと称して今でも乱暴狼藉をイラクやアフガンでやっているんだ。日本が降伏した後、米軍の誤爆なんてあっただろうか?あいつらはアラブは人間と思ってない気がする。
>教育・医療が無料だったイラクに部族主義を復活させたのはアメリカの経済制裁であ
>り、空爆なんです。そして、彼らは今なお近代化とは程遠い混乱を引き起こしています。
米英の経済制裁がイラク国民に困窮をもたらし、湾岸戦争後のフセイン政権が権力を維持するために部族社会に擦り寄ったことは確かです。
「彼らは今なお近代化とは程遠い混乱を引き起こしています」で言われる“彼ら”とはどういう勢力ですか?
無論、アメリカ・イスラエルのシオニストです。
>イラクは伝統的に左翼学生の多い所なんです。あいつらこそがイラク人の近代的な生
>活をメチャメチャにしたんです。
バース党はアラブ型社会主義を掲げる政党で共産党とも連係していた時期があったのですから、「伝統的に左翼学生の多い所」という見方はそれなりに認めます。
しかし、フセイン後は共産党は弾圧対象となり大きな政治力は奪われています。
「あいつらこそがイラク人の近代的な生活をメチャメチャにした」というのは、具体的にどういう動きを指すものですか?
12年間もの経済制裁と空爆。その後のバグダッド攻撃、そして略奪のけしかけと放置。米軍は暴徒が博物館を略奪するのを黙って見ていた。モサドは恐らくイラク国内でイスラム指導者の暗殺をどさくさにまぎれて行っていると思います。つまり、湾岸危機から始まるアメリカ・イスラエルの一連の動き全ての事ですよ。
>イラクを部族国家にさせているのは他ならぬアメリカ自身なのですよ。アメリカとイ
>スラエルがイラクをそういう風にわざともっていっているのですよ。奴等はイスラム
>世界の近代化など望んではいない。混乱すれば良いと思っているだけなんだ。
イラクが部族国家になってしまったのが米国の意図的な政策の結果だという指摘はそれほど外れていないと思います。
(部族国家というより、宗教と民族の対立をイラク国内で浮かび上がらせる政策だと見ています。そのような対立と分裂を持ち込む策動は、手を突っ込みやすくしたり、支配をやりやすくするために使う彼らの常套手段です。戦前の日本も、対シナ政策でそのような政策を使っています)
米英が、イスラム世界は混乱すれば良いと思っているだけで、膨大な戦費をかけてイラクを攻撃し占領支配した考えることはとうていできません。
イスラエルの安全保障及び大イスラエル主義には少しは貢献するかもしれませんが、米国にはどういうメリットがあるのでしょうか?
(イスラエルがイラクなどで経済活動に励むことは認めても、チグリス・ユーフラテスまで領土を拡大することを米英が容認するとは思えません)
そこですが、米英の支配層はイスラエルに押さえられているのではないか?と思っています。
私は、以前も書き込んだように、イスラム世界の「近代化」こそが9・11以降の戦略だと考えています。
ところで、スパルタクスさんが考えられている近代化とはどのようなものなんでしょう?
あなたの言う「近代」と私の言う「近代」はちょっと違います。私の近代的な生活というのは教育・医療が発達している状態を考えています。病気やになったり、怪我をした時、すぐに病院に行ける状況。これに対してあっしらさんの考える近代化というのはもう少しシビアで、中曽根や小泉が目指している民営化に近いものかと思います。