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(回答先: 日本敗戦宣言後のGHQ支配に反撃した日本人はいなかったのだろうか… 投稿者 イラクの子供はもうパレスチナの子供のように米に投石 日時 2003 年 10 月 18 日 16:57:00)
文庫本になった保坂正康の本にそのことが書いてありました。今、該当の本を探していますが見つかりません。割と新しい本です。とにかく、昭和史の謎を解明する内容であり、貴殿と同じく、GHQに反抗した日本人はいなかったかとどうかと綿密に当時の記録を調べて、結論はいなかったということになっています。
三鷹事件や下山事件等、共産党潰しのための国鉄労働者を標的とした謀略事件が相次いでいた頃、マッカーサー襲撃を企てた男が逮捕されたという記事が載りましたが、その後のフォロー記事がなく、結局これはGHQが反乱分子をあぶりだすために仕組んだ謀略だったらしく、あまりに日本人が素直で従順なので、その当時のGHQ当局が訝しがっていた様子が例証されています。
その他に、昭和8年の5.15事件の犯人の裁判傍聴報道以後、天皇のために命を捧げるという皇道精神を賛美する風潮が一般に広まって、その時点から日本は皇道精神を旨とする原理主義国家になって第二次世界大戦まで突き進んだという指摘がされているなど、一読の価値ある本だと思います。
また、敗戦直後に釈放された共産党幹部がGHQを解放軍と呼んだり、昭和22年の2.1ゼネストがGHQの指令で中止になったり、また多くの日本人がマッカーサーを褒め称える手紙を送っっていますが、将軍の子供を産みたいと申し出る女性も多数いたようですし、これらの事実から、日本人は昨日までの崇拝の対象を天皇からマッカーサーに移し替えたのだと言えるでしょう。
そのことは、シベリア収容所内で活躍した共産党への転向者たちが作っていた新聞に、スターリン元帥を称える文章が、スターリンの名前を天皇に替えるだけで全く同じ意味になってしまうという事実からもうかがえます。
要するに日本人は、時の権力者にすごく従順なのです。