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「さざ波通信」を拾い読みしていて興味をそそるやり取りに遭遇したので紹介させていただきます。
ここでの日米安保やナショナリズムなどの議論の手掛かりにでもなればと思い転載しました。
民族派と共産党左派の大きなすれ違いのなかでの微妙な噛み合い具合が興味をそそりました。
(色分けは勝手に付けた略称だと受け止めてください)
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日米安保条約解消2003/12/21 横山涼平、10代、学生
日米安保条約はペリー来航以来の不平等条約です。日米安保条約は日本国土に米軍が駐留して日本防衛を勤めると書いてありますが、その裏では日本の属国化を狙っています。これは同時に日本国民の愛国心を失くさせようとしているのです。愛国心と聞くと極端に軍国主義の復活だ。と勘違いしている人がいます。愛国心というのは日本以外の国はどこでも当たり前なのです。しかし日本はGHQの洗脳で愛国心=軍国主義=悪となってしまっていいるのです。
まずこれを解消するには日米安保条約を解消して、米国と日米友好条約の締結を締結する必要があります。また同時にアジアとの共同体制も確立する事が大事です。また日本共産党に考え直して欲しいのは自衛隊放棄です。ある政治家がこういいました。防衛力を持たず敵に攻め込まれたらどうしますか?と質問しました。政治家はこういいました。降伏すればいい。といいました。こんな暴言は許されません。日本の防衛力は時と共に拡大していく脅威に対しての防衛力をもつ必要性があります。またなぜ軍を悪と決め付けてしまうのですか?自衛隊はあの帝國軍とは違います。防衛軍なのです。
自国の安全保障は自分たちの力で確立するのが真の独立国です。
http://www.linkclub.or.jp/~sazan-tu/readers/0312/r0312_5.html
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横山涼平様2003/12/24 天邪鬼、60代以上、自由業
甘いですね。日米安保条約は事前協議で1年前に通告すれば解消できることになっています。で、、条約ではそう書いていても、ハイそうですかとアメリカが引き上げると期待するとしたらあなたはあまちゃんです。
かりに民主連合政府ができて、その政府が日米安保条約の破棄をアメリカに通告すれば、アメリカが全軍事力を日本に投下するのは間違いないでしょう。その攻撃と破壊はイラクの比ではないでしょう。だがそれでもなお日米安保条約を破棄しなければならないのです。だから安保破棄という限りよほど腹を据えねばなりません。安保条約破棄は日本人民とアメリカ帝国主義の死闘になる以外にありません。だから日本共産党は安保条約を「凍結」するのです。日本革命は日米安保条約破棄と一体のものでしょう。安保条約をなくする以外に日本革命はないのです。だから平和革命などは夢のまた夢ですが、そういえばおそらくこのさざなみ通信に三角波が立つでしょう。民主主義革命なんて臆病者の主張にしか過ぎません。さて反論がきてからこの話は続けましょう。
愛国心!まさかあなたのような10代の人からその言葉を聞くとはびっくりしました。郷土愛ならわかります。ふるさとが懐かしいという気持ちならば私にもあります。愛国心と郷土愛とは別のものです。
だが各国の人が愛国心を持ちすぎていて、かれらのそれぞれの国と国の利害が対立すれば戦争しかないではないですか。そんな時、愛国心は軍国主義以外に進む道がありますか。抑圧民族の愛国主義は侵略主義なのです。反対に被抑圧民族の愛国主義は反植民地主義、民族独立の思想です。だから日本人が愛国主義を唱えれば反対しなければならないが、イラク人民が愛国主義を唱えれば断固支持しなければなりません。
本当は働く人たちにとって国家なんかないほうがいいのです。国があるから戦争があります。共産主義社会は国家のない社会です。なぜなら階級のない社会だから暴力機構である国家は消滅するしかないのです。共産主義者はそのような社会を目指しています。
国家とは何でしょうか。階級支配のための、荒っぽく言えば、国家は道具なのです。支配階級が被支配階級を制圧するための暴力機構が国家なのです。国家は警察と軍隊と法律によって成り立ちます。どの国でも国家を転覆する行為に対して重罪にする法律を持たないない国家はありません。すべての法律は支配階級が被支配階級を抑圧するためのものです。それは階級社会が生まれてからずーッとそうなのです。これらを総合して暴力機構と呼びます。ですから愛国とはこの支配階級の暴力機構を愛することに他ならないのです。日本共産党も愛国心を標榜しますがもってのほかです。
したがって「労働者階級に国家はない」とマルクスが看破し、第一インタナショナルのテーゼにしたのです。ナショナリズムこそは帝国主義の思想であり、インターナショナリズムこそがプロレタリアートの思想として掲げられるべき旗です。この重要なテーゼに日本共産党は背反しています。はじめは右翼日和見主義として、今日では社会排外主義として労働者人民の前に立ちふさがるようになったと私は考えています。
だから、だからイラク戦争において反植民地闘争に立ち上がるイラク人民とイスラム世界の人々に敵対するしかないのです。彼らの崇高な反植民地闘争をテロだといってはばからないのです。それならばすべての革命はテロになり、そのようにいうならば反革命でしかありえません。若しも暴力革命のすべてを否定すればフランス革命も、ロシア革命も否定せざるを得ず、近代資本主義もなければ社会主義もないし、帝国主義支配は永遠のものになります。
帝国主義間の戦争において「降伏すればいいのです」という政治家がいればそれは正しいのです。祖国敗北主義といいます。レーニンによって徹底的に批判されたカウツキーに対する評価は「祖国擁護主義」でした。だから日本のマルクス主義者は不破氏をカウツキーとさげすんで呼びます。祖国擁護主義はマルクス主義の敵です。
労働者階級にとってその国のブルジョアジーの利益のための戦争は関係がありません。かってに資本家同士が甲子園で殺し合いをすればいいのだよ。国が負けようが勝とうが万国の労働者にはそもそも国家なんかないのですから関係ありません。自衛隊なんかいりません。自衛隊は帝国主義の軍隊ですから。しかも資本家のための軍隊だから解体する以外にありません。だが労働者の軍は必要なのです。ただし反革命を制圧するための軍です。革命の過程で労働者階級は武装する以外にないのですから、反革命に対抗するための労働者の軍隊がそのとき結成されていななければならないでしょう。それは自衛隊と異質のものです。
「防衛力を持たずに敵に攻め込まれたら」という敵とはどこの国のことですか。すでにアメリカ帝国主義に攻め込まれ60年近く支配されているのに二重支配ですか。 横山さんは十代の学生さんだからもっと勉強ができますね。どうかレーニンの「国家と革命」岩波文庫にありますから読んでくださいね。ついでに「帝国主義論」も読んでいただければおおむね私の言うこともわかるでしょう。
よいお正月を迎えてください。 天邪鬼より
http://www.linkclub.or.jp/~sazan-tu/readers/0312/r0312_9.html