現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ32 > 718.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 12月10日日米安保フォーラム主催、笹川平和財団の役員・評議員名簿【田淵節也会長・・・】 投稿者 なるほど 日時 2003 年 12 月 28 日 19:51:20)
2004年01月05日(月) 書評の書評 / myblog
山崎正和氏、彼は劇作家であり、東亜大学学長でもある。保守主義の代表格、多分にコーポラティズムを持つ論陣を張るかたである。日経新聞のSunday Nikkei(1月4日)によれば山崎氏は「米国による世界一極体制は戦前の多極、冷戦期の二極に比べて安定性がはるかに高い。」と考えている。圧倒的に力をもつ米国を中心に支持国と牽制国がバランス良く並ぶ体制が最も安定性があるという持論らしい。日本は牽制国ではなく、積極的に支持国となり、イラク問題(戦争)で日本のプレゼンスを示す絶好の機会ととらえる世界観である。これが今の日本の多数派なのだろうか?
その米国でも、クリントン政権で国防次官補を勤めハーバード大学ケネディースクール学長であるジョセフ・ナイは米国の一極主義の危うさを述べている。
一方、アフガニスタンのNGOペシャワール会の中村 哲氏は「一見権威のある『大人の現実論』にだまされてはなりません。そこに示されるものは、『注文の多い料理店』(宮沢賢治)です。見映えのよい舶来のもに福があると信じ、非現実の世界で恐怖するだけです。『国家百年の計』という深慮遠謀もなく、目先の繁栄を追う。姑息な手段で危機感を煽り、外に矛盾を転化するのは、歴史的に使い古された方法です。無実の人の殺戮を是認してまで守るべきものとはいったい何でありましょう。」(ペシャワール会報No76)
この差はどっから来るものか、山崎氏は劇作家、中村氏は医師という立場の差だろうか。多分、この差は現実(現場)を見ているかどうかの差だろう。参院トップ当選を果たしたテレビコラムニストの舛添要一氏は、アフガニスタン戦争において、「アフガニスタンは国家の態をなしてない以上、攻撃される責任は負うべきだ」とアフガニスタン攻撃を肯定したのだが(この考え方も日本の多数派なのか)、それは山崎氏と同様に攻撃され傷つき死ぬ人々の悲惨さを想像できないのではないだろうか。
私自身は医師という立場で死が身ぢかであることから、中村氏の述べることの方が真実だと思わざるを得ない。
Posted at 21:44 / Comments( 0 ) / Trackback( 1 )
http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/blue_tiger/199