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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040101k0000m030062002c.html
現代の霊長類の祖先とみられる最古級の頭骨化石を、中国湖南省の約5500万年前の地層から発見したと、中国と米国の研究グループが1日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。霊長類の起源は北米とする説が有力だが、同グループは「アジア起源の可能性がある」と主張している。
発見したのは中国科学アカデミーなどのグループ。化石は直径2.5センチの小さな頭骨で、下あごがほぼ完全に残っていた。脳の容積や、目の入るくぼみの形などの特徴から霊長類と判断した。 この霊長類の体重は推定約28グラム。歯の並び方は原始的で、昆虫を食べていたらしい。過去の研究から「初期の霊長類は夜行性で目が大きい」と考えられてきたが、この霊長類は目のくぼみが比較的小さく、日中に活動していた可能性が高いという。ベルギーで発見された初期の霊長類テイヤールディナによく似ていることから、学名は「テイヤールディナ・アジアティカ」と名付けられた。
霊長類は約6500万年前の恐竜絶滅の時期に出現し、当時は地続きだった北米と欧州で進化したとされる。これまで、アジアでは初期の霊長類の化石はほとんど見つかっていなかった。【足立旬子】
◇高井正成・京都大霊長類研究所助手(古霊長類学)の話 初期の霊長類の化石は北米でたくさん見つかっており、それが北米起源説の根拠となっている。アジアでこれだけ保存状態の良い化石が見つかったことは、アジア起源説の可能性を示す重要な発見だ。
[毎日新聞1月1日] ( 2004-01-01-03:00 )