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東京最深部テロ攻撃!!
いつ、どこが襲われるのか?
アルカイーダ『東京攻撃』を発表
さる11月16日、そして21日に国際テロリスト・アルカイーダの『幹部』と名乗るアブムハンマド・アルアブラジという人物がインターネット上及びアラビア系の雑誌に恐怖の声明を掲載した。――日本の兵士がイラクに足を踏み入れた瞬間、東京の最深部を攻撃する!
これらの日にちはいずれも、トルコのイスタンブールでテロ騒動が起きた翌日である。じつは20日に起きた英国総領事館とHSBC自爆テロに関し、自分たちがやったと発表した団体がある。それはアブハフス・アルマスリ旅団と言い、その犯行声明のなかで「米国の追随者、英・伊・豪・日本にはすでに警告してある」と、ここでも日本に対するテロ攻撃を準備しているかのような言い方をしていた。
すでに本紙が解説したように、イスタンブールのテロ事件については十分知っておく必要がある。そして実際のところ、自衛隊が行く、行かないに関わらず、わが国がテロ攻撃の対象となることは必然とも思われるのだ。
現在の世界を動かしているある勢力は、明らかに世界最終戦争を演出しようとしている。あるいは、世界最終戦争を脅し文句にして、地上の富を纂奪しようとしている、と言い換えても良いのかもしれない。
その邪悪な勢力は、単にアフガン、イラク、そして石油資源を埋蔵している中東各地を混乱に導こうとしているのではない。メガ中東から始まり、ヨーロッパ全域、旧ソ連圏の中央アジア各地、さらには朝鮮半島から台湾海峡に至るまでを大混乱大紛争の場に仕立てようとしている。
グルジアの政変、中央アジアの混乱、朝鮮半島や台湾の不気味な蠢動は新年が明けてからゆっくりと解説することにして、当面最も気になる「東京(日本)に対する攻撃」について考えてみたい。
東京テロは、あるのか?
東京がテロ攻撃を受ける可能性は非常に高いと考えて良い。それは自衛隊がイラクに派兵されるから――ではない。極東に極度の緊張を生み、それが場合によっては世界最終戦争の糸口になり得るように仕向けるためである。そして……現実には東京だけが狙われるわけではない。アルカイーダ(と名乗る連中)にとっては、「日本=東京」なのだ。彼らは日本のどこにでも攻撃をする可能性がある。
こうした状況のなか、わが国の守りはどうなっているのか? 警視庁幹部は「東京ならどこでもターゲットになるというのなら警備にも限界があるのが実情。都内で日本人を狙うなら、駅や商業施設、運行中の交通機関などなんでもいいわけだから」と困惑の状態なのだ。警視庁は一昨年の9・11同時テロ以降、米国大使館をはじめ都内に集中する米国関連施設などの警備に力を入れてきた。「中東などのテロでは百キロクラスの爆薬を使っているが、国内でイスラム原理主義者が同じものを入手するのは困難」と分析した警視庁は、イスラム原理主義者の把握に全力を挙げるとともに、大量の火薬類が盗難にあわないよう警戒している程度でしかない。
国家権力にすべてを奪われた新聞TVマスコミは、東京テロ=日本攻撃の恐怖を報道できない。小泉政権は恐らく、わが国国内でテロが起きることを確信しているだろう。そんな確信を口に出した途端、自衛隊イラク派兵などすっ飛んでしまう。
では、国家権力と戦う能力を持つ雑誌出版社は、この恐怖を国民大衆に知らしめているだろうか? 少なくとも、恐怖心を煽るだけはやっているようだ。だが、その報道能力はお粗末の極みである。
たとえば『アルカイダ東京テロ厳戒態勢!日本入国・行方をくらました10人のチェチェン・ゲリラ』(『週刊文春』12月4日号)などがその好例。タイトルを読んだだけで大体の内容が理解できるし、確かに怖い。流石に文春の取材能力は凄い!と唸った読者もいたかもしれない。
だが実態は新聞TVマスコミ並のお粗末さだった。どうやら警視庁公安あるいは外事課あたりから耳うちされた情報を、何もウラを取らずにタレ流しただけの記事だと思われる。と言うのは、本紙の関係者がこの時点で「日本入国・行方をくらました10人のチェチェン・ゲリラ」本人たちと行動を共にしていたのだ。本人たちの日本入国理由は事情があるから伏せておく。だが、彼らが東京や日本のどこかをテロ攻撃するという可能性はまったくゼロ。あり得ない話なのだ。だいいち、彼らは入国以来、姿を消したわけでもなく、いつでも接触できる状態にあった。『週刊文春』は、直接会って話を訊くことも容易に出来たはずなのに、電話1本、手紙1本、何一つ取材もせずに憶測記事を載せただけなのである。
こうした中途半端な憶測記事は恐怖を煽るだけで、その深奥を理解させない。深奥とはすなわち、東アジア大混乱、ユーラシア大混乱から世界最終戦争へと導く恐怖のプログラムなのだ。(あるいはそうした恐怖を振り翳して、世界を纂奪しようとする動き。)
東京攻撃! いつ、どこを?
自衛隊のイラク派兵に対する報復行動として東京(日本)テロが行われるわけではない。そして残念ながら、わが国最深部に対するテロ攻撃は、必ずあると考えてよい。しかもそれは、1度や2度では済まないだろう。
テロは恐らく、自衛隊イラク派兵に対応した形をとるだろう。年内に起きる可能性すら存在したが、今日までの状況を見る限り、新年1月中旬、2月中旬、そして3月下旬あたりが最も可能性が高い。
では、場所はどこか?
最初は間違いなく東京そのもののはずだ。アルカイーダを名乗る男も「東京の最深部」と言明した。では、具体的な場所はどこか? 本紙は3つの場合を推測する。第一は正しく世界最終戦争とわが国の役割を考えた「最深部」。第二として、文字通りの「東京最深部」。最後に考えられるのは「日本攻撃の第一波として」の繁華街中心部だ。
第一の具体的場所とは、東京都のド真ん中、千代田区の中央部……。そんな所を攻撃対象にしたら日本中がひっくり返るという場所だ。その衝撃が何を生むか、読者も想像することはできるだろう。
第二の具体的場所は地下鉄あるいは地下街の最深部だ。3月20日に地下鉄でテロ攻撃などがあれば、この衝撃はまたも庶民大衆の心に激震が起きるだろう。
第三の場所としては、いくつもの候補がある。米国資本の象徴として東京ディズニーランドがやられるかもしれない。TV局があるお台場やレインボー・ブリッジを中心とした湾岸域(ベイサイド)、さらにはユダヤ金融資本が多数入り込んでいる六本木ヒルズが狙われる可能性もある。外国人観光客がやたら多い浅草も攻撃目標になりやすい。中国人がたむろする新宿も危ない。そして、これらのどれかがテロ攻撃されたら、あるいはわが国大衆の心は一夜にして大転換してしまうかもしれない。
その刻に備えて
在韓米軍第二師団が撤退を開始し、ソウル以北には米軍の姿が消えつつある朝鮮半島。6カ国協議の行方は見えず、北朝鮮の金正日の言動は日に日に強力になっている。北朝鮮の頭脳とも思われた黄チョンヨプは亡命し、最後に残った北朝鮮の頭脳「ナンバー2」趙明禄は体調を崩して北京で療養中。――流石の金正日も国際政治を正確に把握しにくい状況にある。こんな状況のなか、北朝鮮を巧みに操ろうとする者がいたら、どうなるか? アルカイーダと北朝鮮が手を結ぶといった過激なプログラムだって考えられるのだ。
東京あるいは日本全域を襲うテロ攻撃は、1度や2度で済まされるものではない。いや、それどころか、最悪の場合、世界最終戦争という恐怖の刻がやってくるかもしれない。そしてこれは、空想科学小説や出来の悪い映画の話なのではない。
世界最終戦争を具体的に考案し、そのプログラムを必死になって推進している勢力が実在している。ブッシュ米大統領は12月1日、5キロトン以下の小型核や、地下深く潜伏する敵の部隊やテロリスト、大量破壊兵器を攻撃目標にした「強力地中貫通型核」の研究予算を盛り込んだ総額273億ドル(約2兆9700億円)のエネルギー省関連歳出法案に署名したが、これは明確に、小型核が完成したと考えて良い。米国が所持したであろう小型核は、間もなくテロリスト達の手に渡る。
世界最終戦争を演出しようと考えている勢力は、米中大戦争を思い描いているわけではない。ロシア対米国の戦いこそが世界最終戦争だと考えているようだ。――この恐怖のプログラムは順次本紙で解読、掲載の予定だが、彼らが未だに畏怖しているのは日本復活である。だからこそ、彼らは執拗にわが国を攻撃してくるのだ。
わが国に対するテロ攻撃は何度も何度も繰り返されるだろう。
北朝鮮問題や年金問題など、完全にぶっ飛んでしまう。
早ければ1年か2年後。遅くとも数年後には、わが国は世界最終戦争の序章に突入する。それは最も長い場合、数十年も続くだろう。
何を求め何のために生きるのか。そして何のために死んでいくのか。
現代に生きるわれわれは、自らの手でその答えを出さなければならない。
明日にでも。
http://www.gyouseinews.com/foreign_prospect/dec2003/004.html