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Re: 後 藤 総 一 郎 氏・柳田国男と日本の民俗思想研究
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投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 24 日 14:53:46:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 石原・小泉・安部ちゃんに絶対聞かせたい話です! 投稿者 スパルタコス 日時 2003 年 12 月 23 日 17:30:19)

スパルタコスさん、こんにちわ。

スパルタコスさんのコメントを読み、何故か、今年の1月になくなった後藤総一郎先生を
思い出してしまいました。

後藤先生の「日本近代思想史」は10年ほどまえに、市民が主催しておりました
鎌倉常民大学での講義で勉強させてもらいました。
自分はそれから演劇などに入ったため、いかなくなってしまったのですが・・・

幕末から明治維新、近代から現代への日本史は
再度、検証しなくては、と思っております。
あまりにも巨大で、図書館からそのつど本を借りてくるのですが、
いっこうに読書がすすまないのが現状です。 はうはうです。

しかし、自分はあきらめず、すこしづつでも検証していきたいと思っております。

スパルタコさん、ありがとうございました。

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柳田国男の民俗学を手掛かりに日本の政治風土や民俗思想を研究してきた明治大学政治経済学部教授の後藤総一郎(ごとう・そういちろう)さんが十二日午後七時五十七分、悪性リンパ腫のため神奈川県鎌倉市内の病院で亡くなった。六十九歳。下伊那郡南信濃村出身。自宅は鎌倉市雪ノ下。告別式は十五日午後一時から同市御成町三の五、カドキホールで。喪主は妻三枝子(みえこ)さん。

 明冶大学と同大学院で日本政冶思想史を専攻。日本人の政冶思想を知るには西欧の学説を基盤にしているだけでは限界があると考え、祭りや習俗などから日本の民衆の歴史や生活の内面を探ろうとした柳田の民俗学を学ぴ、日本人の精神構造の解明を試みた。

 また、地域の歴史と民俗を学び直すことで、人々の歴史意識をはぐくむことにも尽力。ふるさとの南信濃村では、外部研究者に頼らない村史編さん事業に取り組み、地域の人々の自主的な学ぴの場「遠山常民大学」の発足に結実させた。常民大学はその後、飯田市や静岡県など全国十数力所に広がっている。

 遠野常民大学を主宰した岩手県遠野市では、遠野物語研究所長も務め、二○〇〇年度、遠野市民文化賞を受賞した。

 主な著書に「柳田国男論」「天皇制国家の形成と民衆」「柳田学の地平線」などがある。

「常民大学」故郷から広がり
 後藤総一郎さんが全国各地で主宰した「常民大学」は、受講者が専門家から指導を受ける請座とは異なる、生活者の自発的な学ぴの場だった。常民大学設立のきっかけは、下伊那郡南信濃村で地元の人たちと取り組んだ村史編さん。それを読んだ村民がふるさとの歴史に関心を持ち、一九七七(昭和五十二)年、地域の歴史や柳田国男の民俗学を学ぶための「遠山常民大学」が生まれた。

 八二年には、飯田市の歴史大学もスタート。八九年、柳田国男の書斎が市美術博物館に移築されたのを機に、歴史大学は柳田国男記念伊那民俗学研究所と改称した。移築に携わった後藤さんは同研究所長に就任した。同研究所は現在、柳田国男の研究のほか、地名や民俗芸能など、メンバーの関心から生まれた四つの分科会で活動している。歴史大学の発足当初からかかわっている同研究所事務局長の寺田一雄さん(六一)は「市民の講座のために、毎月、飯田まで足を運んでくれ、行動力のある人だった。住民が自発的に学ぷという後藤先生の理想を実現していきたい」と追悼の言葉を述べた。

 各地の常民大学が毎年秋に成果を発表する「常民大学合同研究会」は今年で二十回目を迎え、記念大会として飯田市で開催する予定だ。今月五日に後藤さんを見舞った同研究所メンバーの女性(七一)は「病床でも合同研究会のことを気に掛けておられた」と、その死を悔やんだ。

 後藤さんは、二〇〇〇年に完成した下伊那郡天竜村史も監修。戦時中、連合国軍捕虜らが同村の平岡ダム建設に動員された歴史を自らも調ベ、執筆した。村民の元を何度も訪れ、ありのままの歴史を伝えることの大切さを強調していた。秦正村長は「過去をタブー視しない姿勢が立派な村史の完成につながった」と振り返った。

 東北芸術工科大学教授 赤坂憲雄さんの話
 現在刊行中の柳田国男全集(全三十八巻)の編集委員を一緒にしておリ、本当に残念な気持ちだ。後藤先生は、困難なことに遭遇してもどっしりと構え、乗り越えていく大きな度量の持ち主で、大勢の人に慕われた。業績は何と言っても柳田国男の再評価だ。しかも、研究にとどまらず、柳田の研究をどう現代に生かすかをテーマに、各地に常民大学をつくって、普通の人たちを学びの場にいざなった。研究者と同時に立派な教育者でもあった。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ri03034/

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